1.趣 旨
北陸圏は、恵まれた自然環境と良好な生活環境を誇り、文化豊かな個性的な都市が自然豊かな農山漁村と近接するなど、都市に居住しながら、豊かで多様な自然や農山漁村の暮らしに触 れることができ、農山漁村にあっても都市サービスを身近に享受することができる、ゆとりといやしと利便性とを兼ね備えた生活圏が連接する居住圏域となり得る強みがある。また、三世 代同居率が高く、女性の社会参画も進んでいるとともに、健康・長寿や医薬への関心が高い風 土を有している。
しかしながら、住環境をはじめとする暮らしやすさの指標は全国的に見て高いが、必ずしも 定住人口の増加にはつながっておらず、暮らしの安心を支える地域生活基盤が、少子高齢化の進展やこれに伴う地域コミュニティの希薄化により危機に直面しており、北陸圏においては、この強みを活かした自立的・持続的な活力ある地域づくりが重要な課題となっている。
本調査は、安心して子どもを産み育てられ、老後も安心して暮らしやすい地域社会を目指し、子育てしやすい生活圏の形成及び超高齢社会に対応した生活圏の形成を推進するため、関 係機関が連携し、検討を行い、もって「北陸圏広域地方計画」策定に向けた協議において北陸圏の将来像に掲げられている「人々をひきつける『暮らしやすさ』日本一」の実現を図ることを目的とする。
2.事業概要
(1)子育てのしやすい環境整備促進方策の検討
・子育て世帯モニターとの「子どものまち」づくりに関する意見交換
・子育て家庭買い物優遇制度の広域連携方策の検討
・子育て家庭が利用しやすいまちづくりの課題抽出・共有化、官民が連携した協力方策の検討 など
(2)超高齢社会に対応した持続可能な地域整備方策の検討
・超高齢化がもたらす地域共通課題の分析
・農山漁村における持続的な地域交通の展開方策の検討
・医療・福祉、防災等の課題に対するICT活用方策の検討 など
3.問い合わせ先
国土交通省国土政策局広域地方政策課
TEL(代表)03-5253-8111 (内線)29-427
TEL(直通)03-5253-8364
4.報告書
【要約編】
【本編】