肱川流域の畑の前地区は、平成12 年に四国縦貫自動車道が、また平成24 年には四国横断自動車道が開通し、大型商業施設の進出が相次ぎ、顕著な発展を見せる東大洲に隣接する地区です。当地区では、地元の高校生が菜の花、ひまわり、コスモスを植栽しており、地域住民の憩いの場として利用されています。
また、「国立大洲青少年交流の家」のカヌー艇庫があり、カヌーで川下りする際の発着場として重要なポイントとなっています。
しかしながら、河畔に竹などが繁茂しており、水辺へのアクセスが良くなく川を体感できるような散策ができないことや、イベントなど様々な活動に利用できるオープンスペースや広々とした開放的でくつろげる空間が少ないこと、高水敷上等への樹木の繁茂等は、洪水の流下に悪影響を与える懸念があり、河川利用上の安全・安心も阻害していました。
そのため、人々の利便性の向上を図るとともに、河畔林や水辺を有効活用する場として整備し、人が集い、自然と歴史にふれあえる総合学習やにぎわいの水辺空間として充実させていく必要があったことから、かわまちづくりを進めています。