平成10年度調査は、上記の基本方針をふまえ、1級河川の直轄管理区間(ダム等を含む)の水環境を対象として、内分泌攪乱化学物質の実態調査及び魚類への影響調査を実施するとともに、主な下水処理場への流入下水及び放流水における内分泌攪乱化学物質の実態調査を行うこととした。
なお調査は、河川流況の変化等を考慮し、前期調査と後期調査に分けて実施した。
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- 前期調査(7〜8月実施)
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- 全国の1級河川の中から代表河川を選定し(16水系)、縦断的に複数箇所の水質調査を行うとともに、そのうちの多摩川及び淀川については、主な下水処理場への流入下水及び放流水の水質調査を行った。
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- 代表河川のうち、主要河川(利根川、荒川、多摩川、淀川、筑後川)においては、環境庁と連携して重点的な水質調査を行った。
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- その他の1級河川においては、下流部の代表地点での水質調査を行った。
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- 後期調査(11〜12月実施)
後期調査は、前期調査結果等をふまえ、以下の方針により実施した。
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- 代表河川においては、前期調査の内容に加え、下流部の代表地点において底質調査を行うとともに、主要河川を中心として魚類への影響調査を行った。また、下水処理場への流入下水及び放流水の調査についても、前期調査に引き続き行った。
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- 主要河川においては、環境庁と連携して、調査地点を追加し、より重点的な水質調査を行った。
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- その他の1級河川においては、前期調査と同様の水質調査を行った。