Iさん トラガール歴約8年

ドライバーから運行管理、支店長

大型トラックに憧れて、
パティシエから転身。
そして今では、支店長

Iさん トラガール歴約8年 支店長歴1年(2022年現在)

働いている様子1

運転が苦手だった私が
大型免許を取得、
ドライバーに

 高校を卒業して製菓の専門学校へ入学。卒業後はパティシエとして働いていました。数年後に退職して、その後は携帯電話の販売や工場のライン勤務などさまざまなアルバイトを経験しました。ガソリンスタンドでアルバイトをしていた時のこと。給油に来た大型トレーラーを見て、カッコイイ、自分も運転したいと思いました。そこで大型免許を取得。運送会社に転職をして、憧れの大型トレーラーのドライバーになりました。しかし実は私、普通車の免許を取り立てのころはパチンコ店の広い駐車場にすらバックで駐車できないほど、運転が下手でした。だから、昔から私を知っている友人に「運送会社に入って、トレーラーのドライバーをしている」と言うと、すごく驚かれましたね。
 運行管理者の資格を取得したのは、その会社でドライバーをしている時のことです。トレーラーではいろいろな種類の危険物を運送していたので、複数の危険物取扱者の資格を取得しました。仲のよかった先輩と「免許を何種類取った」と競争しているうちに「じゃあ、運行管理者も取ろう」と思い立ち、取得。結婚して故郷の岡山に帰ってきた時に、この資格を生かして他の運送会社に再就職を決めました。

働いている様子2

ドライバーから運行管理者、
そして支店長へ。
実績を正しく評価してもらえた

 待遇面や通勤の便利さ、社風の良さに魅かれて、フジトランスポートに運行管理者として転職したのが、2017年。2021年には、岡山支店長を拝命しました。支店の組織運営やお客様との関係構築、新規取引先獲得のための営業活動等、支店長の仕事は今までにやったことのないことばかりで、すべてはイチから勉強です。ただ、上司や部下、お客様といった周りの方に恵まれ、いろいろ教えていただける環境なので、楽しく働けています。
 まだ女性が少ない業界なので、トラックドライバーに興味はあっても転職の決心がつかない、という女性も多いと思います。でも興味があれば、とりあえずやってみてほしい。ドライバー時代は男性に比べて重いものが持てないなどのハンデは確かにありましたが、一方で作業やお客様への対応が丁寧、細かなところまで目が行き届いているなど、よい面を周囲から評価いただくこともありました。そして、努力や実績は収入アップに結びつきましたし、ドライバーから運行管理者へ、そして支店長へとステップアップすることもできました。できないことがあっても、それは個性。逆に他の人にはできなくて自分にはできることもあるのだから、そこを伸ばしていけば、オンリーワンのトラガールになれると思います。

Hさん トラガール歴14年

コンビニ配送から、大型トラック夜間定期便へ

朝~夕方まで家に
いられるから
一人での子育てを
乗り切ることができました

Hさん トラガール歴14年 30代(2022年現在)

働いている様子1

子育て中は、昼間、
家にいたいから
夜間定期便の
大型ドライバーに転職

 運送会社に入ってトラックドライバーの仕事を始めたのは、24歳のころ。最初は昼間に、コンビニエンスストアなどへの配送をする仕事をしていました。しかし私はシングルマザーだったので、昼間は家にいた方が何かと都合がよいと考えるように。そこで、夜間の定期便の仕事に変わろうと思い、大型免許を取得、フジトランスポートへ転職しました。勤務時間は夕方の17時~朝の5時まで。昼間、家にいれば、子どもが急に病気になっても病院に連れて行けるし、授業参観などの学校行事にも参加できます。高校の3年間は、ほぼ毎朝、お弁当を作って持たせることもできました。この転職は正解でしたね。
 配送センターから配送センターへ、いろいろな荷物を運ぶのが私の仕事です。17時に出社して始業点呼、車両点検等終了後、お客様の出荷場所で荷物を積み込み、次の配送センターへ。そこで荷物を降ろして、新しい荷物を積み込み、次の配送センターへ。というのを5ヵ所ほど繰り返して会社に戻り、「よし、今日も完璧だったな」と解放感を味わいながら1日の仕事を終えます。仕事にやりがいを感じるのは、荷物をきれいに積み込めた時。荷物の形がみんな違うので、経験と技術が必要です。扉を開けた時に、センターの人から「こんなに積んできたの?」などと言われると、少し得意な気持ちになります。

働いている様子2

他のドライバーとの協力関係や
会社のサポートがあるから、
安心して働ける

 フジトランスポートで働いていて一番、印象に残っているのは、大きな地震があった時のことです。配送センターに着いたら震度5の地震が起こり怖かったのですが、支店長がすぐに電話をしてきてくれました。フジトランスポートのトラックには、全ての車両にGPSが付いていて、会社がドライバーの居場所をリアルタイムで把握してくれているので、こうした緊急時にも「会社の仲間が見ていてくれる」という安心感があります。また、運行管理者の方がドライバーの仕事を熟知しているので、困ったことがあるとすぐに対応してくれるのも、私たちドライバーにとっての働きやすさにつながっていますし、未経験者への指導が丁寧なのも、フジトランスポートの職場環境の魅力の一つだと感じています。
 フジトランスポートに限らず、今では多くの運送会社が、未経験者への指導に力を入れたり、設備や車両を整備したりと、働きやすい職場環境作りに注力しているようです。ですから、女性でも未経験者でも、やる気があれば大丈夫。トラックドライバーの仕事は一人で行う印象が強いかもしれませんが、そんなこともありません。お互い様の心で助け合うことが多いです。荷物の積み下ろしをする場所では、他の運送会社の人とも協力し合って仕事をしています。
 大型車による夜間の定期便だと給与も安定しているので、私一人の収入で、子どもを大学に進学させることもできました。やりがいがあって収入も安定しているドライバーの仕事、体力が持つ限り長く続けたいと思っています。

トラガール推進企業の経営陣から

フジトランスポート株式会社 執行役員 経営企画部 部長 兼 事業開発部 部長 川上 泰生

フジトランスポート株式会社

執行役員 経営企画部 部長 兼
事業開発部 部長

川上 泰生

シャワールームや休憩室などの
職場環境整備が進む

 フジトランスポートは創業以来、「お客様より従業員を大切にする」経営方針を掲げています。近年は特に、シャワールームのセキュリティ強化や、休憩室の整備等、従業員にとって快適な職場環境になるよう、インフラ整備に積極的に取り組んでいます。そのため、3年ほど前から女性ドライバーの採用を本格的に開始しましたが、女性のドライバーの皆さんに安心して働いていただけています。フジトランスポートでは大型トラックでの長距離輸送をメイン業務にしていますが、年々トラックのスペックが上がり、運転しやすくなっているので、女性でも大型免許を取得したての方でも、チャレンジする気持ちがあれば、やりがいを持って働ける職場だと思います。

やる気のある人は男女問わず
管理者にステップアップ可能

 フジトランスポートは2013年にISO39001(道路交通安全)の認証を取得してから安全運行を徹底し、労務管理を強化した結果、重大事故が激減しました。私たちの業界はまだまだ長時間労働を行い、ドライバーに無理な運行をさせている事業者が少なくありません。そうした中、法律を遵守し、信頼ある事業者として、コロナ禍以降、他の運送事業者からフジトランスポートにたくさんの方が転職されてきました。
 これは、フジトランスポートの安全に対する取り組みが評価されていることと、安全な最新型トラックをたくさん導入することにより、事故撲滅に対して前向きな企業であるというメッセージが伝わっているという証でもあると思います。おかげさまで、たくさんの女性ドライバーや20代のドライバーが増えています。やる気のある人は、どんどんステップアップしてもらう環境も整えています。ぜひ多くのドライバーの方に活躍してほしいと思っています。