水管理・国土保全

  

| 河川トップ | 川の歴史 | 主な災害 | 地域と川 | 自然環境 |   


豊川の自然環境

豊川下流部の自然環境(朝倉川合流点~河口)

豊川河口から沖合の海域には、六条潟が広がり、NPOによる保全活動が盛んです。豊川河道内の干潟は、0~4.2km内に8カ所(うち、人工干潟1カ所)あり、左右岸あわせた総延長は約3.3kmです。

しかし、干潟生物相の多様性が低下・減少してきており、鳥類や底生・魚介類等の生息環境の劣化・減少しています。
また、水質浄化、多様な生物の生息環境(オオヨシキリ、テナガエビ、魚類の産卵場や稚魚の生息場等)としての機能を持つヨシ原が過去と比較してやや減少しているため、近年では、ヨシ原の自然再生に取組んでいます。


豊川河口部の様子


ヨシ原の保全・再生事業の模式図



豊川上流部の自然環境(新城橋~牟呂松原頭首工)

牟呂松原頭首工の上流は流れが緩やかであり、早瀬等は27k付近の砂州が形成されている箇所に瀬がみられる程度となっています。左岸側に連続して河岸林が見られる等、こうした樹林地の林縁部では、タヌキやキツネが多く確認されており、これらの種の生息環境およびコリドーの役割を果たしていると想定さます。

しかし、竹林の密生化や広葉樹林内への侵入により、生物の多様性が減少する危険性があるため、適正な樹林管理に取組んでいます。





豊川左岸に連続して見られる河岸林




豊川流域に生息する生き物たち
豊川は、その流域の約40%が国定公園もしくは自然公園に指定されており、さまざまな生き物が生息しています。
源流の寒狭川沿いの険しい渓谷や、下流域のおだやかな流れなど、豊川はさまざまな表情を見せて流れています。その清らかな流れと豊かな自然が美しい景観を生み、多くの生物を育む河川環境を作り出しています。

なかでも、山間部の渓谷を流れる上流部は、複雑な地質や地形によってできた崖があり、そこで観られるさまざまな草木とともにすばらしい景観を作り上げています。渓流にはアマゴや国の天然記念物であるネコギギをはじめ、猛禽類のクマタカの生息が確認されています。

また、中下流域には河畔林などの豊かな自然が残り、アユなど50種類以上の魚介類や、コアジサシやカワウといった100種類以上の鳥類など、多くの動植物が生息しています。

豊川流域の自然

豊川(寒狭川)


クマタカとネコギギ




ページの先頭に戻る