平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、大津波などにより2万人以上の死者行方不明者をはじめ沿岸地域に激甚な被害を及ぼし、現在も復興が進められています。
北海道内にも津波により大災害を受けた地域があります。北海道の南西部に位置する奥尻島です。平成5年7月12日午後10時17分に発生した北海道南西沖地震による土砂崩れやその2,3分後に島を襲った津波により4,600人余りの島民のうち198名もの犠牲者が出たほか、664億円に及ぶ被害を受けました。
この大災害から20年が経過したことから奥尻島を訪問し、震災復興事業や島の現状について聞き取り調査を行い、調査後に統計データ等から若干の考察を加えましたのでここに報告します。