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河川局

Topics 記者発表

5-4.詳細調査結果

(3)底質のダイオキシン濃度と一般項目の相関に関する考察

 水平分布調査における、TOC、強熱減量、粒度組成とダイオキシン類の相関を底質上層について調べた結果を図-5.4.10から図-5.4.13に示した。
 淀川においては、ダイオキシン類とTOC、強熱減量、粒度組成の間に高い相関が見られたことから、ダイオキシン類が有機物や微粒子に吸着して存在すると考えられる。したがって、ダイオキシン類の汚染状況の広がりを確認するめやすとして、有機物の指標であるTOC、強熱減量また微粒子の比率を表わす粒度組成をあわせて測定することが有効であると考えられる。
 霞ケ浦でも、ダイオキシン類とTOC、強熱減量、粒度組成の間に高い相関が見られたことから、同様なことが考えられる。
 利根川では1地点を除くと、ダイオキシン類とTOC、強熱減量の間に高い相関が見られた。
 相関から除いた地点は160.5km左岸上層で、TOC濃度に対して比較的高いダイオキシン類濃度であった。性状は細砂が約60%を占めていた。
 特定の場所で比較的高い濃度を示す綾瀬川では、高い相関は見られなかった。しかし、高濃度を示した八条大橋左岸上層及び槐戸橋右岸上層を除くと、TOC、強熱減量に対して高い相関が見られた。
 今回調査した水域での限られた区間においては、ダイオキシン類濃度とTOC、強熱減量、粒度組成との間に概ね良い相関が見られた。また、この相関から外れる地点においては、周辺の傾向と異なる汚染要因が考えら得る。



図-5.4.10 散布図(綾瀬川、利根川 上層)


図-5.4.11 散布図(淀川、霞ヶ浦 上層)


図-5.4.12 散布図(利根川上層1地点を除いた図) 図-5.4.13 散布図(利根川上層1地点を除いた図)


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