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ユニリーバ・ジャパン

ユニリーバ・ジャパン

  • 創業:1964年
  • 従業員数:500名(2020年)
  • 本社所在地:東京都目黒区
  • 事業内容:パーソナルケア、ホームケア、食品の製造販売
  • 地域に根差した新しいイノベーションやビジネスモデルの創出に繋がる

ワーケーションの導入時期・理由は?

早くから働く場所や時間を自由に選べる「WAA」を導入

  •  ユニリーバ・ジャパン(以下ユニリーバ)では、2016年7月に働く場所や時間を社員が自由に選べる新しい働き方「WAA(ワー)」(Work from Anywhere and Anytime)を導入しました。これにより、上司に申請して業務上の支障がなければ、理由を問わず会社以外の場所で仕事ができるようになっています。
     平日5時から22時の間なら、勤務時間や休憩時間は自由。1日の労働時間は決めずに、1ヶ月の所定労働時間を設け、労働時間が足りない月があれば翌月に調整して所定労働時間を満たすといったやり方で進めています。工場のオペレーター業務を除く全社員が対象です。
     「WAA」がスタートして5年が経とうとする現在、実施率はほぼ100%となっています。「WAA」はすでにユニリーバでは欠かすことのできない仕組みとなり、企業のスピリットを象徴する働き方として浸透しています。アンケートでも「自分で使っていく時間を主体的に選択できるようになったことが大きい。人生が変わった。「余計なストレスが軽減し、より仕事への意欲が増した」など、高評価を得ています。
     働く場所や時間の選択肢を広げたことで、社員は会社に信頼されていると感じるようになっているようですし、会社に対する愛着心や貢献意欲、仕事へのモチベーション向上にも繋がっているようです。「WAA」によって働き方を自由に選択できるからこそ、自分で決めて行動し、成果を出すという意識を醸成することが大切です。

利用促進、制度の浸透について

働く場所の選択肢がさらに広がり、地域に根ざした取り組みへ

  •  「WAA」の働き方が地域活性や地方創生と親和性が高いことにも着目し、2019年7月にユニリーバ式のワ―ケーション「地域 de WAA」を導入しました。以前から「WAA」を使って旅行や帰省のついでにワ―ケーションをすることは可能でしたが、会社として8つの自治体と連携し、枠組みを作って推進しています(2021年2月現在)。
     「地域 de WAA」 では、提携自治体にある施設を「コWAAキングスペース」(コワーキングスペース)として社員が無料で利用できます。また、業務外の時間を使って、地域のイベントやアクティビティに参加することもできます。その際、自治体の指定する地域課題の解決に貢献する活動を行うと、提携する宿泊施設の宿泊費が無料または割引となります。地域での活動は基本的には業務外ですが、会社として保険費用を負担し、加入を義務付けています。
     2020年3月からはコロナ下で一旦休止していますが、それまでに色々な部署の社員が地域に赴き、小学校で「ものが作られること」についての出前授業をしたり、市役所の職員の方々向けにコミュニケーション研修をしたりと、それぞれ知識や知恵、労働力を活かして地域貢献をしてきました。その一方で、様々な自治体と連携し、地域の枠を越えて人材交流を図ることで、ユニリーバにも多くのメリットがもたらされています。新しいビジネスに繋がるアイデアが生まれることもありますし、何よりも、参加した社員が普段はなかなかできない体験や交流をすることで、人としても大きく成長すると感じています。

インタビューにお答えいただいたのは:ヒューマンリソース 島田 由香さん

ユニリーバのワーケーション活動は、本当に全国的なものになってきました。現在、連携しているのは、北海道下川町、宮城県女川町、山形県酒田市、福井県高浜町、静岡県掛川市、和歌山県白浜町、山口県長門市、宮崎県新富町ですが、他にも一緒にやっていきたいといってくださる地域が増えてきています。地域との交流をきっかけに、地域限定の商品を開発・販売して売り上げ増となった例もあり、このような各地域との連携は企業においてビジネス面でも大きなメリットになりますね。

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