河川概要
豊川は、愛知県北設楽郡設楽町の段戸山(標高1,152m)に源を発し、山間渓谷を経て、新城市長篠地先で宇連川と合流し、豊橋平野に出て、豊川市で豊川放水路を分派し、豊橋市内を流れ、三河湾に注ぐ、延長約77km、流域面積約724km2の一級河川です。
流域の殆どは標高1000m以下であり、起伏の少ない西側と急峻な東側の山地、および豊橋平野から形成されています。本川中下流部には中央構造線が走っていますが、流出土砂は比較的少ない状況です。 流域内の年平均降水量は約2,000mm、全国平均(約1,700mm)の約1.2倍であり、降水量は上流部で多く、下流に下るに従い少なくなります。 河道の勾配も急なことから、上流で降った大量の雨が一気に下流の平地に流れるという特色があります。これに加えて、中下流部では川が大きく蛇行していることから、度々洪水に見舞われてきました。 下流部は豊橋市、豊川市等の市街地を流れており、ひとたび氾濫すると甚大な被害が発生します。 そうした背景もあり、豊川では、吉田城等を洪水から守るための「霞堤」と呼ばれる不連続な堤防が中下流部に設けられたと言われており、現在でも4箇所の霞堤が残っています。
蛇行する豊川と放水路の分派
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流域図・位置図
豊川の流域図
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