造船業を目指す若者を増やすための産学ネットワーク構築に向けた企画提案及び実施者を、以下の要領で広く募集します。
1.事業名
造船業を目指す若者を増やすための産学ネットワーク構築業務
2.事業目的
我が国造船業は、高い国内生産率を維持して我が国の輸出を支えるとともに、関連産業が地域に集積する裾野の広い労働産業として地方の経済と雇用の支柱になっており、引き続きこのような役割を担っていくことが必要とされている。そのためには、持続的な競争力の向上が不可欠であり、また、増産局面にある造船需要への的確な対応も重要な課題となっている。特に中小造船事業者においては造船技術者等の高齢化が顕在化しており、早急な対応が必要とされている。このような状況の中、造船事業者において船舶の設計・工程管理に携わる技術者、溶接・組立て等の現場作業を行う技能者の継続的な確保が可能となるよう、教育機関、関係自治体等と地域の造船事業者の人的ネットワークを再構築するとともに、教員や学生・生徒の就職先としての造船の理解を深める手法を確立する。
地域に集積する造船所や関連事業者等の連携の下で、進路指導の教員や将来を担う学生・生徒等を実習生等として受入れ、造船業における設計や現場の「ものづくり」の魅力を理解してもらうためのプログラムの企画・実施を、モデル事業として公募・選定の上、実施することとする。
造船業の特性を考慮した上で、造船事業者におけるインターンシップ等の実施に必要なカリキュラムを作成し、モデル地域の複数造船事業者等の参画を得て、教員及び学生・生徒(大学、高等学校等)の別に、それぞれ設計や現場の「ものづくり」に関する講習見学会及びインターンシップを実施する。なお、実施に際しては、女性の参画促進についても考慮する。
(2)インターンシップ等ガイダンスの作成等実施した各インターンシップ等の有効性をそれぞれ評価・分析し、地域の造船事業者及びその関連事業者の協力・連携による効率的かつ有効なインターンシップの実施を他の地域に普及させることを目的とし、モデルとなるインターンシップのカリキュラム、地域における役割分担の方法、教育機関との調整方法や手続き、受け入れに必要な準備、実施における留意事項などをとりまとめたガイダンスを作成する。
(3)成果物等の取扱い本事業により実施したインターンシップ等事業の模様・評価等とともに、地方運輸局等、業界団体を有効に活用し、国土交通省ホームページへの掲載や説明会等により当該ガイダンスを広く周知していくこととする。