報道・広報

土研式水位観測ブイをインドネシアの大規模河道閉塞(天然ダム)に設置します

平成25年2月22日

 国土交通省は、独立行政法人土木研究所及びインドネシア共和国公共事業省とともに、同国マルク州アンボン島に発生した大規模河道閉塞(天然ダム)において、「土研式水位観測ブイ(投下型)」の設置を2 月27 日に行い、インドネシア政府が進める天然ダムの監視観測の強化を支援します。
 なお、(独)土木研究所が実用新案を保有する土研式水位観測ブイの海外での設置は今回が初めてです。
   ※実用新案登録第3149794 (株)拓和との共同出願

 2012 年7 月、インドネシア共和国マルク州アンボン島ワイエラ川において、高さ170m の大規模河道閉塞(天然ダム)が発生しました。河道閉塞の下流直下には5,000 人近い住民が居住しており、決壊に伴う災害の危機にさらされていたことから、国土交通省及び(独)土木研究所はJICA を通じた調査団の派遣等を行い、天然ダム決壊に対する早期警戒体制の強化や、緊急監視体制の確立を支援しています。
 我が国では、2011 年9 月の台風第12 号に伴う豪雨により、紀伊山地を中心に深層崩壊が多数発生し、大規模な河道閉塞(天然ダム)が複数発生しました。その際、(独)土木研究所の開発した「土研式水位観測ブイ(投下型)」が多数活用されました。
 今回の取り組みは、当該装置を一部改良し、当該天然ダムに適用してその有効性や、今後の海外における「土研式水位観測ブイ(投下型)」の活用の検証を行うとともに、同国の進める監視観測の強化を通じて、警戒避難体制の整備および危機管理能力の向上に資することを目的としています。
 なお、今回の水位観測ブイの設置による水位観測等は、(独)土木研究所とインドネシア公共事業省の共同研究により行われるものであり、2 月25 日(月)にジャカルタで開催される今後の砂防技術協力に関するワークショップにおいて観測も含めた議論を行うとともに、共同研究協定を締結します。

参考資料  インドネシア共和国アンボン島に形成された天然ダムの概要(別紙1)
         土研式水位観測ブイ(投下型)の概要(別紙2)
        平成23 年9 月台風第12 号災害の概要(別紙3)

お問い合わせ先

国土交通省水管理・国土保全局砂防部砂防計画課地震・火山砂防室長 山口 真司
TEL:03-5253-8111 (内線36151) 直通 03-5253-8466 FAX:03-5253-1610
国土交通省水管理・国土保全局砂防部砂防計画課課長補佐 吉野 睦
TEL:03-5253-8111 (内線36142) 直通 03-5253-8466 FAX:03-5253-1610
独立行政法人土木研究所土砂管理研究グループ火山・土石流チーム上席研究員 石塚 忠範
TEL:029-879-6700  直通 029-879-6785 FAX:029-879-6729
独立行政法人土木研究所土砂管理研究グループ火山・土石流チーム主任研究員 山越 隆雄
TEL:029-879-6700  直通 029-879-6785 FAX:029-879-6729

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