JSTB 運輸安全委員会

運輸安全委員会トップページ > 報道・会見 > 委員長記者会見 > 委員長記者会見要旨(令和3年8月24日)

委員長記者会見要旨(令和3年8月24日

令和3年8月24日(火)14:00~14:07
国土交通省会見室
武田委員長

発言要旨

 運輸安全委員会委員長の武田でございます。
 ただいまより、8月の月例記者会見を始めさせていただきます。

1.事故等調査の進捗状況  

 はじめに、前月の定例会見から新たに調査対象になった事故は、航空、船舶モード合わせて2件ありました。
 航空モードは、8月1日に仙台空港で発生した、小型機が着陸時に前脚が引き込まれた状態になって機体を損傷した事故の1件です。
 船舶モードは、8月11日にパナマ籍貨物船が青森県八戸港内で乗り揚げた事故の1件です。

 このうち、八戸港の貨物船の乗揚事故については、翌12日に船舶事故調査官3名を現地に派遣し、これまでに本船の乗組員からの聞き取りや三沢漁港に漂着した本船のハッチカバーの一部の確認などの調査を行いました。また、本船のVDR(航海情報記録装置:Voyage Data Recorder)の記録を入手しております。
 一方、船体については、5番貨物艙と6番貨物艙の間で分断していることは把握しておりますが、荒天等により今回の調査では本船に近づけておらず、その他の損傷等の状況は分かっておりません。
 二つに分断した船体の船尾部は、船橋が水面下に没しているため現時点で乗船して調査をすることは困難な状況ですが、引き続き本船に関する情報の収集や船舶管理会社等への聞き取りなど所要の調査を進め、これまでに収集した情報とともに分析を行い、原因を究明してまいります。

 事故等調査の進捗状況については、資料1をご覧ください。

2.安全啓発資料の公表    

 次に、地方事務所における安全啓発資料の公表についてご報告します。お手元の資料2をご覧願います。

 当委員会の横浜事務所において、過去12年間に東京湾で発生した大型船の走錨事故の調査事例22件を分析し、事故防止の注意点などをとりまとめた安全啓発資料を本日公表しました。

 この資料では、適切な錨泊方法や機関(エンジン)の継続的な使用など、当委員会が必要と考える走錨対策の他、海上保安庁による勧告、命令制度や国土交通省海事局が公開する「走錨リスクを判定するシステム(愛称:錨ing(イカリング))」も紹介しております。
 今回分析の対象とした走錨事故事例22件のうち13件が台風接近時に発生しております。全国の海運事業者の皆様方には、台風の接近に備え、この資料をご覧いただき、走錨による事故防止に役立てていただきたいと思っております。

 本日、私からは以上です。
 何か質問があればお受けします。

3.質疑応答

(貨物船CRIMSON POLARIS 乗揚事故関係)

問: 八戸の貨物船の事故について1点確認させてください。水没しているということは、先ほど仰られたとおりだと思うのですが、今後の船体の調査の見通しですとか、どうやって進めていくかというようなことがありましたら教えてください。
答: 本船の船尾部は、船橋部分が水面下に没してしまったため、本船に乗船して調査を実施することは困難な状況ですが、引き続き船体調査に向けて調整を進めているところです。本船のVDRデータを入手しておりますので、同データや乗組員への聞き取り調査の結果など収集した情報の分析を行い、原因を究明することとしております。

資料

このページのトップへ