新しい全国総合水資源計画(ウォータープラン21)のポイント
 
持続的発展が可能な水活用社会の構築に向けて(ビジョン提示)
 21世紀を迎えるに当たり、健全な水循環系の確立に向けて、
 「持続的水利用システムの構築」、「水環境の保全と整備」、「水文化の回復と育成」を基本的目標に、施策の展開を提示。

1.持続的水利用システムの構築(安全な水を安定的に利用)

    1. 水利用の安定性(利水安全度を考慮した需給バランス)の適正評価が重要。

    2. ○水資源の安定的な供給可能量は降水量により変化。
        →近年の降水状況等を踏まえ、水資源賦存量(都市用水)、有効雨量(農業用水)から検討。
      ○現状及び将来の水利用の安定性(全国を14ブロックに分割し、概観)。
        →現状(平成7年)および目標年次(平成22年から27年)について評価。
        →全国計では、目標年次において、水不足の年(おおむね10年に1回程度発生する渇水の年)でも、水利用の安定性の確保は可能と推計。
        (現在予定されている水資源開発施設の建設等が全て見通しどおりに進むことを前提。)
    3. 水利用の安定性の確保に向けて、供給サイド・需要サイド双方の多様な施策を推進。

    4. ○渇水対応の弾力性に留意しつつ、地域の実状を踏まえた総合的な施策の展開が重要。
    5. 水に関する危機管理施策の充実
    6. 用途や役割に応じた水質の確保が重要
2.水環境の保全と整備(水の有する多面的な機能の発揮)
 
    1. 環境用水の確保等により、潤いのある水辺空間を創出。
    2. 水環境への負荷の軽減、水源・地下水の保全等により、水量と水質を確保。
3.水文化の回復と育成(人と水とのつながりの再認識)
 
    1. 水を介した地域の交流・連携を推進。
    2. 国民の主体的な参加が重要。 
計画実施上の留意点
○実際の水利用の安定性は、同一ブロック内であっても、地域や流域によって相異。
  • 本計画の考え方を踏まえ、地域がその実状や特性に応じた計画を策定することが重要。
○計画策定に当たっては、住民、利水者、行政等の参加と連携が重要。
  • 水資源に関する情報の公開、提供とともに様々な支援措置が必要。

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[表紙][新しい全国総合水資源計画の概要][新しい全国総合水資源計画のポイント]
  1. ウォータープラン2000の基本的目標とその達成状況
  2. 利水安全度の低下
  3. 現状の水利用の安定性
  4. 目標年次の水利用の安定性
  5. 水利用の安定性の向上のための施策
  6. 健全な水循環の確立に向けた基本的目標


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