・港湾工事における“新技術カタログ”~設計段階からの新技術導入検討のために~
国土交通省では、「港湾工事における設計段階からの新技術導入促進委員会(令和5年11月13日設置)」における学識者の方々のご意見等も踏まえ、全国的に共通する現場ニーズ(「桟橋上部工の施工作業効率化」、「吸い出し防止対策」)に対応する 「港湾工事における“新技術カタログ”~設計段階からの新技術導入検討のために~」を策定しました。
本カタログは、設計段階の関係者(地方整備局等の発注者、設計コンサルタント等)における新技術の導入検討に向けた参考資料として、また、新技術の開発者側(建設会社等)における技術開発テーマの選定の際の基礎情報として、活用されることを期待しています。
・港湾工事における設計段階からの新技術導入促進委員会
港湾分野では、激甚化・頻発化する自然災害や気候変動への対応、生産性向上、カーボンニュートラルの実現など、多様化・複雑化する政策ニーズへ的確に対応していくために、港湾工事における新技術の更なる導入促進が求められています。
従前より、港湾工事における設計段階からの新技術の導入に向け、地方整備局等における技術的な課題の克服に向けた取組み、大学・民間部門(建設会社・設計コンサルタント等)における技術開発等が進められている一方、それら各取組みが必ずしも有機的に行われていないことから、現場ニーズに対応した更なる技術情報の共有化・活用を図る必要があると考えています。
このため、設計段階からの新技術の更なる導入促進に向け、「港湾工事における設計段階からの新技術導入促進委員会」を設置・開催し、同委員会における学識者の方々の御意見等も踏まえ、“全国的に共通する現場ニーズ”を公表、その後、それら現場ニーズに対応する技術情報を募集の上、“技術カタログ”として集約・公表し、設計段階からの新技術の更なる導入促進に向けた環境整備に取組んでいます。
開催状況
第1回(令和5年11月13日)
開催案内 議事概要 配布資料
第2回(令和6年2月7日)
開催案内 議事概要
第3回(令和6年3月6日)
開催案内 議事概要
・全国的に共通する現場ニーズ
港湾工事における設計段階からの新技術の更なる導入促進を図る観点から、今般、地方整備局等における全国的に共通する現場ニーズとして下記2つのニーズを公表します。
[1]桟橋上部工の施工作業効率化
桟橋上部工の施工では従来、RC(鉄筋コンクリート)の現場打設が行われてきたが、施工作業の効率化の観点から、桟橋上部工の溶接などの床板の連結作業を不要とする工法や、プレキャスト部材等の活用による施工作業の効率化・省力化が望まれている状況。
[2]吸い出し防止対策
防砂板・防砂シートの損傷等による防砂機能の喪失による護岸・岸壁等の陥没発生が全国的な課題となる中、従来の標準的な工法同等以上の吸い出し防止機能をより長期間保持できる吸い出し防止対策工法等が望まれている状況。
全国的に共通する現場ニーズ
・現場ニーズに対応する技術情報の募集
今年度中の“技術カタログ”策定に向け、上記全国的に共通する現場ニーズに対応する技術情報を下記の通り募集いたします。
募集期間:令和5年11月29日(水)~12月27日(水)12時(正午)
募集内容:[1]「桟橋上部工の施工作業効率化」に資する技術
[2]「吸い出し防止対策」に資する技術
募集後の流れ:応募者にはヒアリング等による応募資料の内容確認させていただいた上で、選定された技術情報については、“技術カタログ”に掲載する予定。
募集要領
応募資料作成要領
様式-1
様式-2
様式-3