河川概要
流域および河川の概要肱川は、愛媛県の西南部に位置し、その源を愛媛県西予市の鳥坂峠(標高460m)に発し、途中、四国山地の1,000mを越す標高部を源流とする小田川、船戸川など数多くの支川を合わせながら大洲盆地を貫流して、伊予灘に注いでいる愛媛県一の大河川です。 肱川は、その名が示すように中流部において“ひじ”のように大きく曲がっており、幹川流路延長103kmに対して、源流から河口までの直線距離はわずか18kmしかありません。 また、肱川流域の大部分は、約200万年間に隆起して形成された四国山地ですが、肱川はこの四国山地が形成される以前より存在しており、山地の隆起とともに下方浸食が進んだために、流域の大部分を山地が占める割には河床勾配が緩く(河床勾配は下流感潮区間で1/2,300、祇園大橋~鹿野川ダムで1/730~930、鹿野川ダム~野村ダムで1/220~390)、野村盆地~大洲盆地、大洲盆地~瀬戸内海には狭隘なV字谷が形成されている全国的にも珍しい先行性河川です。また、大洲盆地には御荷鉾構造線が走っており、その地溝帯に河川によって運搬された土砂が堆積し、特に平坦な沖積地を形成しています。また、流域面積の割には支川が多いこと(流域面積1,210km2は全国55位に対して支川数474河川は全国5位)も特徴の1つです。
河口から肱川を望む
|
流域図・位置図関連機関(管理事務所等)河川整備基本方針河川整備計画水害への取り組みパンフレットなど |