水管理・国土保全

  

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地域と緑川

2.地域の中の緑川

緑川流域では、地域住民の生活基盤や歴史、文化、風土を形成してきた緑川の恵みを生かし、緑川と周辺の自然環境、歴史的土木施設、観光資源が一体となった活力ある地域づくりを目指した様々な活動が行われています。

また、流域内の各個別の団体が協力して連携を深めるための活動が盛んであり、上下流交流の一環で流域の環境向上を目的として実施される「緑川の日」の流域一斉清掃は、毎年4月29日に流域の統一行動として流域4市8町1村の行政や住民が一体となり実施しています。


「緑川の日」一斉清掃の様子




地域に根付く緑川
観光・地域の行事
緑川流域内の上流部は、豊かな自然が残っており、緑仙峡をはじめとした風光明媚な観光地や、流域単位では日本一の数を誇る石橋が存在します。中でも、緑川本流の最難所にかかる日本最大の単一アーチの石橋「霊台橋」や日本最大級の石造りアーチ水路橋「通潤橋」は、流域内の石橋の中でも知名度は高く、歴史的名所、観光地となっています。



通潤橋


霊台橋(美里町)

河川の利用状況
中流部には、歴史的にも有名な鮎のやな場や、グランドゴルフが楽しめるグリーンパル甲佐、キャンプやバーベキューが楽しめる津志田河川自然公園等の河川公園が緑川本川沿いに点在しています。

加勢川の源流である江津湖と江津湖河畔に位置する熊本市動植物園は、市民の憩いの場であるとともに、自然学習の場となっています。



鮎のやな場


加勢川川尻地区の取組み
緑川水系加勢川の流れる熊本市川尻地区は、藩政時代から大正時代にかけて、熊本城下の交通・商業の拠点として繁栄しました。現在も昔ながらの町家などが残っており、伝統工芸も盛んな町です。また、河川構造物についても、船着き場の石積み階段や石積みの堤防など、河港として栄えた当時の構造物が現在でも多く残り、加勢川と調和し歴史的な風景を形成しています。

そこで、改修方法の検討にあたっては、地域住民の代表者で構成する「川尻地区改修検討会」を設立し、地域住民と意見交換を行いつつ、川尻地区の改修方針の策定を行いました。
その結果、治水目的である改修工事を実施しながら、遺構としての価値や利用面を確保しつつ工事が完成し、平成22年8月5日に船着き場が国指定史跡に登録されました。


船着き場の石積み階段


川を通じた教育
川遊びや水生生物調査、イベント、河川環境学習など水辺の自然体験活動等の機会を提供し、地域の将来を担う子供達への河川環境学習を積極的に支援しています。

また、これらの自然体験活動の指導者育成・発掘に取り組むとともに、これまで度重なる水害や渇水を経験した地域住民がもっている知識や知恵等を伝承していくための人材育成にも取り組みます。


ジュニアスクール(エビ釣り体験)





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