安全対策
航空機の安全確保
航空機の安全確保
安全の確保は、すべてに優先します。高い緊張感を持って日々の安全対策にあたっています。過去の事故からの教訓や技術開発を基に、安全対策を少しずつ積み重ねていくことによって、より高水準の安全が実現されるよう、関係者一同、日々努力しています。

それぞれの要素の安全確保
1. 機体のチェック
航空機は、エンジン・翼・胴体等の強度・構造・性能の細部にわたるまで国際的な安全基準が設定されており、実際に使い始める前に1機ずつ国が安全確認しています。
就航後も、資格を有する整備士を有し適切な施設や品質管理制度が整っていることを国が認定した事業場において、細部にいたるまで国の基準に基づき、出発の前後をはじめ重層的に点検・整備をしています。
国は航空会社に対し、抜き打ちを含めた立入検査等により、厳正な監督を行っています。

2. パイロットの養成
航空会社のパイロットとなるためには、最低でも2年以上の厳しい教育・訓練を経た上で、国家試験に合格する必要があります。加えて、機種ごとに操縦資格の取得が必要です。さらに機長となるには、7~8年の乗務経験を経た上で国の認定を受ける必要があります。
パイロットとなった後も、定期的な訓練で技能を維持し審査に合格しなければ操縦できません。また、定期的に全身にわたり詳細な身体検査を受けています。

3. 地上からの安全の支援
航空管制官が絶えず航空機を監視し、指示することで、安全な飛行を支えます。
航空機・空港の位置に関する情報を、航空機と地上側の間で電波によってやりとりすることで、雲等により視界が悪くても、安全な着陸を実現します。
航行中の航空機は、航空気象台から航空会社を通じ風向や風速等の情報提供を受けています。

離着陸時の安全について
航空機は、衝突の可能性がある場合に警報を鳴らし、霧などで見えなくても障害物を回避することができます。また、衛星、地上設備からの電波を受信することで、機体の位置を確実に把握し、安全で正確な経路の飛行を実現しています。パイロットは、緊急事態を含めて航空機のあらゆる操縦手順についてのマニュアルに慣熟することが求められており、定期的な訓練、審査でそれを確認しています。地上では、航空管制官が航空機を監視し、 必要な指示や情報提供を行い安全確保に努めています。また、電波を用いた誘導や滑走路等に設置された航空灯火によって、安全な離着陸を実現しています。

本邦外航空会社の安全性について
- ・航空機の安全性は、ICAOが定めた国際基準により担保されています。
- ・加えて、落下物については、世界に類を見ない落下物対策基準を外国航空会社を含めて義務付けております。
- ・我が国に乗り入れている外国航空機に対し、国の検査官が立入検査を行い、必要に応じ当該航空会社を指導するとともに、所属国の航空当局に対し是正を求めるなどの対応を行っております。
- ・こうした外国航空機に対する検査体制を強化するとともに、空港管理者による新たなチェック体制を構築していきます。
- ・このような安全監督等に引き続き万全を期すとともに、航空会社に対して安全対策の徹底を要請していきます。
