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委員長記者会見要旨(令和2年3月24日

令和2年3月24日(火)14:00~14:08
国土交通省会見室
武田委員長

発言要旨

 運輸安全委員会委員長の武田でございます。
 ただいまより、3月の月例記者会見を始めさせていただきます。

1.事故等調査の進捗状況  

 前月の定例会見から新たに調査対象になった事故及び重大インシデントは、各モード合わせて6件ありました。

 航空モードは、昨年12月21日に佐賀空港近くの上空で個人所属の小型機と中国の春秋航空機が異常接近(ニアミス)したとの報告を受けた重大インシデントの1件です。
 鉄道モードは、3月9日にJR西日本芸備線で走行中の列車が脱線した事故、3月10日に北九州市の筑豊電気鉄道の第1種踏切道で進入してきた自動車に列車が衝突し脱線した事故、3月18日に岐阜県の長良川鉄道美濃太田駅構内で走行中の列車が脱線した事故の3件です。
 船舶モードは、2月29日に長崎県壱岐市沖で漁船と遊漁船が衝突し、遊漁船の2名が死亡した事故、同じく29日に青森県六ヶ所村沖でベリーズ船籍の貨物船と漁船が衝突し、沈没した貨物船の13名が行方不明となっている事故の2件です。

 事故等調査の進捗状況については、資料をご覧下さい。

2.情報提供について   

 次に、令和元年12月2日に鹿児島県南大隅町の根占港において発生した旅客船なんきゅう10号の旅客負傷事故の調査状況についてご報告します。

 この事故では、船体の動揺により、船首部に着席していた9名の方が腰椎骨折等の重傷を負ったことが明らかになりました。また、同種の事故が昨年から4件発生しており、13名の方々が腰椎骨折など負傷されています。

 これまで、高速船に対しては、海事局から荒天時の安全運航マニュアル策定等の指導がなされておりますが、なんきゅう10号は高速船には該当しない小型の船舶であり、その対象外となっております。

 このようなことから、同種事故の再発防止及び被害軽減のため、本事故調査で判明した「客室の座席の状況」や「旅客の負傷状況」、「気象・海象」に加えて、過去の同種事故が「高い波が予想された際に事前に旅客を後方の座席に移動させる措置をとらなかった」ことなどにより発生していることを、本年3月6日に海事局へ情報提供しました。
 提供した情報が関係事業者等へ周知され、同種事故の再発防止などに役立てられることを期待しております。

 本日、私からは、以上です。
 何か質問があればお受けします。

3.質疑応答

(旅客船なんきゅう10号旅客負傷事故関係)

問: 旅客船なんきゅう10号旅客負傷事故について、こうした事故を起こさないため、こうすれば良かったのではないかと思うことを教えて下さい。
答: 荒天時の運航について、高速船の場合は海事局からの指導が行われています。今回の船は高速船に該当しない小型船でしたが、多くの負傷者が発生しております。現時点では情報提供の段階ですが、早急に調査報告書をとりまとめ原因究明を図って参ります。また、日本では小型船を利用した海上輸送も多いことから、皆様が安全・安心に移動できるよう取り組んでいく必要があると思っております。

資料

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