(委員の主な意見)
|
○ |
内部マネジメントと外部マネジメントについて |
・ |
指標は、内部管理に使用するのであれば、分かりにくくても、予算の執行、目標管理がしっかりと出来ていれば良いのではないか。外部に向けてはそれを加工し、考え方として分かる指標であればよい。分かりやすい指標だけでもだめである。
|
○ |
住民ニーズ、ユーザーの視点からみた取り組み |
・ |
住民の実感にあった指標が必要であり、直接、住民に聞いてみるというのもひとつの手段である。また、中間アウトカムとして連携密度を表す指標を整備することも必要。例えば、協力が得られている地域と、あまり得られていない地域を表現する指標が必要ではないか。(ユーザーサイドからの考え方の整理は、今後検討していきたい。外部を意識したマネジメント、内部マネジメントに加え、中間的な共通認識が出来るようなものが必要と認識している旨、事務局より返答)
|
・ |
現在は、ホームページアクセス数が指標になっているが、一方向の情報アクセスをカウントするのみとなっているので、今後、双方向のやりとりをあらわす指標も検討する必要がある。
|
・ |
ユーザーをまき込んだ行政マネジメントとなると、住民が行政に関与する代わりに分担責任も負うという欧米型のガバナンスの考え方となり、マネジメントの領域を超えているかもしれない。 |
・ |
地域に密着したローカルな道路は、欧米のようにマネジメントとガバナンスを分類して考えるよりも、日本の取組みはコミュニティを重視したユーザーを巻き込んだマネジメントとして両者を同一と見なすアジア型として情報発信するのがいいのではないか。 |
○ |
ベンチマーキング方式について |
・ |
ベンチマーキング方式とは、同じ環境で比較する手法である。大前提として、比較可能なものを扱うべきであり、手法の適用の際には、誤解のないようにしていくべきである。 |
・ |
評価情報には、(1)注意喚起情報、(2)成績評点情報、(3)問題解決情報の3種類がある。道路行政マネジメントで用いるベンチマーキング方式は、ガイダンスでも明らかにされているが、成績を付けるというよりは(1)注意喚起情報のレベルとして使って欲しい。 |
○ |
地域の裁量、権限の移譲について |
・ |
本省から地方に、もっと権限・裁量を与えないと現場が心配である。諸外国では、権限を与える変わりに、成果をきちんと出さなくてはならないという仕組みになっている。(補助事業については、これまでは個々の箇所づけごとに評価を実施してきたためかなりの労力が必要であったが、現在は枠としての予算の査定はあるが、どこを実施するかは事業当事者の判断に任せるようになっている。その責任をどのように考えていくのかは、今後検討が必要になる旨、事務局より返答) |
○ |
道路行政マネジメントガイダンスについて |
・ |
前回の研究会では「ガイドライン(案)」としていた名称が「ガイダンス」となったことや、「考えるヒント」という表現などで、締め付けでないことが表現できている。また、内容に関してもよくまとまっている印象を受ける。 |