豊岡杞柳細工
杞柳細工(柳工芸品)は豊岡地区で生産される手作りの枝編み細工です。枝編みの材料には同地区で自然に繁殖する柳の品種、コリヤナギが使われており、その頑丈でしなやかな性質が丈夫な編み細工製品を生み出しています。シュロの葉の茎である藤も、杞柳細工の製作によく使われる材料です。それらの製品の中でも網み籠は、豊岡が城下町として成長していた時代に最初に確立された重要な交易品でした。籠の後も貯蔵容器や弁当箱、バッグなど他の製品が登場しました。バッグはそのうちに西洋のハンドバッグをマネて、活動的な持ち手と留め金が付くようになりました。今日に至ってもまだ、柳工芸品は豊岡地区の少数の職人により守られています。小型のハンドバッグや籠などの杞柳細工製品は、出石、城崎温泉、豊岡のいたる所のお店で見つけることができます。