安全運航の源となる
「交通管制機械のシゴト」
航空機の安全運航を支える、無線施設やレーダー施設など様々な航空保安施設は電気がないと動作しません。もしも、停電したときの備えがないと、航空機がどこを飛んでいるのか居場所がわからず、パイロットと管制官が通信することも出来なくなってしまいます。このような困った状態にならないように、発電設備やUPS(無停電電源設備)を整備して、台風や落雷をはじめ自然災害などの影響で停電が発生しても電気を確保し、航空機の安全運航を支えています。
の開発・評価
の設置
の保守管理
の信頼性管理
施設運⽤管理官
空港をはじめ各地に設置された航空保安施設に電源を供給するための発電設備、UPS(無停電電源設備)の整備、運用、維持管理を行っています。
大阪航空局
岡田 篤幸
「安心」と「安全」を当たり前のものに
仙台空港事務所
千葉 智仁
備えあれば憂いなし
「安心」と「安全」を当たり前のものに
大阪航空局
岡田 篤幸
今のシゴトの難しさとやりがいはどんなところですか?
現在、私は大阪航空局で管内の空港や航空保安施設の予備電源設備の更新などの整備事業を主に担当しています。各施設ごとに他課との細かな調整や地域の特性などを一つ一つ考慮する必要があり、同じ業務をこなすだけではすまないことが多々あります。
しかし、そうして検討を重ねて自分が設計した非常用発電装置が実際に完成したところを見ると、後世に「これ俺が作ったんやで!」と自慢したくなると思います。
転勤のメリット、デメリットを教えてください。
慣れてきた頃に環境が一変してしまう不安や、仲の良かった同僚と離れてしまう寂しさは少なからずあるとは思います。
ただ、色んな人脈を作れたり、新しい環境で知見を深められたりと、確実に自分のスキルアップには繋がる出来事です。さらに、地域の美味しいものを食べたり、休日の予定を立てたりとプライベート方面の充実も幅広くできると思います。
未来の施設運用管理官へメッセージをお願いします。
空港や航空保安施設がいつ停電するかわからないといった状況だと、航空機も飛ばすことができません。でも実際にはそんな心配はなく、日々安全に航空機は運航し、人々は安心して利用できています。交通管制機械が「その日常」を支えています。未来のあなた一人一人の活躍が、その当たり前の「安全」と「安心」を作り出すのです。 (※職員の所属、写真は取材当時のものです。)
備えあれば憂いなし
仙台空港事務所
千葉 智仁
今のシゴトの内容の難しさとやりがいはどんなところですか?
予備電源設備に関する整備や工事の計画管理、発注および監督を担当しています。普段は事務室でデスクワークをしていますが、作業の監督や検査などのため、空港内などの現場や機器製造者の工場へ出張することも多いです。仕事を進めるうえでは、常に緊張感を持つとともに、関係者とよく話し合うことが不可欠です。設備の更新などでは大がかりな工事を行う必要がありますので、空の安全に影響を及ぼさないよう、特に慎重に計画しなければなりません。その一方では、安全に工事が完了し、新しくなった設備を見れば、やり遂げたという充足感に浸ることができます。
転勤のメリット、デメリットを教えてください。
新しい土地には新しい出会いがあります。それは人との出会いだったり、あるいは趣味との出会いだったりと様々ありますが、自分の価値感が変わるような良い出会いがたくさんありました。ただし、住み慣れた土地からの引っ越しは、心と体に負担がかかることもあるので、あまり張り切りすぎないことも大切ではないでしょうか。
未来の施設運用管理官へメッセージをお願いします。
交通管制機械業務は空の安全の土台であるとともに、防災上の最後の砦でもあります。自分たちが空の安全を支えていることを忘れず、緊張感を持って仕事に臨むことが大切です。共に働く日を楽しみにしています (※職員の所属、写真は取材当時のものです。)