人流データは、人がいつどこに何人いるのか把握できるデータであり、それらのデータを活用することで、土地・不動産やまちづくり、観光、交通、防災等の様々な分野における地域課題の解決が期待されています。現在では、カメラやセンサーの性能が向上したこと並びに携帯電話の基地局情報やGPS情報などから人流データを取得しやすい環境になりつつあります。しかし、人流データは取得方法により個人情報を含む場合があり取扱いに注意が必要なこと、さらにデータに統一的なフォーマットがないことから流通が進まないなど、データの利活用や流通が十分に進んでいるとはいえない状況です。
そのため、国土交通省では、多様な地域政策と人流データを融合することで、EBPMに基づいた効果的・効率的な地域課題の解決、「新しい生活様式」を支える新たなサービス等の創出につなげるとともに、自治体をはじめとして、多様な主体が積極的に人流データを活用できるよう、地域課題解決への適用方法を検討するほか、モデル的な活用事例の構築を支援するなど、普及に向けた環境整備・利活用拡大に向けた支援を行っています。
➤新着!(2月26日開催)人流データ活用普及イベント
➤新着!(2月17日開催)「令和6年度人流データにおける先進技術活用検討調査業務」成果報告会
➤新着!人流データ利活用事例集
➤人流データを活用した不動産分野等の課題解決実証事業成果報告会
➤人流データを活用した土地・不動産分野における実証事業中間報告会
➤人流データ可視化ツール
➤地域課題解決のための人流データ利活用の手引き
➤人流データ利活用拡大のためのシンポジウム
➤人流データを活用した地域課題解決モデル事業
➤東京駅周辺における人流計測
➤人流データを活用したデータ分析
<新着!>人流データ活用普及イベントを開催しました!
令和6年度において、全国の地方自治体を対象に、人流データ活用の現況や活用する上での課題等の把握を目的としたアンケート調査を実施しました。
そのアンケート調査の結果報告に加えて、自治体における人流データ活用事例や活用のポイント、人流データ関連事業者による最近の動向や先端技術を紹介することにより、
一層の活用促進を図るため、「活用普及イベント」を開催しました。
➤開催日時:令和7年2月26日(水)14:00~17:00
➤開催方式:現地開催、オンライン(Zoomウェビナー)併催
➤プログラム
[1]九州大学 荒川 豊 教授による基調講演
「人の動きを読み解く:人流データの可能性と挑戦~選定から実装、そして社会への影響まで~」
[2]人流データ活用に関するアンケート調査結果報告
[3]自治体による人流データ活用事例紹介/質疑応答
■山梨県(富士山の登山規制に関する登山者動向調査分析)
■富山県射水市(人流分析サービスを活用した地域課題解決~全庁活用に向けた人材育成の取組~)
■広島県東広島市(モバイルGPSデータによる推定交通量と推定迂回路を利用した橋梁維持管理方針の検討)
[4]人流データ関連事業者によるプレゼンテーション
■一般社団法人LBMA Japan 代表理事 川島 邦之 氏
■株式会社コロプラ/COLOPL,Inc. 取締役 上席執行役員 CPO 坂本 佑 氏
■ニューラルグループ株式会社 常務執行役員 まちづくり事業本部 本部長 一言 太郎 氏
➤自治体登壇者
◇山梨県 知事政策局 富士山保全・観光エコシステム推進グループ 主査 浦郷 敬 氏
◇富山県射水市 企画管理部 未来創造課 DX推進班 班長 近岡 良祐 氏
◇広島県東広島市 建設部 技術企画課 技術企画係 主査 彌勒 昌史 氏
➤ファシリテーター
◇ロケーションマインド株式会社 Head of Market Development (People Flow Div.), 酒井 幸輝 氏
➤事務局 株式会社JTB
➤動画・当日の発表資料 ※一部資料については、当日発表資料と異なります。
プログラム | 動画 | 資料 |
九州大学荒川豊教授による基調講演 | https://youtu.be/TnPdp3iWU4Q | |
人流データ活用に関するアンケート調査結果報告 | https://youtu.be/ETkXXsiTq0k | |
人流データ活用事例紹介/質疑応答(山梨県) | https://youtu.be/u2lWYxFoTo0 | |
人流データ活用事例紹介/質疑応答(射水市) | https://youtu.be/dCKR29JjtEs | |
人流データ活用事例紹介/質疑応答(東広島市) | https://youtu.be/QUKt_ZE-wks | |
事業者によるプレゼンテーション(一般社団法人 LBMA Japan) | https://youtu.be/uYQHPh66TGE | |
事業者によるプレゼンテーション(株式会社コロプラ/COLOPL,Inc.) | https://youtu.be/nCZ4ajwCdcc | |
事業者によるプレゼンテーション(ニューラルグループ株式会社) | https://youtu.be/sKgqOEUKWi8 |
<新着!>「令和6年度人流データにおける先進技術活用検討調査業務」の成果報告会を開催しました!
令和6年度において、三次元空間における人流データの活用可能性に着目し、三次元人流データの取得、可視化のための技術的な検証からユースケース創出までの一連の流れを実践的に行い、
課題や今後取り組むべきことについてとりまとめました。
その成果を広く周知するため、下記のとおり「成果報告会」を開催しました。
➤開催日時:令和7年2月17日(月)13:30~15:30
➤開催方式:現地開催、オンライン(Microsoft teams)併催
➤プログラム
[1]「令和6年度人流データにおける先進技術活用検討調査業務」の概要について
[2]技術実証の成果報告
■三次元人流データの測定
■三次元人流データの可視化・活用
■三次元人流データのユースケース
[3]パネルディスカッション(テーマ:三次元人流データの活用可能性と課題)
・株式会社 ホロラボ 伊藤 武仙 氏
・MetCom 株式会社 一之瀬 春人 氏
・一般社団法人 竹芝エリアマネジメント(東急不動産(株)) 渡邉 聡 氏
・国土交通省 地理空間情報課
[4]国土交通省の人流事業等の紹介
➤事務局 株式会社 ホロラボ
➤動画・当日の発表資料
プログラム | 動画 | 資料 |
三次元人流データの測定、可視化・活用、ユースケース | https://youtu.be/AIt2YN0llxo | |
パネルディスカッション | https://youtu.be/XLWwM3PnnIQ | - |
過年度に行った取組みについて紹介します。
令和5年度人流データを活用した不動産分野等の課題解決実証事業 成果報告会を開催しました
令和5年度において、不動産分野における人流データの活用促進を図るため、3地域(東村山市、さいたま市、鳥取市)にて土地・不動産に関する地域課題解決について、人流データ活用実証事業を行ってきました。
本取組に関し、より多くの方に人流データの活用について情報共有し、一層の活用促進を図るため、最終成果報告会を開催しました。
➤開催日時 :令和6年2月29日(木) 13:00~15:30
➤開催方式 :現地開催、オンライン(Microsoft teams)併催
➤開催内容
[1]人流データを活用した不動産分野等の課題解決実証事業の概要について(国土交通省)
[2]実証地域の取組の成果報告(実証自治体)
テーマ1 東村山市「駅周辺再整備に合わせた公共施設・公共空間の最適化」
テーマ2 さいたま市(浦和美園駅周辺)「地域ニーズをとらえた商業地域形成」
テーマ3 鳥取市「中心市街地活性化に向けた空き店舗・遊休不動産活用」
[3]コメンテイターからのコメント・データ活用の取組紹介
[4]土地・不動産分野における人流データを活用した課題解決手法の整理について
[5]国土交通省の人流事業等の紹介
➤発表者
◇東村山市 シティセールス課 課長 杉山 健一氏
◇一般社団法人美園タウンマネジメント 専務理事 岡本 裕輝氏
◇鳥取市 まちなか未来創造課 主幹 寺坂 佳織氏
➤コメンテイター
◇東京都市大学 准教授 秋山 祐樹氏
◇一般社団法人オルタナティブデータ推進協議会代表理事 東海林 正賢氏
➤事務局 KPMGコンサルティング株式会社
➤当日の発表資料
[1]実証事業概要
[2]成果報告(東村山市)
[3]成果報告(さいたま市)
[4]成果報告(鳥取市)
[5]有識者からのコメント・データ活用の取組等紹介
東京都市大学 准教授 秋山 祐樹氏
一般社団法人オルタナティブデータ推進協議会代表理事 東海林 正賢氏
[6]土地・不動産分野における人流データ活用手法の整理
[7]国土交通省の人流事業等の紹介
▶動画
[1]東村山市「駅周辺再整備に合わせた公共施設・公共空間の最適化」
[2]さいたま市(浦和美園駅周辺)「地域ニーズをとらえた商業地域形成」
[3]鳥取市「中心市街地活性化に向けた空き店舗・遊休不動産活用」
[4]コメンテイターからのコメント・データ活用の取組紹介(1)
[5]コメンテイターからのコメント・データ活用の取組紹介(2)
[6]土地・不動産分野における人流データを活用した課題解決手法の整理について
➤事前報道発表資料(PDF)
令和5年度人流データを活用した不動産分野等の課題解決実証事業の中間報告会の開催について
令和5年度において、不動産分野における人流データの活用促進を図るため、3地域(さいたま市、鳥取市、東村山市)にて土地・不動産に関する地域課題解決について、人流データ活用実証事業を行っています。
本取組に関し、地方自治体のより多くの方に人流データの活用について情報共有し、一層の活用促進を図るため、事業の中間報告会を開催します。
報告会では、事業の概要や3地域での取り組みの中間報告、有識者(法政大学教授 今井龍一氏、国際大学主幹研究員/准教授 櫻井美穂子氏)によるコメント・データを活用した取組の紹介等などを予定しております。開催概要は下記の通りとなります。
■日時 :令和5年11月27日(月) 13:00~15:00
■開催方式:オンライン(Microsoft teams)
■参加対象:地方自治体職員 ほか(地方自治体職員以外の方も聴講可能です。)
■参加費 :無料 事前申込制 ※下記申込みメールアドレス宛に所属、部署、お名前をご送付ください。※後日、Web会議URLを送付いたします。
■申込みメールアドレス:hqt-mlit-pfvtool@gxb.mlit.go.jp
■中間発表テーマ
・さいたま市(浦和美園駅周辺)「地域ニーズをとらえた商業地域形成」
・東村山市「駅周辺再整備に合わせた公共施設・公共空間の最適化」
・鳥取市「中心市街地活性化に向けた空き店舗・遊休不動産活用」
■プログラムチラシ(PDF)
人流データ利活用拡大のためのシンポジウムを開催しました
人流データのさらなる利活用を後押しするため、人流データに関心がある、もしくは扱っているがうまく活用できていないなど、悩みを抱えた民間事業者や地方公共団体の職員を対象に、人流データの活用について議論し知見を深めるシンポジウムを開催いたしました。
➤開催日時 :2023年1月31日(火) 13:00~16:00
➤開催方式 :オンライン(ZOOM)
➤開催内容:人流データの取り組みについて(国交省)
地域課題解決のための人流データの手引きの紹介、人流データ可視化ツールの紹介(国交省)
人流データを活用した地域における取り組みについて(静岡市、広島市)
人流データの取り組み事例に基づくパネルディスカッション
テーマ1:人流データの選定や種類別の考え方
テーマ2:人流データを政策や地域課題解決に活用するには
テーマ3:継続的なデータ取得やマネージメント
➤参加者: ◇東京都市大学 准教授 秋山 祐樹 様
◇インテリジェンスデザイン株式会社 末廣大和 様
◇KDDI株式会社 石橋 弘志 様
◇三菱地所株式会社 澤部 光太郎 様
◇静岡市道路計画課 堀井 一嗣 様
◇広島市情報政策課 小椋 浩司 様
【モデレータ】 株式会社価値総合研究所 井上 陽介、山下 久子
➤シンポジウム報道発表資料(PDF)
➤当日の発表資料
所属・お名前 | 資料 |
国土交通省 地理空間情報課 ~人流データの取り組みについて~ |
(PDF) |
国土交通省 地理空間情報課 ~地域課題解決のための人流データの手引き~ ~人流データ可視化ツールの紹介~ |
(PDF) |
東京都市大学 准教授 秋山 祐樹 様 | (PDF) |
静岡市 道路計画課 堀井 一嗣 様 | (PDF) |
広島市 情報政策課 小椋 浩司 様 | (PDF) |
➤議事概要(PDF)
~モデル事業概要~
地方公共団体と民間事業者等が連携して、人流データの取得・分析・活用を通して地域の諸課題(例:災害時の避難経路の確保、まちなかの交通利便性の向上、観光地の混雑緩和)の解決に取り組むモデル事業を公募し、6件の事業が採択されました。
採択事業は以下の通りであり、令和4年3月10日に取組みについて成果報告会を開催しました(チラシ)。
事業名 | 実施主体名 | 対象地域 | 成果報告会資料 |
---|---|---|---|
会津広域及びまちなかにおける人流データを活用した公共交通サービスの最適化 | 会津SamuraiMaaSプロジェクト協議会 | 福島県会津若松市および会津地域 | |
人流データ及び消費データによる中心市街地活性化に向けたデータ分析・施策立案事業 | くまもとデータ利活用検討会共同提案体 | 熊本県熊本市 | |
情報提供を活用したIntelligent Mobility Service (IMS)実証 | 湘南IMS共同事業体 | 神奈川県鎌倉市、藤沢市 | |
佐久市避難施設の混雑状況可視化による避難誘導検証 | 佐久市人流データ活用事業共同提案体 | 長野県佐久市 | |
静岡中心市街地の持続可能な活性化に向けた人流データの取得・分析の社会実装事業 | 静岡市人流データを活用したまちづくりコンソーシアム | 静岡県静岡市 | |
人流データ駆動型“歩いて楽しめる快適・安全なまちづくり” | 岡崎市人流データ地域課題解決モデル事業共同提案体 | 愛知県岡崎市 |
GPSデータなどから人流データを取得し、2019年1月から2021年12月までの期間における全国の人流データを分析しています。
分析のために取得した人流データや分析した結果は、G空間情報センター※にて公開しています。
国土交通省HP:全国の人流データ(1kmメッシュ、市町村単位発地別) を公開します
https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/tochi_fudousan_kensetsugyo_fr17_000001_00006.html
G空間情報センター:全国の人流オープンデータ(1kmメッシュ、市町村単位発地別)
https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/mlit-1km-fromto
また、事業の一環として横浜市を舞台に観光課題をテーマとして、公開している人流データなどを学生が分析・活用しビジネスモデルを提案する人流データ活用イベントを令和4年2月17日にオンラインにて開催しました(チラシ)。当日の様子は、G空間情報センターのショーケースにて公開しています。
G空間情報センター ショーケース:
https://www.geospatial.jp/gp_front/personflow-event
※G空間情報センター:官民問わず様々な主体により整備・提供される多様な地理空間情報を集約し、利用者がワンストップで検索・ダウンロードし利用できる、産学官の地理空間情報を扱うプラットフォーム。
https://www.geospatial.jp/gp_front/
~令和3年度実施 人流データ活用による行動変容分析の概要について~
本業務は、主に新型コロナ渦の人流の変動状況を把握するとともに、人の動きから見た地域経済状況を分析、解析し、各種地域活性化の取り組みに資する情報を提供することを目的として実施いたしました。
具体的には主に以下の項目について実施し分析を行いました。
1.全国の市町村単位での広域にわたる人流データの把握・解析(2019年1月~2021年12月)
2.特定地域を対象としてミクロな人流データの把握・解析
3.人流データ利活用イベントの実施
4.人流データのオープンデータ化
※概要のダウンロードは以下のPDFクリックしてください↓
人流データ活用による行動変容分析の概要(PDF)
上記3.人流データのオープンデータ化に関連して、ソフトウェア開発にかかる人々が集まりプログラムやサービスの開発をするアイデアソン・ハッカソンを開催いたしました。レポートは以下のURLをクリックいただくとご覧いただけます。
https://www.geospatial.jp/gp_front/personflow-event
令和2年度事業概要
センサー等を用いて、東京駅周辺にて人流計測を行いました(令和3年1~2月)。計測したデータは、G空間情報センターにて公開しています。
・G空間情報センター:大手町・丸の内・有楽町エリアにおける人流オープンデータ
https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/human-flow-marunouchi
・報道発表資料:人流データを取得する実証実験を行います
https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo17_hh_000001_00005.html
・国土交通省HP:大手町・丸の内・有楽町エリアにおける人流オープンデータを公開します
https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/tochi_fudousan_kensetsugyo_fr17_000001_00007.html
データ分析事業概要
GPSデータなどから人流データを取得し、2019年1月から2020年12月までの期間における全国域の人流データをG空間情報センターにて公開しています(1kmメッシュ別の滞在人口データ、市町村単位発地別の滞在人口データ)。また、取得した人流データをもとに、「観光」「購買」「地価・不動産」「防災」の各分野で、特徴的な市区町村を対象として分析を行った結果も併せて公開しています。
・G空間情報センター:全国の人流オープンデータ(1kmメッシュ、市町村単位発地別)
https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/mlit-1km-fromto
・国土交通省HP:全国の人流データ(1kmメッシュ、市町村単位発地別) を公開します
https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/tochi_fudousan_kensetsugyo_fr17_000001_00006.html