国際

アジアハイウェイ・プロジェクトの概要

パンアメリカン・ハイウェイやヨーロッパ・ハイウェイのような国際道路網をアジアにも完成させようという構想は、国連を中心に1950年代半ば頃から検討がなされていました。1959年に国連アジア極東経済委員(ECAFE)総会でアジアハイウェイ計画が採択され、この構想は具体化に向けて第一歩を踏み出すことになりました。アジアとヨーロッパを結ぶ道路網を形成し、地域間および国際間の経済・社会開発に貢献し、かつ貿易と観光産業を育成しようとするもので、発足当時は、アフガニスタン、バングラデシュ、カンボジア、インド、インドネシア、イラン、ラオス、マレーシア、ミャンマー(正式加盟は1988年)、ネパール、パキスタン、シンガポール、スリランカ、タイ、旧南ベトナムの15か国、アジア大陸の南側のほぼ全域をカバーしていました。

その後、アジアハイウェイは国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)の管轄となり、継続して進められていましたが、計画が30年前のままであること、また各国の情勢の変化などもあり、1992年から1993年の2年間、日本政府からの資金援助(JECF:Japan ESCAP Cooperation Fund)によりネットワークの見直し、設計基準の改訂、国際道路交通の促進のための方策の検討などを内容とした、アジアハイウェイ・ネットワーク整備のための調査が実施されました。

現在ではアジアハイウェイ・プロジェクト参加国は、2003年11月に参加表明しました日本も含め、アジア地域の殆どの国である32カ国となり、総延長約142,000kmの国際道路網が形成されています。

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