河口と干潟
矢作川が作った広大な干潟は昔から干拓により新田の開発が行われてきました。現在は埋め立てにより発電所や流域下水道の処理施設が作られています。湿地や干潟が少なくなった日本では矢作川河口の干潟は渡り鳥たちにとって貴重な場所です。冬鳥として飛来するカモの仲間やそのほかサギ、カモメ、シギやチドリの仲間など、矢作川の河口干潟を利用する鳥はとても多く、珍しい種も見ることができます。また、河口付近の干潟ではシジミ採りを楽しむ方もいます。
矢作川観察ノート |
シジミ採りの様子
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白い砂浜とアースワーク
矢作川流域の地質の大部分は領家花崗岩類からなっています。地表の花崗岩は雨や風の影響によって1つ1つの鉱物に分解され、崩壊しやすく流出土砂が多いため、矢作川は典型的な砂河川となっています。
矢作川は中下流部に広がる砂の美しさから「美河」とも呼ばれています。 矢作橋の右岸付近では、昭和44年(1969)に開始された砂の創作活動(アースワーク)が毎年5月に開催されています。 矢作川観察ノート |
砂の創作活動(アースワーク)の様子
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