水管理・国土保全

  

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地域と天神川

地域の中の天神川

 自然豊かな天神川は流域住民に大きな恵みを与えてきました。

 また、堤防や高水敷は地域住民の身近な空間として親しまれおり、近年では水辺の楽校等の整備が進んだこともあり、水面・水際部での環境学習や水遊び、魚釣り等の利用が増加傾向にあります。


小鴨川親水公園で水生生物調査(環境学習)




水利用
 天神川水系には各所に農業用水の取水設備があり、現在約5,600haの農地をかんがいしています。

 中でも最も下流に位置する北条砂丘畑地かんがい用水堰は、不毛の北条砂丘をブドウやスイカ、長芋やラッキョウ等を生産する砂丘畑へと生まれ変わらせました。
 天神川の水はかんがい用水の他にも、倉吉市や三朝町の上水道用水として利用され、国管理区間外では発電用水としても利用されています。




河川空間利用
 天神川の河川空間利用については、上流から竹田橋(河口から7.4km付近)までは魚釣りなど自然的利用が主体に行われていますが、竹田橋より下流については高水敷の整備が進み、運動公園や散策道、サイクリングロード等が整備され、盛んに利用されています。特に、天神川と小鴨川の合流点付近の河川敷では、各種のイベントが実施され、市民の憩いの場となっています。また、三徳川では河道内に遊歩道が整備され、散策等に利用されています。

 また、近年は環境学習や自然体験活動のフィールドとして水辺の楽校等の整備が進んだこともあり、水面・水際部での環境学習や水遊び、魚釣り等での利用が増加傾向にあります。

 天神川の年間利用者数(推定)は約26万人(平成26年度)であり、沿川住民のみならず地域の人々の身近な空間として親しまれています。

天神川水系水辺の楽校

高城水辺の楽校での活動の様子




観光
 天神川流域は、小鴨川上流部が大山・隠岐国立公園に指定され、三徳川流域から倉吉市打吹山にかけてが三朝東郷湖県立自然公園に指定されるなど、流域全体に自然が織りなす素晴らしい景観が広がっています。

 また、三徳川上流には断崖絶壁に立つ投入堂(国宝)で有名な三徳山三仏寺があり、県内外から多くの観光客が訪れています。

 倉吉市内を流れる玉川と川沿いの白壁土蔵群は「倉吉市打吹玉川」として文化庁の「重要伝統的建造物群保存地区」の指定(H10年12月)を受けた観光名所となっています。さらに、流域内には世界一のラジウム含有量と河原の露天風呂で有名な三朝温泉と、小鴨川の清流のほとりにたたずむ関金温泉という2つの名湯があり、これら温泉地には観光だけでなく治療目的で訪れる人も多くいます。


倉吉市内の白壁土蔵群と支川玉川




地域連携
 天神川水系では、「天神川流域を流れる川を軸として、鳥取県中部圏の地域交流を活発化していく」ことを目的に、平成12年12月に「天神川流域会議」が発足しました。

 この会議は、「天神川流域の水」でつながった鳥取県中部圏を対象として、ふるさとの川を軸に地域交流を活発化する役割を担っており、河川清掃等の河川愛護活動に関する各種行事を実施しています。

天神川流域会議

河川清掃





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