新たな旅のスタイル

~ワーケーション&ブレジャーで地域の課題を解決~

地域に対するメリット

  •  ワーケーションやブレジャーを推進し、地域で受け入れるということはどのようなメリットをもたらすのでしょうか。主に、5つのメリットがあると考えられます。

  •  観光事業者はもちろん、関係人口の増加、企業との関係性構築等を通じて、地域課題全般に対してもワーケーション・ブレジャーの受入による効果が期待できます。

導入企業・ユーザーの動向

~ワーケーションに対する期待と現状~

導入企業の実態

  •  企業におけるワーケーションの認知度は約8割になっています。また、一定程度普及してその前提となるテレワーク導入率は38.3%とコロナ禍の影響もあり、急速に進んでいることがわかります。なお、企業にワーケーションを導入する理由を聞くと、①多様な働く環境の提供、②心身のリフレッシュによる仕事の品質と効率の向上が最も大きなものとなっており、ついで、③優秀な人材の雇用確保 ④有給休暇取得率の向上が続くことがわかります。
     その他、ワーケーション導入において受入地域や施設に整備してほしいこととしては、①セキュリティやスピード面が確保されたWi-Fi等の通信環境に対する要望が53.4%で最も高く、続いてハード面の整備に対するニーズが高いことがわかりました。また、子供を預けることができる施設やプログラムに関する要望も22.2%と高くなっており、家族同伴のワーケーションへの需要がうかがえます。また、観光関連についての需要は計30.8%でした。

ユーザーの実態

  •  観光庁が実施した調査では、利用者となる従業員のワーケーションに関する認知率は約8割にのぼりましたが、実際にワーケーションを体験した人は全体の4.3%となり、テレワークの実施率32.2%と比較してもまだまだ少ない状況です。ワーケーションに「非常に興味がある」(9.0%)、「興味がある」(19.2%)と、「興味・関心層」は28.2%であり、この層は他の属性に比べ年齢が若い層が多く、さらに小さな子供がいる家族の割合が高い傾向がみられました。
     一方で「どちらともいえない」(33.4%)、「興味がない」(30.8%)という「無関心層」が64.2%、「ネガティブな印象を持っている」という「批判層」が7.6%と、必ずしも利用者である従業員の全てに関心を持たれているとはいえません。

  •  ワーケーションに興味がない理由としては①「テレワークができない仕事だから」が最も多く51.6%、また、②「休暇中や旅行中は仕事をしたくないから」(36.7%)、③「旅行先で仕事をしても効率が落ちそう」(15.9%)などが挙げられており、職種による適否や、個人の休暇に対する意識の違いが影響することがわかりました。今後、ワーケーションの誘致を進める上ではこのような声にも留意する必要があります。

「新たな旅のスタイル」
ワーケーション & ブレジャー
受入地域向けパンフレット