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河川局

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第17回河川整備基本方針検討小委員会
(議事録)

平成17年9月7日


2.議事
河川整備基本方針の策定について
(庄内川水系)

(委員長) ○○でございます。本日は、委員の皆様には御多用中のところ御出席いただきまして、誠にありがとうございます。
 議事に入る前に、事務局から今般の台風14号による被害の状況などについて説明したいとの申出がございます。その説明の後、まず河川整備基本方針の今後の策定の進め方について事務局から説明を受け、その後、庄内川等3水系の河川整備基本方針案について審議をいただきたいと思います。
 事務局から説明をお願いいたします。
(事務局) 事務局をしております○○でございます。座って説明をさせていただきます。
 先ほど資料の確認がございましたが、参考資料4というカラーのA3のものをごらんいただきたいと思います。「台風14号の概況と被害状況等」と書きましたものでございます。後の審議の時間の関係もありますので、ちょっとはしょった説明になるかもしれませんが、ごらんいただければと思います。
 台風14号はいろいろニュース等で御案内のように、九州の方に上陸いたしまして、そこから今、日本海側を北上中でございます。
 左下にございますように、河川といたしましては計画高水位、川の洪水を表します計画の水位でございますが、これを越えたものが7水系、8河川でございます。新宮川水系相野谷川だけ赤字で書いてございますが、これは計画高水位をまだ現在で越えているという、この資料をつくった段階ではそうでございましたが、12時40分に水位が下がってございます。現在は計画高水位の下でございます。
 それから、被害の状況、これはまだ速報値でございますので刻々と変わってございますが、床上・床下でこの時点で4,800戸。今日の朝8時で、大体6,000戸くらいの報告を受けております。
 それから、死者・行方不明者が18名とございますが、今のところ24名というのが大体消防庁その他で確認がされている人数のようでございます。
 土砂災害の発生が、宮崎、大分その他で27か所、土石流15か所。
 避難勧告等の状況は下に書いてあるものでございます。
 右の方は、まだ台風は日本近海におりますので刻々と変わってございますが、7日8時までの2日間の雨量というのを合計値で地図に示したものでございまして、右側に凡例がございますが、真っ赤なところが非常に多く降っているわけでございます。各県のところで降ったものがポイントで書いてございます。例えば、霧島でありますと1,374mmと書いておりますようなところが、この個別の地点の雨量でございまして、幾つか1,000mmを超えるという、2,000mmに到達するようなものも含めて雨が降ってございます。
 次のページでございますが、これは主要河川といいますか、国で管理しています大きな川の状況でございますけれども、九州、中国、四国、近畿というところで、各川の名前と地点の名前が書いてございます。真ん中ぐらいに水位記録というのがございますが、最高水位というのがございます。左側にある赤の計画高水位というのが、先ほど申し上げました洪水が流れる計画の最大の水位なのでございますけれども、これを越えたのが最高水位と書いてありますものの赤で示しました大淀川の柏田だとか、小丸川、五ヶ瀬川ですとか、球磨川、それから、番匠川、仁淀川、新宮川というようなところで起きてございます。
 先ほど申し上げました、一番下にございます新宮川水系の相野谷川は「上昇中」というのがございますが、12時40分に一応計画高水位を下回ってございます。
 幾つか浸水の被害がありますものの代表例が次のページ、3ページでございますけれども、1つが宮崎県の五ヶ瀬川。宮崎の北部の大きな町でございます延岡を流れてございます。延岡市内を2つの川に分流して流れております北側の方の川です。下の絵で見ますと、赤い線で書いてございますところが浸水をしたエリアでございまして、まだ数字の詳細はわかっておりませんが、約何百戸と書いてございますような状況でございます。上の真ん中ぐらいにありますように、水位がそういう位置関係にございまして、計画高水位を越えて、それから、内水とか支川の水がはけませんで、浸水をしたり、越水をしたりというような幾つかのことで被害が出ております。
 ちなみに、特定区間というのが目立ちますが、この特定区間というのは、ここは延岡の中心部で、もし何かありましたら、1万戸以上の被害があるということで、一応、政府全体の緊急参集の状況になるという区間を書いてございます。
 次に4ページでございますが、同じように、これは四国の愛媛県の西の方に大洲市という町がございますが、そこを流れている肱川でございます。左上の1と書いてあるところが海でございまして、ここからしばらく非常に狭い河道になってございます。山が迫って渓谷形状でございますが、それから下の方に幾つかある赤いところが氾濫をしたところでございますけれども、ここに大洲盆地というものが広がってございまして、下の方が狭い分、上の方でなかなか水がはけないというので、今まで整備をしてきたところでございます。ここも赤いところで浸水が起きてございます。
 右下に内水とか越水とか書いてございますが、内水というのは本川の方へ支川の水がはけなくなっているもの、それから、越水は堤防その他を越えまして浸水したものでございます。
 次の5ページをお開きいただきたいと思いますが、一方、土砂災害につきまして、先ほど申し上げました24名という死者・行方不明者のうち、大体19名は土砂の被害でございまして、そういう災害がありましたところをプロットしたものでございます。
 次に6ページでございます。台風14号のお話は以上でございますけれども、6ページはつい先日、東京周辺等で集中豪雨がございました。時間100mmという、東京辺りの中小河川は大体時間50mmで計画をしておりますけれども、100mmを超えるような集中豪雨というのがございまして、あちこち浸水をしてございます。
 この中で、一部のトピックみたいな話で恐縮ですが、環状7号線という道路がございます。地図の真ん中の赤い線が上下に走ってございますところを環状7号という大きな道路が走ってございます。この下、地下40mのところに直径12mの地下トンネルがございます。これは洪水時に洪水をそこへ流して、地表の川があふれないようにするという、都市部の地下ダムでございますけれども、これが一期、二期と書いてございますが、第一期事業というのが平成9年に終わってございます。第二期は実は、本年9月11日に完成の予定でございました。これに、神田川流域の雨量というのが下に書いてございますけれども、平成5年と比較して一期分ができております関係で、平成5年度のときは青いものが総雨量、赤いのが時間最大雨量でございますが、総雨量は大体同じくらいでございます。それに対して、時間雨量が今回の方がちょっと多くなっていますが、右の緑のグラフは神田川流域の浸水で見てみますと、平成5年はこういう地下調整池がなかったものですから、3,000戸くらいの家が浸かってございます。今回は、それと同じぐらいのものでも700戸ぐらいであったというものでございます。トピック的にお示ししてございます。
 それから、次の7ページでございます。また話題が変わりまして、最近ニュース等で御案内のとおり、アメリカのミシシッピ川周辺で、ニューオリンズ等でハリケーン・カトリーナで高潮災害が出てございます。まだここも詳細状況がわかってございませんが、今私どもがつかんでいる情報をさっとお話しさせていただきます。
 左上の図は、カトリーナがずっと動いていったルートでございまして、色分けしてありますのは、その下にカテゴリーが書いてございますけれども、風速等でランク分けをしております。最初は少しおとなしいハリケーンというか、フロリダに1回行っているんですけれども、その後カリブ海で成長してニューオリンズの方に来るときにはカテゴリー5という、非常に強烈な状況で上陸してございます。
 その結果、左下に図がございますが、ちょっと字が見づらくて恐縮ですが、真ん中の赤い四角で囲ってあるところがニューオリンズですが、この北の方にポンチャートレーン湖という湖がございます。湖といっても海にも続いているような湾みたいな湖でございますが、このポンチャートレーン湖とその南側にミシシッピ川が流れてございまして、この間の低平地で浸水をしております。右のように写真で見えますのと、下が大体数千人と書いてございますが、今は1万人を超えるというような情報が来てございます。
 今の地図の拡大図が次のページに出てございます。先ほどのニューオリンズの絵がございますけれども、左上の絵を見ますと、まず平面図を見ていただきますと、上の方がポンチャートレーン湖で、その南側をミシシッピ川が走っている。この間の低平地に、ニューオリンズは48万人ぐらいの人口でございますが、全体の70%が海抜0mに住んでございまして、流れが真ん中の図のようになってございます。両方の水位等が書いてございますが、このポンチャートレーン湖の約5.3mとしてございますのは、特殊堤といいますか、一番上の高さなのでございますが、今回の高潮は7〜8mぐらいまで達したと言われてございまして、市の80%が浸水しているという状況でございます。
 左下の写真、それから、一番右側の図でございますように、大きなところで3か所ぐらい、その他もあるかもしれないと言われておりますが、堤防が壊れてございます。ここからあふれて浸水しているというものでございます。
 それから、一番右下にいろいろ書いてございます。これに対して、実は米国の陸軍工兵隊が大体この辺の仕事をしてございますけれども、カテゴリー3というものに対して2015年まで掛けて整備をしておりますが、先ほど申し上げましたカテゴリー5というようなものが来て、これは研究はしておりましたが、そういう対策はまだしていないところで非常に大きな外力の中で被害が出たと。5日の新聞で、治水予算の削減が原因の人災ではないかというような報道がなされておりますが、それは下に参考までに書きましたが、全体事業費7.38億ドルという計画でやっているものに対して、予算が0.06億ドルとかなかなかついていないという中での話が報道されているようでございます。
 以上、ちょっとお時間をとって恐縮でございますが、最近の災害のホットなところのお話をさせていただきました。
 恐縮ですが、別の資料で資料2というものをごらんいただきたいと思います。先ほど委員長からもお話がございました河川整備基本方針策定の進め方の紙でございます。たくさん資料がある中で恐縮でございますが、右肩に「資料2」と書いてあるものでございます。
 今回の小委員会は従前と異なりまして、非常にたくさんの方においでいただいている形になっておりますが、その辺前々お聞きになっている方とおられない方があるかと思いますので、お話をさせていただきます。
 平成9年12月に河川法が改正されて、河川整備基本方針と河川整備計画を策定するとなってございますが、新たに環境などの記述もするというようなことが入ったこともございまして、各種全体的な作業は下に表がございますけれども、河川整備基本方針につきましては、大体年に6とか4とか3とか7とか、こういう感じで来てございます。現在、今年の春に決まりましたものを含めて31水系ができておりますが、全部で109水系ございまして、これは全国で同時並行的に作業をしております関係上、今年、来年、再来年とちょっと表の中にも数字がございますが、25〜30、35〜40、10〜20というように非常に大量の整備方針の策定をしないといけない。河川法の中では審議会に御意見を伺うことになっておりまして、まさにこの小委員会でその御審議をお願いしているわけでございます。
 「・」が書いてある4段目でございますが、そういう状況にございまして、分科会長に御相談申し上げて、河川整備基本方針検討小委員会の体制を強化いただきまして本日に至っているわけでございます。
 この状況で一番下でございますけれども、今年度大体5割ぐらいの基本方針ができ上がりますのと、法律が施行になりまして10年ぐらいの間に大体全体が、一部ちょっと何か事情がある場合があるかもしれませんが、基本的にはでき上がるのではないかと予定してございます。
 やり方で次のページに簡単な絵が書いてございますが、小委員会の左側のように、そこで御審議をいただいて分科会に報告ということでございましたが、右のように委員の方の増加を図っていただきまして、グループ1、グループ2というように、毎週やらないといけなくなるかもしれないぐらいありますので、少しグループに分かれて御審議をお願いできないかということで諮ってございます。
 ただ、一番下に書いてございますように、これは委員会の形式上の話でもございますが、自分は第1グループだから第2グループの方は出てはいけないとか、そういう話ではございません。いずれかのグループに出席していただきますが、他のグループの審議にも出席可能というか、御案内の方は全部させていただきますが、日程が延びたとか現実そういった話につきましては、各グループの委員の方でお願いしようと思っております。
 結果として、最後のページでグループA、Bと書いてございますが、こういうグループ編成でお願いしたいと思います。こういたしましても先ほどのような数でございますので、大変委員の方には恐縮でございますが、今後相当な御無理を申し上げることがあるかと思いますが、何分こういうものでございますので、早く整備方針をつくって整備計画をつくるべしという声も非常に高うございますので、よろしくお願いしたいと思います。
 以上でございます。
(委員長) 利根川、淀川の関係は次でいいんですか。
(事務局) 特別資料はございませんが、先ほどのスケジュールに従って近々、利根川だとか淀川などもお願いしたいと思っております。
(委員長) わかりました。
 ただいまの説明についてですが、ちょっと委員長勝手ながら時間の関係もあるので、今回の災害関係については聞き置くということにいたしまして、ただいまの河川整備基本方針の検討の進め方について、もし御意見がございましたら伺いたいと思います。よろしゅうございますか。では、効率的に進める都合もございますので、次に移らせていただきます。
 それでは、まず、前回に引き続いて審議中である庄内川について、事務局より説明をお願いいたします。
(事務局) それでは、引き続き説明をさせていただきたいと思います。資料は、資料3というA3版の「庄内川に関する補足説明資料」と書きましたものでお話をさせていただきたいと思います。
 前回までのお話は、別途資料4−1その他に、その辺も御参考までにお手元にはお配りしてございますが、前回、庄内川につきましては御指摘がございました点につきまして、検討等の状況をお話ししたいと思います。
 表紙をめくっていただきまして1ページ目でございます。「新川洗堰の庄内川超過洪水対策機能の取り扱い」と書かせていただきましたが、1で書きましたように「現状と課題」というところがございますけれども、昭和50年改定の工事実施基本計画が現在の工事実施基本計画でございまして、このときは新川洗堰の分派量というものを、新川沿川の土地利用の高度化も踏まえまして、庄内川の計画高水流量が流れますときにはゼロであるというような表記をしてございます。
 その中で、前回来いろいろお話があったように、新川洗堰につきましては庄内川、新川の計画高水位以下の洪水についての運用や洗堰そのものを残しておく、残しておかないについては明確にはなってございません。
 それから、当の工事実施基本計画では超過洪水について、これは超過洪水対策の特定河川という取り扱いがないこともございまして、超過洪水についての記述は行われてございません。
 前回お話のございましたことを踏まえてですが、赤い四角でございますけれども、今回の河川整備基本方針では、1つは計画の完成段階、全部でき上がりましたときに計画高水流量時だけでなく、それ以下の洪水についても基本的に分派しないこととし、完成するまでの段階的整備に合わせ、必要な運用を行う。ちょっとわかりづらいのでございますが、これは流量配分図というものにゼロと書いてあるんですが、しかし、ゼロであれば全く二級水系といいますか、庄内川と新川を別な水系と取り扱うこともできるんですけれども、まだ段階的に整備がなされて、現在も庄内川がいっぱいになりますと新川の方へ水が流れていくという状況は、全部計画の完成段階にならないとといいますか、そこまでのステップの中でそういうことがなくなるというので、計画の完成段階では計画高水流量時、それ以下の洪水も基本的には分派しないこととするまでは、段階的にまだ残っているというような位置付けであるということでございます。
 それから、超過洪水そのものについて御議論がございました。前回の御議論は新川洗堰がなくなるといいますか、その機能を果たさなくなったときに、1つは計画までの工事は今申し上げたようなことなんですが、それまで庄内川がいっぱいになりましたようなときの超過洪水対策、洪水は自然現象でございますので、計画までで止まっているということはないわけでございますので、これより増えましたときの新川洗堰の効果といいますか、庄内川から流れていって庄内川の洪水を少し減ずるという効果はどうするんだというのが、前回の宿題でございました。これにつきましては、その洗堰の分だけではなくて、水系全体として、その機能が損なわれないようにしておく必要がやはりあるのかなというのが論点かと思います。
 こういう御宿題をいただいた中で、検討は2にございますけれども、今回の河川整備基本方針をつくります中で河道計画といいますか、大きい四角にございますけれども、基本高水のピーク流量も変わりますし、上流のダムの運用もより効果的に運用するように変わりますし、また、河道計画そのものもいろいろ変わってございます。そうすると、この河道状況で先ほどの超過洪水などが来ましたときに、自然状況ですので完全に被害をなくすというのは無理だと思いますが、上下流のバランスが崩れていないかどうかということをきちんと超過洪水のときもしておくということかなと思っております。
 ちょっとこの中に書いていますが、超過洪水の処理として、バイパス水路とかどこかで貯留する遊水地とか、増えた分だけ下流を広げてとか、スーパー堤防だとかいろいろ考えてはいたのでございますが、密集市街地の中で非常に大変な状況で、現実性その他で問題があるかと思います。今申し上げましたように、新しい河道の中でそういうバランスがどうかという確認をさせていただく。
 その全体となりますものが、下に「河道計画の考え方」と書いてございます。上流部は狭い盆地の中に市街地ということで、ある程度ここは河床掘削で対応可能でありますので、そんなに大量でなくても済みますということがありまして、こういう市街地が迫っている盆地でもあるということで、河床掘削を中心とした河道整備を行います。
 それから、中流部がちょっと問題でございますけれども、比較的川幅が広い区間でございます。しかし、相当量の河道掘削がもともとの計画等も含めて残ってございまして、ここの特徴として、下流と違って瀬とか淵が形成されている区間でございまして、環境上の影響も考える必要がある。それから、先ほど申し上げました上流の小里川ダムがより調節できますと、この辺りの流量が少し減るようになります。そういうこと等を踏まえまして、できるだけ河道としては掘削が少ないような河道整備を行うことが大事かなというものでございます。
 下流部は、密集市街地の中でございます。河道拡幅は簡単なものではございませんので、みんな困難と書いてありますが、極めて困難でございます。現状の河道幅での河床掘削を中心とした河道整備を行うという、広げるのではなくて河床掘削で対処せざるを得ないという状況かと思います。また、だんだん下流に行きまして堤防が高く、名古屋の中心部が氾濫域となっているようなことで、堤防弱部の強化みたいなものが要るのかなと。この辺りの詳細は、先ほど申し上げた河川整備計画の方で書かれるべきことではございますが、この河川整備基本方針の中にも記述しておくべきかなと思っております。
 一体どんな状況かというのは、次の2ページでございます。3という数字でございます。一番上の題目的なところに書いてございますが、河川整備基本方針における河道計画、これは新しい河道計画の中では超過洪水のときに人口・資産の集積する下流部が先にあふれるようなことはないという、それまで庄内川の超過洪水についての上下流バランスは一応保持されているんじゃないかというような結論でございまして、実態はどうかというのが四角の赤い1番のところにございます。
 1つは、この絵を見ていただきますと、超過洪水時にどんな水位縦断になっているかというものでございます。左側が河口部で、一番右側が多治見などへ行きます途中の狭窄部までのところでございます。真ん中ぐらいが新川洗堰とか大きな支川でありますが、矢田川とか八田川が流れてきていると。
 大きく右・左、下流と中流というぐらいに考えますと、今、黒い線で書いてありますのが、一番上が堤防の天端、それから、その下の線が計画の水位、一番下の線が河床でございまして、例えば500分の1ぐらいの洪水が流れますと、赤い実線で計画高水位のちょっと上ぐらいになっていますような、そんな水位になります。これを見ていただきますと、大体これは500分の1ですから、ほかの水位でも順次、大体この川の特性といいますか、地形その他から、上流から大体水位が上昇して、そこから計画高水を上回り始めるというような状況でございますので、下流が余計に危ないというようなことはない。
 それから、右側はもう一つのポンプの排水でございます。周りから相当量の、何百m3/sかのポンプの排水がございますが、これは計画高水位になりますと全部止めるルールになっております。それを止めたときにどうかといいますと、下の方に線で書いてございまして、ちょっとわかりづらいんですが、上の方は先ほどのような縦断図でございます。下の方は、よりわかりやすいように差分だけを書いてございます。ポンプ排水を停止したときの水位と、ポンプ排水があったときの水位で、ざっと見ていただくとわかりますように、右側の方は変わりませんが、左側、下流部に行くにしたがって広がっていくと。特に、下流部では排水が多いというものもございますので、こういうふうになってくる。一番左側は海に続いておりますので、海の水位と一緒になるので、また一緒になりますが、こんな状況になってございます。
 それから、次のページでございますが、計画高水位との関係で見てございますけれども、河川の場合、計画高水位を越えても堤防全体といいますか、その構造物全体の中で、万が一と言うと変ですが、仮に上流のところが満杯で流れてくると。上流からとか中流から下流へどんと堤防が満杯になって流れてきた場合でもどうかという確認をしてございます。この場合、ちょっと工夫がございますが、上の文章で書いてございますように、中流部、下の絵で見ますと右半分でございまして、これより更に上流口が上にあるようなものでございますが、中流部のところで先ほど申し上げました掘削量、環境面とかその他でも余り掘削量を増やすというか、なるべくしない方がいいということもございますので、そういう掘削量をちょっと減らした形で検討いたしますと、左下のように、これは1,000分の1の確率の、1,000年に1回の洪水のときの超過洪水の状況でございます。1,000分の1というのは、周りの河道とか地形の状況から、これ以上の水はこの川では流れてこない、上流から流れにくいようでございますので、1,000分の1ぐらい見ておけば大体の状況は見えます。
 これで見ますと、少し真ん中よりも上流側、この絵で見ますと右側でございますが、堤防の天端を越えて少し上の方であふれると。ところが、下流の方に行きますと天端までいかないところで流れている。
 量的なものをちょっとだけ、これがすべてではございませんが見てみますと、どのくらいかなという感覚でございますが、右の表でありまして、上の方は河口、枇杷島、新川洗堰下流、多治見と、左側が下流で右側が上流でございますが、そこの計画流量というのはさきほど申し上げた1,000分の1ぐらいの洪水というのが6,900m3/sとか7,000m3/sと書いてございます。この流量が来ましたときに、例えば、まだ洗堰が残っていたとした場合は6,200m3/sぐらいに下がる、6,300m3/sに下がる、5,700m3/sに下がるという状況でございます。
 これを先ほどの掘削量をうまく少なくするというようなことをした場合、これは数字上は同じですが、詳細な数字は実際に変わってございますが、同じぐらいの機能が大体確認できるというような感じでございますので、今後河川整備計画だとか、細かい河道デザイン等のところで検討しないといけないと思ってございますが、基本的には先ほど申し上げました新しい河道の中では、上下流のバランスというものは新川洗堰がなくなったことでのバランスの崩れとか、そういうものはないのではないか。
 それから、一番下に書いてございます根本的な超過洪水対策、今の庄内川等の超過洪水については、ほかの川と同じでございますが、抜本的な問題として今後の検討課題としてきちんと整備をまた検討させていただければと思います。
 とりあえず、前に話題になりました新川洗堰が分派しなくなったときに、超過洪水はいいんだろうかというような御質問・御意見等がございましたところは、先ほどの河道掘削等の工夫はきちんとしないといけないと思っていますが、バランスはいいのではないかと思います。
 では、これを具体的に整備基本方針の中ではどう書かれるかが資料5−1でございます。A4横長の右肩に「資料5−1」という資料がございます。「庄内川水系工事実施基本計画と庄内川水系河川整備基本方針(案)対比表」というものがございます。具体的には7ページをごらんいただきたいと思います。洪水の対策が書いてございます。ア「災害の発生の防止又は軽減」という形で、どんな方針で臨むかという中身でございまして、ずっと幾つか書いてございますが、一番下から2段落目の「また」というところがございます。ここは、先ほどの超過洪水などについて書いているものでございまして、読ませていただきます。「また、計画規模を上回る洪水及び整備途上段階での施設能力以上の洪水が発生し氾濫した場合においても、被害をできるだけ軽減できるよう、必要に応じた対策を実施する」。ここまでは、ほかの水系でも同じような表現を入れてございます。次でございますが、「特に、本川下流部の稠密な人口・資産の集積地域における甚大な被害ができるだけ発生しないよう、中上流部等の河道掘削及び水系全体にわたる内水排除について、的確な規制等を行う」。先ほど申し上げました万が一のことを考えまして、全体のバランスの中で崩れないようにしておこうということで、1つは、中上流部等の河道掘削をきちんと抑制や規制等、それから、水系全体の内水排除のポンプの取扱いを提案するような形で、的確な規制等を行うと。
 それから、もう一点は次のページでございますが、8ページの上から2段落目でございます。これは途中の整備の進め方みたいなところを書いてございます。「本川及び支川の整備にあたっては、本川下流部の整備の進捗を十分踏まえて、中上流部の整備や河川分流部の整備を進めるなど、本支川及び上下流間のバランスを考慮し、明確な整備手順により、水系一貫した河川整備を行う」。派川分流部の整備というのは、新川洗堰の部分でございまして、これを順次閉じていくところ、それから、先ほどの中上流部の整備、下流部の整備の進捗に合わせたもの、これらの全体バランスを入れて、全部整備手順のプログラムをつくって今後やっていこうということを書いてございます。
 以上、前回御議論がありました新川洗堰の超過洪水の関係につきまして、説明させていただきました。
(委員長) ありがとうございました。
 それでは、ただいまの点について御審議を賜りたいと思います。時間の関係もあるので、勝手に指名させていただきますが、○○委員、御意見がございましたらお願いします。
(委員) ちょっと確認だけさせてください。超過洪水のときの状況、1/500と1/1000で検討されたわけですけれども、その検討から内水排除及び中流部の掘削は控えるというような表現になったというように今、感触として伺ったわけですけれども、控えるというのは基本方針レベルに達することを控えるということなんでしょうか。基本方針のレベルは確実に基本方針の中で中流部の掘削あるいはポンプ排水、内水排除についても配慮しながら引き受けて、なおかつ超過洪水としてそういうような話なのでしょうか。それとも、基本高水までものまないように、この辺を控えなさいということなんでしょうか。
(事務局) お答えさせていただきます。
 1つは、ポンプそのものが超過洪水であろうがといいますか、計画高水位になれば一応止めるということになっているんですけれども、きちんとしたやり方といいますか、これは全国若干同じところがあるんですが、計画高水位というその場所の増水になればということなんですけれども、先ほどのような上下流の全体像を見ますと、紙には書いてございましたが、全体の中でどこかが計画流量といいますか、どこかが計画高水位になれば全体が止まるとか、その辺は今後吟味が要りますけれども、その地点だけでなくて、水系全体でポンプの運転調整を現実化させていく必要があるんだろうとは思います。その結果どちらにしても、先ほどお尋ねの基本方針であろうが、その前であろうが、超過洪水時だろうが、どちらにしても計画高水位になれば止めるということは変わりございませんけれども、もう少し厳密に水系全体でポンプの運転調整をしていこうと。これはどの段階でも同じかなと思います。
 それから、もう一点の河道の掘削のお話ですが、これは全体的に今後、整備計画だとかいろいろ検討していく中で、なるべく河床の掘削はこの辺りは少し控えるような方向の方がいいだろうという方針でございますので、整備計画の段階だろうが、全体の河道ができる段階であろうが、その方針でやっていったらいいのではないかということでございます。これも方針としては同じでございます。
(委員) 1点だけちょっとお願いしたいことなんですけれども、基本方針の中で整備計画の立て方、すなわち段階的には中流の掘削をできるだけ控える方向でゴールに向かいなさい。あるいは途中段階では、ポンプ排水などを控えるような調整をしながら、水系のことを考えながらゴールに向かいなさいというふうなことを基本方針でうたうのは非常に結構なことなんですけれども、その基本方針のゴールはどこなのかといったときには、基本高水は内水も含めてきちんと流れる基本方針に合った河道と、それから、治水施設をつくることだというふうに認識していると、少しその辺にそごが出ないかというのが文脈の中で心配になりますので、ちょっと御注意をいただけたらという気がいたしました。
(委員長) 今日は地元に詳しい○○委員は欠席のようでございますので、○○さんの方から御意見がございましたらお願いいたします。
(委員代理) 愛知県でございます。庄内川の基本方針につきましては、超過洪水の対応など、いろいろと難しい課題のある中で、このようにお取りまとめいただいたことに、まず感謝申し上げたいと思います。
 この基本方針の中で述べられておりますけれども、庄内川流域につきましては、特に下流部におきまして人口・資産が集積しているということ、あるいは東西交通の要衝にもなっているというようなことから、私どもとしても超過洪水に対する何らかの対策を是非ともお願いしたいと考えておるところでございました。
 こうした中、庄内川流域全体の上下流のバランス、それから、更に新川への負担の軽減等を勘案していただいて、今後、適切な超過洪水対策を実施していただければと考えておる次第でございます。
 それから、この基本方針とは若干外れるかもしれませんけれども、この場で議論していただくことではございませんが、あえて一言お願いをしたいと思うわけでございますけれども、新川流域におきましては、来年4月1日から特定都市河川浸水被害対策法の適用を受けまして、今後流域の市・町と連携いたしまして、民間規制も含めまして流域内処理など、より強力に総合治水を進めていこうと、今私どもしているわけでございます。このような新川と庄内川との安全度のバランスを勘案していただく上で、整備途上段階におけます河川整備計画レベルでの洪水におきましても、新川への負担について御高配を願えれば私どもとしては大変ありがたいと考えておる次第でございます。いろいろとありがとうございました。
 以上でございます。
(委員長) それでは、○○さんの代理の方、お願いします。
(委員代理) 岐阜県でございますが、特に依存はございません。
(委員長) 時間の関係はありますが、そのほかに何か特に御意見がありましたら、お願いします。
 それでは、この庄内川につきましては一定の方向が出たと思いますし、あえて前回他の河川を差し置いて、もう一度再説明をお願いしたわけでございますが、一応ただいまの説明で新川洗堰は早期に撤去したいと。そのために、そのヒューズとしての機能を水系全体に分散したいと。その案としては、洗堰下流を早期に掘削する、その安全が見込まれるまでは中流部の掘削を控えるという趣旨だったと存じます。今、○○委員からもございましたが、大変丁寧な文書になると出先の方で誤解を招いてもいけませんので、本日の議論のあったことを十分踏まえて、現地を指導していただきたい。
 いずれにしても、自然現象は計画よりも、上か下かは問いません。際限ない大きな外力が来たときに破堤災害等の回復不可能な災害にならないような計画づくりであるべきで、整備の段取りをすべきだと思いますので、そういう趣旨で進めていただきたいと思います。特に、東海豪雨という大変大きな災害を受けた後だけに、厳密に担当者がそのような方向で対処していただきたい。超過洪水対策というものは、単に計画以上というわけではなくて、現況能力を超えた場合においてもリスクをどう管理するかという問題でございますので、その問題意識で進めていただきたいと思います。
 なお、ポンプの問題について今お話のように、都市河川新法で対処するというお話もありました。現況では計画ではポンプは止めてもらうことを前提としても、なかなか法制度上、まだ整備が進んでいないんじゃないかと思いますので、新しい制度で活用していただくことを期待しまして、この問題については審議を一応終了して、今回のこの事務局の案でよしとしたいと思います。そういうことで案文につきましては、本日の御議論を踏まえ、私と事務局において、河川整備基本方針案を取りまとめ、各委員に御確認をいただいた上で河川分科会に御報告したいと思います。この件につきましては、私に御一任いただければ幸いと存じますが、いかがでございましょうか。

(「異議なし」と声あり)

(委員長) それでは、そのとおりさせていただきます。
 各委員には、本議題につきまして短時間の中、熱心な御審議・御議論をいただき、また貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。特に審議対象の庄内川水系の関係人として御参加いただきました○○委員、○○委員、○○委員の各委員におかれましては、庄内川に関しては今回をもって最後の委員会となります。地域の実情を踏まえた貴重な御助言などをいただき、ありがとうございました。お時間がないようでありましたら、ここで御退席していただいても結構でございます。ありがとうございました。
 続きまして、沙流川等2水系について、事務局より説明をお願いいたします。時間の関係で丁寧に、かつ、迅速にお願いいたします。
(事務局)それでは、沙流川と紀の川のお話をさせていただきます。
後ろに映像を用意しております。数分でございますので、ごらんいただきたいと思います。

(画像を使って説明)

まず、沙流川でございます。沙流川は、北海道の中央部、太平洋側に位置してございます。流域面積1,350km2ぐらいの川でございます。水源は、北海道の背骨、日高山脈の最高峰、幌尻岳等々から流れているものでございます。
大きな支川が額平川と沙流川本川の2つの流域で構成されている川でございます。
上流からさっと見ていただきたいと思いますが、日高山脈のところからずっと流れ込んでいます。上流の日高山脈襟裳国定公園ということでございまして、面積は国定公園の中で一番大きいものでございます。見ていただくとわかりますように、大体森林地帯、非常に有数の森林地帯、それから、だんだん広がって日高町市街、周りに農地が広がっておりますが、多くは森林地帯になっております。
岩知志ダム、これは発電のダムでございます。
同じような絵でございますけれども、だんだん少し広がってきます。途中から先ほどの大きな支川の額平川が荷負市のところで合流してございます。
額平川も同じように日高の方から流れてきますが、途中に平取ダムの建設予定地がございます。現在、建設中でございますが、その額平川の下に貫気別川と、貫気別市街地、荷負市街地になっております。今見えておりますのが、下にでき上がっております二風谷ダムの貯水池でございまして、平成9年に完成したダムで洪水対策とか農業用水、水道用水、工業用水の確保を目的としたダムです。
途中からだんだん広がってきます。周りは大体水田ですとかトマトハウス、それから、全国有数のサラブレッドの放牧地でございます。
それから、沙流川そのものはシシャモで有名になっていますが、川の環境を考えた場合にも重要なものになってございます。
簡単でございますが、さっとどんな川かというのをごらんいただきました。
それでは、お手元に資料4−2というものがございますので、それで内容を御説明したいと思います。A3でございます。1枚目だけA4でございます。
ちょっと沙流川水系につきましては、今回御審議をお願いしないといけない部分が今までの川と違いまして、実は既に河川整備基本方針を平成11年12月に策定してございます。本邦初で、最近つくりました河川整備基本方針を直さないといけないというものになっております。原因は、平成15年8月に洪水がございまして、洪水流量も、それから、雨の方も計画を大分上回ってございますので、それを踏まえて直す必要があるというものでございます。
真ん中ぐらいに基本高水のピーク流量5,400m3/s流れてございましたのが、下にありますように平成15年には6,100m3/sぐらい、一部があふれたりしておりますので戻しておりますけれども6,100m3/sぐらい。雨の方も240mmの計画に対して307mmぐらいの雨が降ってございます。
1枚おめくりいただきますが、時間の関係もありますのと、全般的なお話は前回の基本方針を御審議いただきましたことと内容的には全く同じでございます。委員で新しい方もおられますので、さっと御説明しますが、この基本方針は先ほどの洪水のところを直すというのが主眼でございますので、少し簡単にお話をさせていただきたいと思います。
A3の1枚目、右下に2ページと書いてありますが、今の沙流川の状況を書いてございます。場所等は見ていただいたとおりでございますが、大きな地図が真ん中にございますけれども、沙流川は額平川という大きな支川が合流してでき上がっている川でございます。
真ん中下にございますように、結構勾配がきつうございます。右側に各河川の河口からの距離、縦に標高を書いてございますが、沙流川はかなり立ったような形でございますので、こういう砂礫が結構あるような川であり、シシャモが産卵、アユがいるという川でございます。
右下に台風10号・前線とございますが、平成15年8月に平取地点の流量5,240m3/sでございますが、これはダムがなかったりとか全部川の中で流れたら、先ほど申し上げました6,100m3/sぐらい流れていただろうというものでございます。
次のページが、適正な水利用・自然環境と文化の状況でございます。沙流川の水利用は最大約13m3/sでございます。ほとんどは左上にありますように農業の水でございます。それから、水質はそこにBODの経年変化がございますが、「mg/l」とかで1以下でございます。
それから、左下は先ほどちょっと出ておりましたが、サラブレッドとかそういう競走馬の全国1位の放牧地が川の中、それから、川の周辺に広がっている。
それから、トマトは日本で3番目というような農業等が盛んな場所です。
真ん中にございますようなアシ・ヨシが生えたり、ヤマメがいたり、サケが上り、シシャモが非常にここの有名な魚になってございます。
右の方にございますが、幾つかの景勝地、それから、国定公園、自然豊かな形での川がずっと残ってきているところでございます。
シシャモは一番下の約6kmぐらいまでのところが重要な産卵床になっているというものでございます。
また、地域の方々のいろいろなかかわり、シシャモの話等もあるんですが、トライアスロン大会が行われたり、アイヌの伝統的な行事が行われたりしております。
次のページは、かなり急流河川でございますので土砂の問題等もあるわけでございますが、昔は砂利の採取が行われていて河床が低下してきておりましたが、最近見てみますと、非常に安定した状況にございます。
それから、左下のように、河口の閉塞は導流堤の設置後、非常に問題になっていることはないようでございます。
右下の方も、昔は海岸線が後退しておりましたが、最近は安定しているという状況にございます。
次のページでございます。ここから今回の改正点のことでございまして、5ページでございます。平成15年8月の洪水というものがどういうものであったかというものを示してございます。左側にございますように、まず、24時間の雨量でございますけれども、過去ずっと年ごとの棒グラフが出ていますが、記録を塗り替える既往最大の雨でございました。
左下は流量で、ちょっと小さくて見づらくて恐縮でございますが、五千数百m3/sが流れて、もしダムなどがないときは6,100m3/sぐらいの洪水が来ていただろうと思われます。
真ん中上は、どんな状況かというので、これも見づらいですが、左側が下流で右側が上流です。下が川底でございまして、上の方に黒い線が2本ありますが、上が堤防の天端、それから、下が計画高水位という洪水流量が流れる基本の水位ですが、その間ぐらいのところに平成15年の洪水は点でプロットしたような痕跡が出ております。
右の写真のように、全く天端まで行った状況で、流れ着いているごみだとか、流木が堤防の上にあるという、そんな感じでございました。被害としては、約300戸ぐらいの浸水ではございましたが、ともすればいつ堤防が壊れてもおかしくない、そういうものでございます。これを越えて流れていたといった状況にございました。
二風谷ダムがございます。これの洪水調節効果が真ん中下のグラフでございます。オレンジの線が流入量、青い線が放流量でございまして、この間を水色で塗ってございます。この部分がダムで貯留されまして、先ほどの6,100m3/s台が5,500m3/sとか5,200m3/sぐらいまで下がってございます。
平面の地図がございますが、赤で示したところで幾つか水害が出てございますが、本当に堤防が不幸中の幸いといいますか、崩れなかったことがありまして、この程度で収まってございます。
それから、特徴的な話で小さい写真で恐縮ですが、写真が右側に7つぐらいありますが、その真ん中下左側に漏水箇所とございます。これもわかりづらいんですが、あちこち堤防の漏水が見られたりしておりますので、こういうものが一つの課題にもなってございます。
それから、一番右上の写真は現在あります二風谷ダムでございます。ちょっと写真がわかりづらいですが、右上から左下へ水が流れてございます。上流の右上の方に茶色いのが見えますが、これが全部流木でございまして、ここで流木が止められて下流の流木被害がなかったというような状況にございます。
それから、その次のページでございますけれども、今回そういうことを踏まえて計画の洪水の流量をもう一度きちんと見直す必要があるだろうという問題意識で検討したものでございます。小さい字で恐縮でございますが、左側に流れが書いてございます。3段目ぐらいに「沙流川水系工事実施基本計画(昭和53年3月)改定」というものがございます。このときに、現在あります計画の規模は100年に1回、計画降雨量が239.8mm、これは2日の雨量です。それから、基本高水のピーク流量が平取地点で5,400m3/sとなってございます。これを平成11年の河川整備基本方針で、当審議会小委員会でも御議論いただいたものでございますが、基本的には同じ数字でございます。新しい委員の方もおられますのでお話ししますと、従前からやっておりますものを基本方針にするときに、余り変える必要がない場合には、今までのものを踏襲して引き続きやっていくと。早く全体の河川整備基本方針として環境その他も入れたものをつくっていくということでございまして、沙流川につきましては、洪水の内容につきましては、従前の工事実施基本計画を変えるほどのものではないということで、同じものになってございます。これに加えて今回、平成15年には6,100m3/sという大きな洪水が来たので、これを踏まえて直すというものでございます。
テクニカルな手法が真ん中に書いてございますけれども、これは一般的な手法を並べてございます。真ん中の「雨量確率手法による基本高水の設定」というところでございます。1)「計画降雨継続時間の設定」を書いております。従前2日雨量でやっておりましたのを今回、この主要洪水の降雨の主要部分をちゃんとカバーできる時間というのは24時間の方が適正だろうということで、24時間にしてございます。
それから、計画降雨量を決定して平均300mm、実績が307.4mmでございますが、確率処理をしてもそのぐらいだろうと。右側のグラフがちょっと小さいので恐縮ですが、各確率分布モデルでやりまして、この平均をとりますと、ちょうど300ぐらいになります。これは実績最大と同じぐらいです。
それを踏まえまして、少し計画降雨量を引き伸ばしてありますけれども、異常時だけとりますと、オレンジで見づらいですが、昭和50年8月の洪水、平成13年9月の洪水、平成15年8月の洪水をモデルに、妥当だろうということで、これをしてございます。
これで4)で定数を決めまして、そして、5)で実際に検討していますのは、左下に3つの絵が書いてございます。各モデルで流してみますと、3つの絵の一番右側の平成15年8月の洪水が一番大きいということで、この6,600m3/sを今回の計画の基礎にしてはどうかというものでございます。
その流量配分図が、これも見づらくて恐縮ですが、右側にございます。平面の模式図で太平洋、平取5,000m3/s、額平川1,700m3/sと書いてあるものでございますが、今の6,600m3/sを従前からの上流ダム、平取ダム、二風谷ダムというものでカットしました後の流量が5,000m3/sというものでどうだろうかと。
右下の方は、これまでの洪水の幾つかの確認行為をしてございます。先ほどは降雨確率でやっておりますが、流量確率でやりましても大体6,300〜8,200m3/sなので、6,600m3/sというのはこの間に入るので妥当ではないかと。
それから、平成15年8月に洪水が起き、昭和50年の洪水ぐらいのときは少し前の雨などで山が湿っておりますと、余り山に水がためられないということがありまして、こういうもので検討すると7,900m3/sというので、いずれもこういう自然界のお話ですので、少し幅はございますが6,600m3/sというのを考えておくというのは、そうおかしなものではないのではないかということでございます。
その次のページでございますが、これも先ほどちょっと御質問が庄内川でございましたけれども、整備計画でものの細かいところは決めますが、どういうことでおおよそ現実化していくというか、そういう改修の方針みたいなものは書いておくべきかと思いますが、細かいデザインは別にいたしましても、若干それを先取りして想定いたしますと、どんな処理方法があるのだろうかと。先ほどのように、対象とする洪水が増えますので、結果を見てみますと、左上にございますように、河道の掘削で大体対応できるのではないかという、詳細はこの絵のとおりではないかもしれませんが、大体めどをつけるという意味ではしてございます。
ただ、その右にちょっと小さい字でいっぱい書いてあるので見づらくて恐縮ですが、先ほど来お話ししていますシシャモだとか、そういう重要な区域でございます。2つ目の点で書いてございますように、河道掘削量は平水位、これは1年を通じて185日はこれを下回らないというものでございますが、河道掘削では平水位というのを基本にしようと。ただ、特にシシャモの産卵床区間、下流の0kmから6kmのところでございますが、この間は産卵床に非常に注意を払って豊水位という、1年を通じて95日はこれを下回らないですが、半分以上といいますか、4分の3ぐらいはそのぐらい水はそこを超えることはないわけでありますが、これでも状況は変わらない、これ以上のところだけを掘削するというような手法でも、先ほどのような流量が流れるようにはできるんじゃないかというめどをつけてございます。
それから、右下には堤防の断面で漏水対策というものがございますが、先ほどちょっとお話ししました漏水がいろいろございましたので、砂礫層があって粘土層があるという地質でございますので、この辺も配慮してきちんとやっていく必要があるかなということでございます。
資料5−2をごらんいただきたいと思います。これは、沙流川の整備基本方針と新しい沙流川の整備基本方針の比較でございます。これをちょっとごらんいただきますと、大きな変更点は、まず5ページをごらんいただきたいと思います。アというものがございます。「災害の発生の防止又は軽減」の4行目ぐらいに「掘削による河積の確保にあたっては、河道の維持、河川環境に配慮して実施する」ということで、詳細は整備計画等々でございますが、下流、シシャモその他の産卵床を傷めないような格好での掘削の方法をきちんとやるんだよというようなことを書いてございます。ここは先ほど話題に上がったところです。
それから、変わっておりますのは9ページに基本高水のピーク流量とありますが、これが先ほど来お話ししています5,400m3/sというものを6,600m3/s、何も調節しないときは6,600、これを上流の調節施設で調節いたしまして、これは1,500m3/sが1,600m3/sとなっておりますが、ほぼ同じ手法でやりますと、このぐらい効果が出ます。これを河道では3,900m3/sというのを5,000m3/s、これを先ほどのようにちょっとした掘削等で対応しようというようなことでございます。
次のページに、流量配分図がございますが、平面で書いた流量配分の模式図でございます。
それから、この分も含めて今の10ページの右と左を見ますと、昔の額平川のところに数字が書いてなかったのが書いてあるとか、それから、ちょっと御説明をはしょっておりますが、前の方でいろいろ文章の長さが右と左で違う。同じ河川整備基本方針の段階ではありますが、いろいろ変わっておりますのは、昨年の石狩川などの例を踏まえて、この小委員会でも、少し書き方についてどのぐらいまでを書くべきかという御議論をいただきました。その結果で直しているもので、ある種形式的といいましょうか、このぐらいの流域の大きさであったら数字を書こうとか、こういう表現はここぐらいまではちゃんと書いていないといけないなというような御議論をいただきましたものに沿って、ずっと直しているものでございます。
例えば、11ページも下のように、前は2地点書いてあったものが今度は1地点になっているのも、全国で細かく書いてあるものと、粗く書いてあるものといろいろございました中を統一的に整理をいたしましたような変更でございますので、今回の変更は主たるものとしては、先ほどの流量の関係が変わりますということと、表現上でございますが、掘削のときなどの河川環境への配慮だとか、そういった意味で直してございます。
沙流川については、以上でございます。
引き続き、時間の関係もあって紀の川のお話もさせていただきたいと思います。紀の川もほんの短いものでございますので、画像をごらんいただきたいと思います。

(画像を使って説明)

紀の川は、和歌山県の北部、奈良県中部に位置しております。1,750kmの流域面積でございます。
最上流は大台ヶ原、これは日本の今までの日雨量最大が844mmで、この大台ヶ原で出ておりますが、名うての多雨地帯でございます。そこから流れ出て農業とか発電のためつくりました大迫ダム、それから、その下に国土交通省の大滝ダム、これは洪水調節の機能を持ちましたダムができております。それから、その下に、やはり農業のための津風呂ダム。
ちょっと変わっておりますのは、南側の新宮川の方から紀の川水系の水を分水いたしまして、また紀の川から大和平野、更に下の方へ分水しているという状態です。
ずっと海の方まで真っ直ぐに見えますが、ここは中央構造線がちょうど右側の山と川の間ぐらいをずっと走ってございますので、中央構造線の地盤が弱いところにずっと紀の川ができたという、非常に変わったといいますか、そんな状況です。奈良県の大きな五條市が上流にございますが、これを過ぎると和歌山県に入りまして、左側に川が流れて、右側が河岸段丘になっていて、左側の川の近くのところにずっと家が広がっている。大きな支川は全部左側から来ております。右側はすぐ山になっておりますので、一見右側の方が開けているように見えますが、左の方から流れてきている。
船岡山というのは、万葉集で読まれた代表的な景観等の有名な場所でございます。
それから、あちこちで井堰、固定した農業取水堰がたくさんございます。これがかなり洪水の流下上ネックといいますか、支障物件になってございまして、この辺をどうするかというのが大きな課題になってございます。
船戸という基準点がございます。ここから下が、大体和歌山の平野部になっております。和歌山市が大体紀の川沿いにございまして、大体紀の川水系全体の8割ぐらいが、一番下流の辺りに集中してございます。人も資産も大体この辺りに大きく開けている。これは平野の大きさもございますし、歴史的な和歌山御三家の紀伊のところでございます。
ピンクで書いておりますところに幾つか干潟等がございまして、シオマネキなどがあります。そして、海の方へ流れ込んでいるものでございます。
ちょっと雑ぱくですが、川の雰囲気をごらんいただけたかと思います。
それでは、先ほどの沙流川と同じで、資料4−3という紀の川についての概要を示したものを用意させていただいております。A3版の横長のものでございます。
まず、降雨特性とか地形特性がどういうものかということでございます。先ほど来お話していますが、上流部は全国有数の多雨地帯でございます。それから、紀伊半島は台風が上陸したり近くを通りますので、それが山の高いところに当たりまして、雨がたくさん降るというものでございます。
それから、下の方に地形特性がございますが、真ん中の写真のように中央構造線が走っております左側に川が流れて、中央構造線のところは少し平たく段丘になって、そこからすぐ和泉山脈のところは非常に狭い、すぐに山に上がっていくと。だから、上の地図で見ていただくとわかりますが、川の裏側といいますか、要は北側の方は狭いんだけれども、川の近くは少し平たいところがあって、ここでいろいろやろうと思うと、例えば、この辺の水利用は北の流域が小さいものですから、余り北側の川が利用できない。しかし、南側は支川が大きゅうございますが、平野は川の南側には余りない。これが直線的にずっとつながっているものでございます。
下にいろいろ書いてございますけれども、後でも出てきますが、紀州流治水工法というのが行われてございますが、ずっとこういう長い川、直線的な川ですので、周りで水をためたり、遊水地みたいなものは、そういう機能が果たしにくい川でございますので、ずっと長い連続した堤防をつくるというのが、ここの治水のやり方になってきております。
それから、下流部に先ほど見ていただきましたように和歌山が広がっておりますが、大体はずっと山間部の間の細長い平地と川でございます。
真ん中右側が洪水被害でございますが、伊勢湾台風のときが昭和年間では非常に大きなものでございました。1万1,000m3/s台の洪水が流れてございます。5,000戸以上の被害が出ております。
ただ、右に「主な洪水と治水対策」とございますように、明治22年が約1万6,000m3/sぐらいの洪水があったようでございまして、「あったようで」というのは過去の実際の被災のものから再現計算といいますか、ここではこのぐらいの洪水があったというのを戻しましてやりますと、このぐらいになっているようでございます。このときは3万戸を超えるような被害があったようでございます。
これをずっと追ってみますと、昭和35年に紀の川修正総体計画というのがありまして、7,100m3/sを少し上でためまして4,500m3/sの洪水を下流で処理した。これを基本的に踏襲して昭和40年に工事実施基本計画ができておりますので、大体その前後はずっと、先ほどの伊勢湾台風以外は7,000m3/s前後ぐらいの洪水が度々起きているというのが、この紀の川の洪水でございます。
昭和49年にそういった状況を踏まえまして、現在の計画の元になっております基本高水のピーク流量、ダムなどで調節しないときの洪水の流量が1万6,000m3/sで、ダムでカットしました後の計画高水流量が1万2,000m3/sとなってございます。
それから、次に1ページおめくりいただきまして、そういう状況下でどういう治水対策というか、具体的にどういう対策でということでございますが、御参考までに左上には、ちょっといい写真がなかったんですけれども、先ほどのように直線的な川の特徴から紀州流治水工法という、ずっと堤防でやるものです。別な地域では洪水もをためたり、堤防で覆ったりというのが組み合わさってございますが、連続した堤防でというのはそういうものでできております関係上、堤防がある程度できているというのは94%となってございます。
それから、先ほどちょっと申し上げました、途中、途中の農業の堰がかなり阻害物になってございまして、右上に図がございます。これは左側が下流で、右側が上流ですが、洪水の流れる流下能力を水色の棒グラフでつなげたものでございます。洪水の計画高水流量が青線の直線、階段で書いておりますもので、あちこちでこれに足りないところ、要は、これよりも下に白いところが出ているところが不足しているところでございまして、それぞれの新六ヶ井堰、岩井出堰、藤崎井堰、小田井堰とかこういうところで、白いものが下がっているのがごらんいただけるかと思いますが、これは、先ほどのような実は直線的で細く農地などが広がっている地形でございました関係もあって、実は水の利用も上流で使って、それをまた下流へ流して、下流へ戻ってきたものをまた取水してと、連続使いみたいなことをしておりまして、ずっと幾つかの大きな堰が昔からあります。それも大体少し川幅が狭くなったところで水がとりやすい、その他もあって、そこへ堰ができておりまして、ちょうど洪水対策としてはよくない。非常に幅も深さもありがたくないといいますか、少しネックになってございます。これを今、順番に整備し直すというのが、この紀の川の大きな課題になってございます。
それから、一番右下には上流で大滝ダムというものがございます。これは一応完成したのでございますが、周りで少し地滑り地帯というところがありまして、試験湛水をやったところが崩れて、今その修理をしているところでございます。
左下にございます和歌山市街地は本当に市街地の中で、なかなか川は広げられないというようなことで、赤で塗りましたようなところの川底を掘った格好で河積の確保をするというのが、大体手法になっております。
その次のページでございますが、水利用、河川利用でございます。左上にございますが、河川の流量は全国的に見れば少ない方でございます。109水系とかございます中で、上から12番目にございます。100km2当たり0.43m3/sということでございます。
左下にございますように、8割が農業用水でございます。
それから、真ん中上でございますけれども、大体2年に1回ぐらい何らかの取水制限が行われているという川でございまして、昔から水に苦労しておられる川でございます。
真ん中下に「紀の川の水利用」とございますけれども、その中の左上にありますように、北岸側の川というのは非常に流域が小さいので、水利用がしづらい川でございます。大体は途中、途中の紀の川でとって周りに回して、それが戻ってきたら、また下でとってということの繰り返しが古くから行われている川でございます。そういう反復利用です。
画像でも見ていただきましたように、河口、新宮川から紀の川へ、紀の川から大和盆地へというような特殊な水使いをしている川でございます。
それから、右側でございますが、河川の利用、一番下流が和歌山の市街地の中を流れる川でございまして、一番下流部だけではないと思いますけれども、周辺の人たちの利用が非常に盛んでございます。
それから、少し上流に行きますと、そういう関西圏の大都市近郊の川でございますから、アユ釣りだとかカヌーだとか、そういったものもアクセス性のよいところもありまして、非常に盛んでございます。
その次のページでございますが、河川環境の状況。河口に干潟が幾つかございます。シオマネキの近畿最大の生息地でございまして、重要湿地にも指定されてございます。
それから、中下流部のワンドがございます。ちょっとワンドの写真が見えづらいかもしれませんが、そういうものがございます。それから、その辺りはアユの産卵場にもなってございます。こういう瀬とか淵を大事にするようなことをしないといけない。
また、さっき申し上げた船岡山という、万葉集に詠まれるようなそういった景観も、もともと関西の中でも近いところだというので、そういうものがございます。
それから、水質の保全が真ん中に書いてございますが、一番下流部の和歌山市内の絵が左側にあります。紀の川がありまして、周りに幾つかの川が和歌山市内を走ってございまして、相当汚い川であったんですが、左下のグラフのように、浄化用水といいますか、きれいな川水を紀の川から入れて環流させてやるというので、例えば、有本川などは非常にきれいになっておりますが、まだ大門川その他、今後の対策をしないといけないものがございます。
一番右側は、今のこういう環境を踏まえて幾つかあるのでございますが、代表的な話として、先ほどのシオマネキがございます。大体潮位からマイナス5mぐらいが生息範囲だというようなこともございまして、その干潟になっている部分をいじらない格好で、赤いところだけを掘削するというような方法等をとっていこうとしてございます。
あと、途中の瀬や淵の保全ということで、先ほどの沙流川と似てございますけれども、平水位以上を掘削というような、全部掘削してしまうようなことでない方法も展開しているところでございます。
次のページでございますが、中央構造線沿いの川だということで地質が悪いかなとも思ったんですが、現在の状況を見ますと左側、見づらくて恐縮ですが、河床の低下とか上昇の顕著な傾向はそんなに出てございません。
それから、右側の方に航空写真がございますけれども、河口閉塞だとか河口部でも土砂の影響で何か問題が出ているというようなことは、比較的土砂に関しては安定しているというように見受けられます。
それから、資料7−3でございますが、洪水流量につきまして、先ほどちょっと申し上げましたように、これまでやっておりました工事実施基本計画を大きく変えるものでない場合には、そのままのものを踏襲するというようなことをしてございます。この紀の川はそのパターンでございまして、資料7−3の5ページぐらいから「基本高水の検討」というのがございます。どのくらいの洪水流量かというので、これは現在あります工事実施基本計画の中身が書いてございます。さっとだけ流していただきますと、「既定計画の概要」で1万6,000m3/sというのが決められております。1計画の規模の設定で150分の1、1で計画降雨量が2日で440mmでございます。この辺の確率処理等については省かせていただきます。
次の6ページ、7ページでございますが、幾つかの洪水でいろいろ再現をやってみますと、昭和47年9月の洪水の計画パターンでいいのではないかというような検討をしてございます。
結果として8ページでございますが、下の方に計画ハイドロがございますが、ピーク流量で1万6,000m3/s、それから、波形は昭和47年9月型のそういうタイプというものでございます。
9ページからは、その妥当性の検証、各河川ともこういうやり方をしてございまして、1つは、9ページの1でございます。最近の雨とか流量を見てみますと、上が流量、下が雨でございますが、ここしばらくといいますか、前の計画をつくりました以降、計画を変更するぐらいの大きな洪水とか雨は発生していないというものでございますので、その点から直すという必要はないんじゃないかというものでございます。
それから、10ページでございますが、流量確率による検証というので、雨の確率で決めているわけでございますが、流量データでも確認しようということで出てございます。左下にございますけれども、いろいろな手法でやってみて、その分布図が上のグラフにございます。これを見ますと、大体150分の1確率では1万3,200m3/sから1万6,900m3/sぐらいだと見てとれます。現在1万6,000m3/sが基本高水のピーク流量としてございますので、この間に入っている妥当なものではないかと思ってございます。
右側は「既往洪水による検証」というので、1つは、先ほどお話ししました明治22年8月などの洪水を氾濫しましたところの情報から再現して、それを洪水流量でありますが、たまたまですが、同じくらいの1万6,000m3/sになるというので、実際そういう洪水が発生しているものかと思います。
それから、ちょっと書いてございませんが、ほかの川も含めてでありますが、流域の湿潤状態がどうかという検討なども行って妥当性を確認してございます。
13ページでございます。これを処理する計画として、現在1万6,000m3/sを上流の先ほどの大滝ダム等によりまして4,000m3/sカットして1万2,000m3/sとしてございます。この辺もそのとおりでよろしいのではないかと思ってございます。
具体的には資料5−3、あっちに行ったり、こっちに行ったりで大変恐縮ですが、河川整備基本方針と現在の工事実施基本計画の比較が書いてございます。この9ページをごらんいただきますと、今のような流量が書いてございます。現在の工実と同じようなものが書いてございます。
10ページは流量配分図でございますが、先ほど沙流川でも申し上げましたように、大和丹生川だとか前は書いていないのが今回書いているとか、逆に橋本川などが書いていないとか、これは全国横並びして、何キロ以上だったらこうだという石狩川のときに検討をしていただきました結論で直しただけでございまして、特段他意はございません。11ページの欄が少なくなっているのも、大体この程度の基本的なポイントがあればいいだろうというものにしてございます。
それから、最後でございますが、流水の正常な機能の維持という、ここを流れています水がどのくらいかということで、資料8−3で検討いたしております。10ページをごらんいただきたいと思いますが、河川法の政令で載っています10項目につきまして、それぞれ詳細を申し上げる時間はございませんが、検討いたしますと、必要な流量というのは13ページをごらんいただいた方がいいかと思いますが、非常にわかりづらくて大変申し訳ございませんが、これは農業用水などをたくさん使いますかんがい期の流量では、上の図は左側が河口部で、右側に行けば上流なのでございますが、凡例もよくわからないんですけれども、横線がずっと下の方に引いてあるといいますか、5.3m3/sとか4.5m3/sとか引いてありますのは、川が生物その他で維持するためのもの。それから、でこぼこして上の方になっているのが正常流量というか、水利権として農業用水その他をとっていますものを合わせたものでございます。
10項目で検討すると、先ほどの10ページにございましたが、5.7m3/sというのが生物の生息といいますか、オイカワ、ウグイ、カワムツ、ヨシノボリ、アユとかそれぞれの産卵などのために大体合計7m3/sあれば、それぐらい空間ができるだろうという検討としてございまして、下に5.7m3/sと書いてあるとおりでございます。この船戸辺りの5.7m3/sをキープするためには、それより下流の新六ヶ井堰というところに点々がありますが、その左側におおむね5m3/sと書いてございますが、この辺りで5m3/sあればその上流では5.7m3/sあるという因果関係がわかってございまして、ここの5m3/sというものを、この水系の流水の正常な機能を維持するために必要な流量として基本方針に記載する流量としたいということでございます。
ここは非常に不親切で申し訳ないですが、この地点が大体紀の川大堰の地点でそういうように5m3/sということになっております。新六ヶ井堰のちょっと下流に紀の川大堰があります。
それから、同じように14ページ、これは非かんがい期でございます。農業用水等を余り要していないときの、また、山そのものも余り水がないときでございますが、14ページの上の図を見ていただきますと、同じような検討をやりますと、冬の場合は紀の川大堰といいますか、新六ヶ井堰より少し下流で4m3/sぐらいで全体の上流の水が確保されるということでございますので、これを基本方針の先ほどいただきました資料5−3でございます。あっちに行ったり、こっちに行ったり大変申し訳ございませんが、12ページです。ここに「主要な地点における流水の正常な機能を維持するため必要な流量に関する事項」とございまして、2段落目の後ろの方でございますが、かんがい期はおおむね5m3/s、非かんがい期はおおむね4m3/sとする。流水の正常な機能維持を確保するために必要な流量としてはこういう流量だということで、これに併せて水の確保だとかいろいろなことを図っていこうという基本的な数値にしたいと思ってございます。
ちょっとお時間いただきまして済みません。以上でございます。
(委員長) ありがとうございました。
それでは、ただいまの説明について御審議をお願いいたします。残り時間が少なくなってまいりましたので、今日は沙流川の関係でおいでいただいている○○委員に、一つ御意見をお願いいたします。
(委員) それでは、今説明をいただきましたので、私どもの気のついた点を述べさせていただきたいと思います。
今回の沙流川水系の特徴・課題という中で、平成15年に大変大きな洪水がございまして、沙流川の流れる量が今までの記録を大きく上回ったということで、このことに対して早急に対応をしていただいて、その数字で河川の整備をするということについては、大変ありがたいと思っております。
また、説明にもありましたように、沙流川そのものが非常に急流でございます。2,000mの日高山脈から100kmで太平洋に水が注ぐということで、この川は真っ直ぐ山から海に出るというぐらい急流になっておりまして、雨が降るたびに川が暴れるという歴史を繰り返しております。
また、災害としても平成4年、平成9年、平成13年、平成15年と大洪水を発生させておりまして、何とか安全で安定した地域にして活用していきたいということで運営しているところでございます。
特に最近は、雨の降り方が局部集中的に降るというようなことで、川も予想しないところで氾濫をするということになっておりまして、特に、この川の周辺にあります農地、私どものところは施設野菜の栽培をしておりますので、冠水しても水が引けば元に戻るということではなくて、施設については大きな被害を受けるというようなことがございまして、そのようなことにならないように是非お考えをいただきたいと思っております。
また、ダムの建設につきましては、二風谷ダムというのが平成9年度にできまして、平成15年度の災害のときには、このダムが水を支えまして、下流はほとんど被害がなかったということになっておりますが、上流部については全滅の大打撃を受けております。その平取ダムの建設については、二風谷ダムから更に15kmぐらい上流にありますので、もしそのダムができると、この沙流川流域全体の中で非常に大きな安全地帯が出現するというようなことでございますので、その辺を一応考慮に入れて、河川整備に続いて是非進めさせていただければと幸いと考えておりますので、お礼を申し上げて説明に代えさせていただきます。
(委員長) ○○委員から御意見がございましたら、お願いします。
(委員) 沙流川につきましては、平成11年に既に基本整備方針をお決めいただきましたけれども、今回の災害を受けて再度改定という形でまたお願いをすると。非常に恐縮でございますが、地元としては非常に喜ばしいことと思っております。
ただ、何点か御質問させていただきたいと思いますが、今日は資料1−4で配られております。実は沙流川は、前回の基本方針のときは2日雨量ということでやったと。今回は24時間雨量ということでございます。恐らく沙流川の場合にはこれで何も問題がないと思いますが、全国をこういうふうに見てみますと、必ずしもそれに規則性がない。この辺は地域の住民がいろいろあるのだろうと思いますが、どんなふうに統一的にお考えなのか、この辺の御見解をまず伺えればと思います。
それから、具体の沙流川の問題になりますと、整備計画もつくっておりまして、既に2つ目のダムの計画が進んでおります。ただ、非常に大きな雨を経験したということで、今の数字だけを見ますと調節効果が100m3/s変わっていると。これは雨の振り方が変わったがゆえに数字が変わったのか、あるいはダムそのものも少し計画を見直されたのか、この辺を一つお伺いしたいと思います。
それから、いわゆる河道配分流量でありますが、3,900m3/sから5,000m3/sということで相当河道に無理を強いるような計画になっております。これはこれでやむを得ないのだろうと思いますが、基本的には河道掘削あるいは低水路あるいは中水敷かもしれませんが、拡幅ということで対応するということでありますが、やはりそこでネックになるのが樹木の問題だろうと思います。放っておけば、幾ら広げましても今の流量をのめなくなる可能性がある。今後、維持管理を相当厳しくしていかなければならない。ただ、現下のいろいろな状況を見ますと、木を切るということに対して非常に抵抗が社会的にもある。こういう中でそういうものが確保できるように、今後も御指導いただければと思います。
それから、もう一点は水質、沙流川は今年も清流日本一番というランクに輝きました。これはこれで非常に結構でございますが、この水質基準が制定された当時は、沙流川も非常に水質が悪かったのだろうと思います。B類型でございます。今はA類型でも何とか基準をクリアできるぐらいに非常にきれいな川になっております。この辺の基準ですね、川の中だけでこういう基準をいろいろ達成できるものでもありませんし、方針の中にも水質についてはというような書きぶりで書いてございますが、全国的に見ると非常に余裕のある場合と、今日、紀の川の例を見せていただきましたが、ある部分では非常にオーバーしている部分と、その辺、基準というものをどういうふうにとらえたらいいのか、その辺のお考えもお聞かせいただけたらと思いました。
(委員長) それでは、コンパクトにお願いします。
(事務局) 今の24時間の計測時間等々の話は、個別の水系の状況でやるものかと思っておりますので、特別統一ルールというのはないと思いますし、それに従って今回はやりました。
2つ目でございますが、雨とかの波形とかが違うのか、それともダムの運用かということですが、両方ございます。ダムにつきましては、先ほど平取ダムのお話がございましたが、あれを全部合わせた統合的な運用を、もう一度より効果的な運用をしました分と合わせてございます。
3つ目は、そういうことでよく考えてくれということでございましたので、回答は得られたと思いますが、最後の御質問はまた調べて。
(委員長) それでは、○○委員、紀の川の御質問でおいでになったと思いますが、御意見をお願いします。
(委員) 私も今日は初めてでございまして、なかなかその辺のことはよくわからないんですけれども、紀の川、吉野川につきましては、私の家の裏ですので、長い間川を眺めてきたんですが、例えば、一番説明をしていただいた資料8−3の13ページ、14ページぐらいのところの必要流量とか、それから、動植物の保護、漁業、それから、必要流量の流水の清冽さの保持と、この辺のところはどういう基準でそれを出されたか、少し説明をしていただきたい。
というのは、かなり山と平野に水が行きますので、吉野川の流量がうんと減ってくるわけです。そうしますと、人口は余り増えていないんですが、どんどん流量が減ってきますと水が汚れてくるわけです。そういう問題が一つ出てくるのと、それから、今言いました動植物の保護、漁業に対して必要流量というのはどういう形でそれを出されているのか。そういうことを少しお伺いしたいと思うんですけれども。
(委員長) では、考え方だけでも。
(事務局) それも次回に用意させていただきます。
(委員長) 詳細は、また次の機会ということでいいですか。では、また次の機会に丁寧に説明させましょう。
それでは、○○さんの代理の方にお願いします。
(委員代理) 和歌山県でございます。まず、今回の取りまとめについてお礼を申し上げたいと思います。
紀の川は、和歌山県の人口の約6割がここに張りついているということで、治水は県の重要課題と認識しております。治水上の課題については御説明がございましたけれども、農業用の井堰が大きなネックになっておりますので、この改修が重要な問題と思っております。
また、紀州工法で堤防が整備されているというお話がございましたが、100%ではございませんので、その辺りも是非、御配慮をお願いしたいと考えてございます。
それから、大滝ダム、紀の川大堰については、早期完成、早期運用ということも大変期待が強いものですから、これも是非よろしくお願いしたいと思います。
それから、利水の方につきましては、御説明がございましたけれども反復利用になっておりまして、農業作業のタイミングによってはカラカラになってしまうということがございますので、是非その運用面についていろいろ御工夫いただいて、私どもも協力させていただきたいと考えてございます。
(委員長) ○○さんの代理の方、お願いいたします。
(委員代理) 奈良県でございます。ちなみに、奈良県では「吉野川」と呼んでおります。
一番大きいのは、治水に併せまして今年もありました渇水問題ということが非常に大きな問題でございます。特に紀の川、吉野川からの水を大和盆地の方へ引っ張りまして、県民の生活をこれで賄っているというような事情もございまして、大滝ダムというものについては、最重要課題だというふうに県政の中でも位置付けられているところでございます。
しかしながら、地滑りというものでまだ運用ができないという状況につきまして、早急にそれについて解決を図っていただきたいということと、併せまして、現在、仮設住宅で生活されている方がいらっしゃいますので、その対応も含めまして早期の完成をお願いしたいと思っております。
それから、もう一点は、先ほど資料の中にもございましたが、この地域は非常に自然に恵まれた地域で、川遊びが非常に重要なところでございますし、景観もいい。あるいは、昨年の7月には紀伊山地の霊場と参詣道ということで、世界遺産にも指定された地域でございます。そういった中で、こういう川の自然というものを活用した町として、使いやすい川としていただければということでございます。
特にアユは、この地域は非常に名産といいますか、頼っておりますので、最近小ぶりになったとか、天然アユが減ったとかいろいろなことが地元でも言われてございますので、そういった面にも御配慮いただいて整備を進めていただければと思いますし、我々もそういった点に配慮しながら整備を進めていきたいと考えてございます。
以上でございます。
(委員長) あと、2〜3分残っていますが、どなたか御意見のある方はいらっしゃいますか。
(委員) よろしゅうございますか。紀の川ですけれども、大阪府に水を持っていく紀の川導水の計画がありましたが、あれはどうなったのか御説明いただけますか。
(委員長) それは、次の機会にさせていただきましょう。そのほかにございましょうか。
(委員) 沙流川のところでお教えをいただきたいんですが、河口のところでは導流堤等の種々の工法によって河口閉塞・汀線の後退防止が図られているという表現がなされています。また、実際の河床のグラフもどんどん低下しているように見えるデータが記載されております。その一方で、シシャモの産卵床を保全することとさらっと書かれているんですが、これは河床が低下すると多分、産卵床を上に上げていかないとできないのではないか。それで、双方相容れないことをさらっと書かれているような気がしたんですが、いかがでしょうか。
(委員長) この点は事務局すぐお答えできますか。
(事務局) 先ほど海岸線は昔から比べれば下がっておりますが、下がった状況下で上流の砂利採取だとか規制した後は動いていませんけれども、昔のとおりにきれいに戻っているというものではないのでございますが、そこは進んでいないというところでございます。
それから、先ほどおっしゃられたもう一つの河床のことは、私どももシシャモの話その他極めて重要な話だと思っておりますので、一応方針としてそういうことにきちんと注意してやるということで、具体の整備計画といいますか、具体の中できちんとしたものにしたいと思ってございます。まさにおっしゃるようなことは大事にしたいと思います。
(委員長) そのほかございましょうか。
(委員) よろしいですか。初めて参加するので、もう既に御議論されているのかもしれませんが、基本方針というのはこういう平成15年の災害があったような場合には、今回、沙流川の基本方針を改定ということになっていますが、これは機動的にこういうイベントがあると基本方針をどんどん改定していくというのが通常行われると判断してよろしいのでしょうか。
(事務局) 答えからいくと、必ずしもだとは思います。ただ、沙流川については雨も流量も非常に大きゅうございまして、全体の川の状況からすれば、きちんと見直すべきではないかというような御審議をお願いしている趣旨でございますので、こういう点からそうでもないかなという御意見もあるかもしれませんが、それを閉じているものではございません。
(委員) 私は、こういうふうに機動的に行われるのがいいと思っているので、そういう体制を是非つくっていただいた方がよろしいかなという意味から質問させていただいたんです。
(委員) ちょっといいですか。これは前にも少しお聞きしたことがあるんですけれども、教えていただきたいんですが、流水の正常な機能を維持するための流量に、いろいろな利水流量も含めていろいろなものが突っ込みになっていますね。その中身がわからないで、河川環境についてどれだけの流量が要るとか何とかというのは、我々としては議論ができないような気がするんですが、そういうものをもう少し数値で出していただくというわけにはいかないんでしょうか。
(事務局) すみません、ちょっと短い時間でバタバタして恐縮です。そういう資料を整えて、先ほど御意見がございましたものも含めて、次回に用意させていただきたいと思います。
(委員長) 基準点が紀の川大堰でいいのかなとちょっと気になります。これは今までの紀の川方式だから仕方ないんでしょうけれども、先ほどの資料の13ページなどを見ると、みんな水利権の量を加えたり差し引いたりしてきて、最後に5m3/sだよとか4m3/sだよというのは、変則に見えます。一般に言えば上から何m3/s流せば下までうまく機能するよというのが、流水の正常な機能の維持に必要な流量だから、最後の受け口で何m3/sありますよというのは、一般の人の理解しにくいところでしょう。いろいろ過去の経緯もあるのでしょう。だから、先ほどのいろいろな流水の機能の説明と水利権の説明と、いろいろとやってこれになっているという説明を整理して、次回、簡単に説明していただけますか。
一生懸命審議を急いだんですけれども、時間になりました。まだまだ御質問があると思います。基本的なものがありましたら、事務局の方にまた寄せていただくことにいたしまして、本日の議論では沙流川等2水系につきましては、資料として河川整備基本方針の本文案、その骨子などの資料が用意されてはいましたが、時間の都合で仔細な紹介はございませんでした。また、本日時間の関係で説明を次の機会に事務局にお願いした点もございます。次回は本日の議論を踏まえ、本文について審議していただくことになりますが、本日配付された資料も含め、お気付きの点がありましたら、次回以降の議論にも反映できるよう、あらかじめ事務局まで御連絡くださいますようお願いいたします。
事務局におかれましては、本日の議論や委員からの追加意見を踏まえて、本文案に必要な修正を加え、次回に改めて紹介するようお願いいたします。
最後に、本日の議事録につきましては、内容について各委員の確認を得た後、発言者の氏名を除いて国土交通省大臣官房広報課インターネットにおいて一般公開することといたします。
委員の皆様は、今日はせっかく御出席いただきながら御発言の機会がなかった方もございますが、次はできるだけ皆さんの御発言をいただけるようにしたいと思います。
本日の議題は以上でございます。

(事務局) 委員長、どうもありがとうございました。

 




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