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平成14年4月9日午後6時5分頃、長野県阿智村にある中部電力(株)駒場堰堤において、遠隔操作管理下にある洪水吐ゲート2門が突然作動し、堰堤上流から約7分間にわたり最大約67m3/s、総量約2万m3の貯水が、下流に放流される事故が発生しました。 |
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国土交通省中部地方整備局において、直ちに「駒場堰堤ゲート自動操作システム調査委員会」を設置し、中部電力(株)から事故当時の堰堤等の管理についての状況報告を受け、事故原因の究明についての検討を行なってきており、これまでにゲート誤動作の原因については、ほぼ特定されました。 |
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幸いにして、この放流による人命、財産等の被害は皆無でありましたが、重大な災害につながりかねず、また、あってはならない事故であり、ダム及び堰の管理者は理由の何処を問わずにその再発を絶対に防止しなければなりません。 |
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今回の事故に鑑み、全国のダム及び堰(利水ダム・堰も含む)に係る操作設備について、下記の点検項目等の一斉点検を6月中旬までに行なうことを関係機関へ本日付けで通知しましたのでお知らせいたします。 |
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【点検項目等】 |
1. |
ゲート自動制御装置を有するダム及び堰については、その利用、使用の有無に係わらずソフトウェアの点検、異常値が設定された場合の安全対策、緊急停止機能などを点検、確認する。 |
2. |
管理に係る緊急時の連絡体制及び通報体制について再確認を行い、関係者間において周知徹底を図ること。 |
3. |
操作員の教育において、ゲート自動制御装置システムに関する知識の習熟及び異常時の操作訓練を行なうこと。 |
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【ゲート自動制御装置総点検実施要領】 |
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【中部電力(株)駒場堰堤洪水吐ゲートの異常作動について】 |