第2回インフラ担当大臣会合で討議された課題は次の通りである:
(1)「社会資本整備における官民協力」
(2)「都市交通」
(3)「住宅及び都市開発」
(4)「国際インフラネットワークと環境」
(5)「協力と情報のためのシステム」
2.日本による発表
議題4及び議題5については、日本に発表の機会が与えられた
(4)「国際インフラネットワークと環境」
我が国で開催したアジアハイウェイシンポジウムを紹介し、国際インフラの整備推進のための多国間協力の枠組みの構築や連携強化の重要性を主張した。これと関連して、アジア太平洋地域と南米地域を連絡する国際インフラネットワークの整備に関するセミナーを開催するというチリの提案が歓迎された。
(5)「協力と情報のためのシステム」
第1回大臣会合の合意に基づき日本が作成したインフラデータベースを紹介し、経験と技術を共有するための大きな第一歩と評価された。今後、共同して新規項目の追加等を行い、同データベースを拡充することが提案された。提案された新規項目は、都市情報、技術協力に対するニーズ、研究機関、社会資本整備の現状と将来計画、社会資本整備に関する法律・規定の枠組み等である。また、日本がデータベース拡充のイニシアチブを取ることを表明したことに対し、各国・地域は感謝の意を表した。
3.その他
オープンフォーラムでは、亀井建設大臣を含むアジア太平洋地域と南アメリカ地域の閣僚により、社会資本に関する知識の共有と、両地域の投資と貿易の促進について、意見交換が行われた。
会議に合わせて、亀井建設大臣とチリ共和国ラゴス公共事業大臣との会談が行われ、建設分野の今後の協力のあり方等について意見交換を行った。さらに、オーストラリア・ムーア産業・科学・観光大臣との間で住宅・社会資本整備に関する意見交換が行われた。
4.次回開催国
1999年に香港で開催することが提案され、その提案に対し、香港は歓迎の意を表明し、後日、決定をメンバー国に連絡することになった