Jさん トラガール歴 2年

バイト掛け持ちから、正社員配送ドライバーへ

定時退社で土日休みの
正社員だから
安心して、
3人の子どもを育てられます

Jさん トラガール歴 2年 30代(2022年現在)

働いている様子1

シングルマザーで
3人の子どもを
育てるため
安定した仕事がしたかった

 私は3人の子どもを育てるシングルマザーです。以前は8時半から16時半まで派遣スタッフとして工場に勤務し、夜10時から深夜1時まではコンビニでアルバイトをしていました。工場が休みの土日には他のアルバイトも。一番上の子どもが中学生のころ、これから子どもにもっとお金もかかるし、安定した仕事がしたいと思い、ハローワークへ仕事を探しに行きました。そこで見つけたのが流通サービスの配送トラックドライバーの仕事です。勤務時間は平日の8時~17時、土日休みの正社員、しかもドライバー経験がなくても応募できる。これだ!と思い、即応募、入社することができました。父がトラックドライバーだったため「いつかは大型トラックを運転するドライバーの仕事をしてみたい」という憧れを持ってはいたのですが、運転したことがあるのは普通車のみだったので、トラックドライバーとして自分にできるのかという不安はありましたが、それよりも正社員として活躍できる配送ドライバーの仕事に、挑戦してみたい気持ちの方が強かったですね。
 入社後は5週間ぐらい研修期間があり、先輩がトラックに同乗して運転やルート、お客様への接し方などを丁寧に指導していただきました。初めて一人で配達に行った時は緊張しましたが、配送センターに戻ってくると、スタッフのみんなが待っていてくれて「お帰りなさい」「頑張ったね」などと笑顔で声をかけてくれました。嬉しかったし、よい仕事に出会えたと改めて思いました。

働いている様子2

夢は大きく、
配送センターの所長!
女性ドライバーの育成に
力を注ぎたい

 食料品や生活雑貨をお客様のご自宅にお届けするのが、私の仕事です。私が行くのを毎週、待っていてくださるお客様がいること、そして感謝の言葉をいただけることは仕事のやりがいにつながっています。「ありがとう」の言葉をいただくと、こちらこそありがとうという気持ちになり、人に優しくなれる素晴らしい仕事だと思います。一方で責任が重く、怖いことも。一番、怖いのは事故です。少し慣れてきたころに道路の標識にトラックをこすってしまったことがあり、それから運転がより慎重になりました。いつも緊張感を持って運転しています。
 今の目標は、お客様の皆様に満足していただき、「あなたが担当でよかった」と言ってもらえるようになることです。そしてその後は、管理者を目指したいと思っています。まずは運行管理者の資格を取得し、ゆくゆくは配送センターの所長になりたい。流通サービスにも女性所長はいますが、まだ女性のドライバー自体が少ないので、新しく入ってくる女性に安心して働けるような雰囲気や環境を作ることも大切だと思っています。そんな方を支え、自信を持って働けるように育てられる。そんな所長を目指します。そして私が育てたトラガールが、次のトラガールを育てる。そんな流れを作れたら素敵だな、と思っています。

Kさん トラガール歴 7年

配送ドライバーから所長へステップアップ

自分もメンバーも、
よりよい環境で働きたい。
その想いがあるから、
所長になれた

Kさん トラガール歴 7年 30代(2022年現在)

働いている様子1

会社や同僚のサポートで
運行管理者の資格を取得

 体を動かすことが好き、車の運転も好き。だから、就職を考えた時、自然と運送業界に目が行きました。折よく、実家の側にある運送会社が求人をしているのを発見し、応募。そして入社したのが、それから15年働くことになる流通サービスです。
 最初の7年間は、配送ドライバーとしてお客様のご自宅に、食料品や生活雑貨商品をお届けしていました。ずっと同じ地域、同じコースを回っていたので、配送先やその近所の方とはほとんど知り合いです。「旅行に行ってきたのよ」などとプライベートなことも話しかけてきてくださって、楽しかったです。異動する時には多くの方に惜しんでいただいて、本当に皆さんの支えがあるから続けてこられたのだなと、ありがたく思いました。
 社内では入社3、4年経ったころに、リーダーという役割を任されることに。そのタイミングで会社から運行管理者の資格取得を勧められました。運行管理者の資格を持っている先輩から資料を頂いたり、勉強を教えて頂いたおかげで、無事合格。そのことに感謝しているので、数年後、運行管理者の資格取得を目指している従業員のために勉強会を開催しました。本社の総務の方に相談したところ、過去の問題集を冊子にした資料を送って頂き、とても助かりました。会社を挙げて資格取得を応援してくれる風土なのは、とてもよいと思います。

働いている様子2

「やりたい」という想いを
伝えて所長に。
これからは
もっと人材育成に注力したい

 リーダーになってから数年経ち、センターで一番のベテランになると、「こちらの方が効率がよい」「こうした方が従業員が動きやすい」などと考えるようになり、所長に意見を言う機会が増えました。それをどなたかが見ていてくださったのか、リーダーになって3年ほどで所長代理に昇進しました。その後、他のセンターに異動。そこでも、メンバーの意見を聞いているうちに「もっとこうしたい」というアイデアが出てくるのですが、所長代理の立場では実現できないこともあります。そこで、上司であるエリアを管理しているマネージャーに「所長になりたいです」と話しました。私の思い切った意見に、マネージャーは、最初は驚いていましたが、「そう思うなら、ぜひ頑張ってみてください」と意見を受け入れてくれて、その後、所長になることができました。
 今のセンターは、最初に所長になってから3拠点目になります。新規開設のセンターなので、求人しながら、新しく入ってきたメンバーの教育をしています。新しく入ったメンバーはほとんどが20代と若いので、挨拶の仕方やお客様への接し方など、運転技術や安全管理に加えて、マナーも含めた基本的な業務も丁寧に教えています。一人一人個性があり、得意なことや課題もありますので、それぞれに合った教え方をするように心がけています。私たちの仕事は、安全・安心を基本にしながら、大切な商品をお届けすることです。運転技術の向上だけではなく、コミュニケーションにおいても細かなアドバイスが必要になることもあります。何度もくりかえし教えないといけない場面もありますが、少しずつ仕事を覚えていく姿を自分の励みにもしています。今の目標は次世代を育てること。配送ドライバーをはじめ、働いている人こそが、会社の財産です。人という財産を大事にできる人になり、同じように人を大事にできる人を育てていきたいと思っています。

トラガール推進企業の経営陣から

株式会社流通サービス 取締役 富田 佳宏

株式会社流通サービス

取締役

富田 佳宏

未経験者も、女性も、
シニアも。
多様な人材が
働ける環境を構築中

 流通サービスは個人別商品仕分け業務、基幹配送業務、生協個人宅配などの事業を展開しています。以前は個配事業においての採用ターゲットを「力のある若い人=20代、30代男性で、できればドライバー経験者」を中心に据えていました。しかし、運送業界全体で人材採用が困難になってきていることや、多様性を大切にする社会変化を考慮し、現在では未経験者や女性も積極的に採用していこうと方向転換しています。それに伴い、作業を分業化して体力に自信のない人でもドライバーとして働けるようにする工夫や、短時間勤務や週休3日制の導入、産休・育休の体制整備などの人事制度の見直しを検討しています。また、やりがいや働きやすさの向上に向け、評価制度の見直しやコミュニケーションの改革にも取り組んでいきます。

研修制度の充実や
車両の改善で、
より安心して働ける職場に

 私が22年前にドライバーとして流通サービスに入社を決めた時、親はトラックに乗ることを心配していました。今でも初めてドライバーになる方は、ご本人はもちろん、そのご家族も不安に感じると思います。その不安を軽減するために、研修センターの整備や入社時研修の充実、そしてドライブレコーダーやバックモニター、ソナーの導入などの車両の安全装備の充実に取り組んでいます。業界全体でも、こうした安全への取り組みは進んできています。配送ドライバーの仕事はお客様に感謝していただける、やりがいのある仕事です。安心してその配送ドライバーという職業にチャレンジしていただけるよう、これからも制度改革を含めた環境整備に取り組んでいきます。