|
○ |
多様性に富んだ河川が、我が国の景観と風土(山紫水明)を醸成し、また、先人たちは、長年の川とのつき合いの中で川を管理・利用してきました。しかしながら、第二次大戦後、近代工法による治水施設の急速な整備の中、伝統工法は衰退してしまい、一方、近年にいたり、川をめぐる情勢は、大きく変化してきています(住民と川との触れ合い、生物の生息環境としての川の重要性の再認識等)。 |
|
○ |
こうしたことに対応するため、先人の智恵に学ぶことが肝要と考えられ、建設大臣は平成10年6月2日、河川審議会に「川における伝統技術の活用はいかにあるべきか」の諮問をしました。この諮問を付託された河川審議会管理部会では、河川伝統技術小委員会(委員長:芳賀徹 京都造形芸術大学学長)を設置し、審議が行われてきました。 |
|
○ |
河川伝統技術小委員会では、河川工学、建築、経済学、水防、比較文学等幅広い分野の有識者を委員に迎え、平成10年11月4日から平成11年10月28日までに委員会を6回、現地視察(利根川)を一回開催しました。小委員会での議論の中では、技術だけでにこだわることなく、生活・文化を含め「河川伝統」という幅広い視点の重要性が指摘され、このたび、「生活・文化を含めた河川伝統の継承と発展−川における伝統技術の活用はいかにあるべきか−」がとりまとめられました。 |
|
○ |
本報告は、今後、河川管理部会に提出され、部会での審議を経て、河川審議会に報告される予定です。 |
河川伝統技術小委員会報告(本文) (PDF)
河川伝統技術小委員会報告(概要) (PDF)
(参考)河川伝統技術小委員会報告の構成
問い合わせ先
建設省 河川局 河川計画課 課長補佐 能登 靖(内線3279)
|
|