名取川は、百万都市仙台を貫流する都市河川であり、支川広瀬川は市民の憩いの場として、年間を通じて親しまれ、8月には「灯籠流し」や花火大会も実施され、「杜と水の都”仙台”」の象徴となっています。
広瀬川の清流や多様な環境を将来に引き継いでいくため、市民と行政との共同の行動計画として「広瀬川創世プラン(仮称)」の策定が進められている他、市民の手で「広瀬川市民企画コンテスト(市民活動プラン)」の提案が行われるなど、川を軸とした”まちづくり”として、取り組みが注目されています。仙台市街地は、藩政時代、生活用水や農業用水として市民生活を支えるために、名取川・広瀬川から導水するために建設された堀や水路が今も残っています。この水路も、都市化や水利用形態の変化によって水環境が悪化しているが、昔の潤いを復活させる新たな取り組みや堀を活用した広瀬川への環境用水の導水も行われています。
流域上流には、100万都市仙台の水瓶として二つの多目的ダムがあり、都市用水の供給や洪水被害の軽減等、地域社会の発展に大く貢献しているとともに、「杜の都の清流 名取川」として地域から愛されています。