トライアルプログラム

富士通Japan株式会社×新潟県/糸魚川市

COMPANY DATA

本社所在地
東京都港区東新橋 1-5-2 汐留シティセンター
創業年
1947年(2020年発足)
従業員数
12,000名
事業内容
自治体、医療・教育機関、および民需分野のソリューション・SI、パッケージの開発から運用までの一貫したサービス提供。AIやクラウドサービス、ローカル5Gなどを活用したDXビジネスの推進

インタビューに答えてくれた人

クロスインダストリービジネス本部
片岡正彰さん

トライアルプログラムに参加した経緯は?

富士通グループは2021年にいくつかの自治体さんとワーケーション推進に関する連携協定を結んでいます。ワーケーションを積極的に活用した新しい働き方はすでに実践していますが、個人向け休暇型ワーケーションの推進だけでなく、地域課題の解決などに深く関わり、ビジネス面でもワーケーションをもっと活かしていきたいと考えています。
私自身、将来的には地元にUターンして暮らしたいという想いがあり、地方での新しい働き方にも興味があります。実際に社内制度を利用して、第2子の里帰り出産に合わせて遠隔勤務を行ったこともあります。しかし、ワーケーションはまだ経験したことがなかったので、この機会に体験してみようとプログラムへの参加を決めました。

ワーケーションを経験してみての感想やメリットは?

大きく2つのメリットがあり、まず1つ目はチーミングに有効であるという点です。当社は日頃からテレワークを推進していることもあり、実際に顔を合わせての業務の機会が少なくなっています。ワーケーションでの交流を通して、その後のテレワーク勤務でより気軽にコミュニケーションがとりやすくなったと感じました。
2つ目は、ビジネスにおける知見や人脈が広げられるという点です。参加当初は日常業務の傍ら、余暇を楽しむものとして、業務と余暇は別々の印象がありました。しかし、実際に参加してみると、地域住民や市職員の方々から現地の課題について生の声を伺えますし、地場企業の方々との接点もできました。防災ワーケーションという取り組みもユニークで、防災と言いながらもやろうとしていることは、「自然の恵みと脅威」の両方を理解し、いかに共生していくのかを考えていくことだと理解が出来ました。これは企業側にとってリスクマネジメントにも繋がります。また、余暇として楽しむ時間の中にも、ビジネスに繋がる要素をいろいろと見つけることができました。
現在も今回のプログラムを拡大して地域課題解決に貢献するスキームを作れないかと、市職員をはじめ、地域の方と連携した活動を続けています。

地域課題解決に貢献するスキームを作れないかと、市職員をはじめ、地域の方と連携した活動を続けています

ワーケーション導入に向けて、今後どんなことに取り組んでいきますか?

今回のトライアルを通して感じたことは、実際にワーケーションを活用するにあたっては、まだ事前の業務や家庭の調整が必要であり、すべての人が気軽に活用できる環境にはなっていないということでした。また、ワーケーションにおける個人と企業のニーズが異なるということも明確になりました。そこで、今後は企業が価値創出のために積極投資したくなるワーケーションの型、その上で個人が働き方を自由に“安心”して選択できるような環境を、地域と連携しながら作っていきたいと考えています。

導入を検討している企業へのアドバイスは?

ぜひ一度、まずは、短期間でもワーケーションを実践していただきたいと思います。当社でも今回のトライアルを実際にやってみて、具体的な良い点や新しい課題が見えてきました。今回マッチングさせていただいた糸魚川市さんをはじめ、地域側にもノウハウを持った方々がいらっしゃると思いますので、そういった地域で実践をしてみると、自社にとっての必要性や活用の方向性を考える機会になるのではないかと思います。

地域で実践をしてみると、自社にとっての必要性や活用の方向性を考える機会になるのではないかと思います

トライアル 受入地域Voice

新潟県/糸魚川市