自動車アセスメント・チャイルドシートアセスメント

前面衝突試験の評価方法

乳児用

A 衝突によるチャイルドシート取付部等の破損
◎ チャイルドシート取付部等の破損がない
○ 軽微な破損(亀裂等)があるが、拘束が保持されている場合等
× 強度を保持している部分の破損であって、本来の構造をとどめていない場合等
B 衝突によって胸部に生じる力(胸部合成加速度)
◎ 胸部合成加速度≦539㎧²(55G)
○ 胸部合成加速度>539㎧²(55G)
※ 衝突時に子供の胸部に発生する加速度が大きいと、胸に障害を受ける危険性があります。
後ろ向き型チャイルドシートのイメージ
C 衝突時のチャイルドシートのシートバックの傾き(角度)
◎ シートバックの傾き≦60°
○ 60°<シートバックの傾き≦70°
× シートバックの傾き>70°
D 衝突時のチャイルドシート上端面からの頭部のはみ出し
◎ 頭部のはみ出しがない
○ 頭部のはみ出しが73㎜以内
× 頭部のはみ出しが73㎜を超える
※ 衝突時に子供の頭部がチャイルドシート上端面から大きくはみ出すと、頸部に負担がかかり、傷害を受ける危険性があります。
ベッド型チャイルドシートのイメージ
C 衝突時のチャイルドシートの底面の傾き
◎ ベットの底面が水平より前方に傾かない(頭部のはみ出しなし)
○ ベットの底面が水平まで傾く(頭部のはみ出しなし)
ベットの底面が前方に傾くまたは頭部のはみ出し
※衝突時にベット底面が前方に倒れすぎると、背中以外で荷重を受け、肩等に負担がかかり、傷害を受ける危険性があります。
D 衝突時の頭部の前方への移動量
◎ 頭部移動量≦600㎜
○ 600㎜<頭部移動量≦750㎜
× 頭部移動量>750㎜
※ 衝突時に子供の頭部が前方に移動しすぎると、前席に衝突し、傷害を受ける危険性があります。
衝突時に生じたその他の事象
× 衝突時にバックルが解離した
× 衝突時にチャイルドシート本体が座席ベルトから放出した
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幼児用

幼児用チャイルドシートのイメージ
A 衝突によるチャイルドシート取付部等の破損
◎ チャイルドシート取付部等の破損がない
○ 軽微な破損(亀裂等)があるが、拘束が保持されている場合等
× 強度を保持している部分の破損であって、本来の構造をとどめていない場合等
B 衝突によって胸部に生じる力(胸部合成加速度)
◎ 胸部合成加速度≦588㎧²(60G)
○ 胸部合成加速度>588㎧²(60G)
※ 衝突時に子供の胸部に発生する加速度が大きいと、胸に傷害を受ける危険性があります。
C 衝突時の頭部の前方への移動量
◎ 頭部移動量≦550°
○ 550°<頭部移動量≦700°
× 頭部移動量>700°
※ 衝突時に子供の頭部が前方に移動しすぎると前席に衝突し、傷害を受ける危険性があります。
D  衝突によって頭部に生じる力(頭部合成加速度)
◎ 頭部合成加速度≦784 ㎧²(80G)
○ 頭部合成加速度>784㎧²(80G)
※ 衝突時に子供の頭部に発生する加速度が大きいと、頭部に傷害を受ける危険性があります。
衝突時に生じたその他の事象
× 衝突時にバックルが解離した
× 衝突時にチャイルドシート本体が座席ベルトから放出した
× 衝突時において、ハーネスが腹部等身体の弱い部分を圧迫する等幼児に傷害を与えるおそれがある
ハーネスとシールドの解説図

※幼児用の場合、ハーネスやシールド等が肩および骨盤において身体を拘束する必要があります。これらの拘束が適切でなく、身体の弱い部分(頸部、腹、股間等)を圧迫して身体を拘束している場合が該当します。また、腹部への圧迫について面圧計を用いて測定し、その値が1.38kNを超える場合は、×としています。

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評価方法

◎が4つの場合(×が1つでもある場合は除く。)
◎が3つ、○が1つの場合(×が1つでもある場合は除く。)
普通
「優」、「良」および「推奨せず」に該当しない場合
推奨せず
評価項目の中で1つでも×があった場合

より高い安全性能を評価する本試験の観点からは、推奨するに至らないことを表しており、使用不可という意味ではありません。試験対象とした製品は、全て安全基準に適合しており一定レベルの安全性は確保されています。

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