03

先端技術で安全を届ける

ソラのエンジニア

「管制技術のシゴト」

航空機が目的地まで安全に飛ぶためには、航空管制官の声をパイロットに届ける必要があります。
携帯電話の電波も届かない上空の遙か彼方までその声を届けているのが無線施設です。
無線施設には、地上からの声を届ける通信システムのほか、航空機を電波で誘導する航法システム、航空機の位置を把握する監視システムなどがあり、私たちはこのようなシステムが常に正常に動作するよう管理するだけでなく、より良いシステムを求めて新たな技術の設計・開発も行っています。

無線施設
などの開発
施設の設置
施設の
保守管理
施設の
信頼性管理

「管制技術のシゴト」 「管制技術のシゴト」

航空管制技術官

航空管制技術官

航空管制技術官になるには?

 航空機の運航を地上から支援する無線施設などが正常に動作するよう、運用監視、技術操作、機能診断、点検整備などを行っています。

INTERVIEW
吉田 精二

東京空港事務所

吉田 精二

空の安全を守っている技術者としての誇り

佐藤 恵里子

福岡航空交通管制部

佐藤 恵里子

航空機の安全を支えるシゴトです

勝又 由里子

技術管理センター

勝又 由里子

安全と信頼をチームワークで築く!

菅 康平

性能評価センター

菅 康平

新たな視点や観点で航空を見る

川口 順

石垣空港出張所

川口 順

一丸となって課題を解決する

航空交通管理管制技術官

航空交通管理管制技術官

航空交通管理管制技術官になるには?

 飛行中の航空機の流れを処理するシステムなどを維持管理しています。また、全国の無線施設を監視し、施設の保守や異常による影響を最小限にとどめるための運用調整を行っています。

INTERVIEW
石毛 克行

航空交通管理センター

石毛 克行

その願いをパイロットまで届けます

前田 慶

航空交通管理センター

前田 慶

連携は安全の礎石

空の安全を守っている技術者としての誇り

吉田 精二

東京空港事務所

吉田 精二

どのようなきっかけで航空管制技術官になろうと思ったのですか。

小学生の時に飛行機に乗る機会があり飛行機好きとなり、加えて、中学・高校生ではラジオを作ったりする電子技術にも興味を持ち、そのような中、航空保安大学校電子科を見つけ入学し航空管制技術官になりました。学生時代から興味のあった仕事で現在まで続けられていることは幸せだと思います。

最初に赴任されたときと、現在とでどんな変化を感じますか。

40年程前に赴任した頃は、「習うより慣れろ」の風潮であり、数多い障害など経験しながら技術を養っていました。装置・システムが相当増え障害も複雑化する現在においては、経験で学べることも少なくなっています。このような現状に対応するため、教育訓練・マニュアル・手順書を充実させることで、質の高い業務が維持できていると感じています。さらには、マニュアルにない想定外のことにも完璧に対応できる航空管制技術官を目指したいと思います。

未来の航空管制技術官へメッセージをお願いします。

日々進歩している航空交通システムを理解し技術を習得することは大変ですが、何事も興味を持ち、積極的に関わっていくことで、視野が広がり、知識も身に付いていきます。そして、それは、航空の安全に貢献することとなり、やりがいにも繋がっていきます。「航空の安全を守っている」との誇りを持ち、ともに頑張っていきましょう。 (※職員の所属、写真は取材当時のものです。)

INTERVIEW #01

航空機の安全を支えるシゴトです

佐藤 恵里子

福岡航空交通管制部

佐藤 恵里子

現在の業務の苦労する点とやりがいについて教えてください。

現在の私の業務は、航空管制技術官の事務室にて庶務担当業務をしています。(平日8:30~17:15で勤務)
 庶務担当の仕事としては、工事や保守に関する契約、勤務管理、外部組織との調整窓口など多岐にわたります。
 全ての業務において、何を根拠に定めているのか、なぜこの処理が必要なのかを十分理解して、問われた時には説明できるよう、責任感を持って取り組んでいます。勉強の日々ですが、仕事を通じて自分自身の能力向上にもつながり、とてもやりがいのあるシゴトです。

県外で生活することへの不安はなかったですか?

旅行が好きなので、2~3年ごとに転勤し全国様々な都道府県に住めるのはとても楽しみでした。
 保安大への入学以降、大阪,沖縄,大分,福岡に住みましたが、「住めば都」というのは本当にその通りだなと実感しています。

未来の航空管制技術官へメッセージをお願いします。

航空管制技術官のシゴトは多岐にわたり飽きることはありません。また、多くの優秀な先輩がいるので困ったときには必ず力になってくれます。
 航空管制技術官としてみなさまと一緒に働ける日を楽しみにしています! (※職員の所属、写真は取材当時のものです。)

INTERVIEW #02

安全と信頼をチームワークで築く!

勝又 由里子

技術管理センター

勝又 由里子

TMCでのシゴトの内容は、やりがいとは?

全国で運用されている装置に障害が発生した際の技術支援をしています。設計文書を調べ、メーカ-と調整を行って解決し、今後の対策について検討します。調整力と日々の勉強が求められますが、理解が深められたり解決した時はやりがいと喜びを感じます。たくさんの経験が自分を成長させてくれるので、楽しんでシゴトをしています。

シゴトと家庭の両立について教えてください。

航空管制技術官の夫と協力し合い、シゴトと2児の子育ての両立に励んでいます。職場の理解や優しさに何度も助けられてきました。とても感謝しています。今では2人の子供も協力して、シゴトを頑張るお父さんとお母さんを応援してくれる頼もしい存在です。今後は、これからシゴトと家庭の両立を目指す同僚たちを支えられる存在になりたいと思います。

未来の航空管制技術官へメッセージをお願いします。

航空管制技術官はチームで仕事をしています。管制技術官内のチームワークはもちろんですが、他職種ともコミュニケーションをとることで信頼を築き、それが空の安全へと繋がっていると思っています。常に疑問を持つことを大切にし、学び続ける姿勢を持ち続ければ経験と自信になります。皆さんといつの日が一緒に働ける日を楽しみにしています。 (※職員の所属、写真は取材当時のものです。)

INTERVIEW #03

新たな視点や観点で航空を見る

菅 康平

性能評価センター

菅 康平

若手からベテランまでいるクルーの中で、シゴトをする上で大切だと思うことは何ですか?

コミュニケーションを取ることはとても大事だと思います。多くのことに興味を持ち、時には同僚の趣味を一緒に楽しむことで、多くの経験を積むことができています。その中でいろいろな会話をし、より親密なコミュニケーションにつながり、シゴトや私生活での悩みなどを相談でき、ストレスフリーな職場につながっていると思います。

プライベートとシゴトの両立について教えてください。

心がけているのは、シゴトに関係のない友達を作ることです。職場の同僚と仲良くしコミュニケーションを深めることも大切ですが、職場外の友達を作ることで、シゴトから距離をおいた時間を作れると感じています。また、今の職業の外にある知識や視野は、普段の仕事にも活かせるのではないかと感じています。

未来の航空管制技術官へメッセージをお願いします。

多くの場所、多くの人、多くの物を多くの視点で見られる職業だと感じています。転勤があることや様々な職種の人と一緒に仕事をすることで、他の職業にはない経験を積むことができ、人間としてもステップアップできると感じています!もし将来お会いできた際には、お互いの考え方や経験を共有し、共に成長していきましょう。 (※職員の所属、写真は取材当時のものです。)

INTERVIEW #04

一丸となって課題を解決する

川口 順

石垣空港出張所

川口 順

石垣空港出張所の特徴について教えてください。

石垣空港出張所は、日本で航空管制技術官が常駐勤務する最南端・最西端の場所であり、職員数は少ないですが、和気あいあいと楽しくシゴトをしています。南方の海沿い空港のため、台風や塩害が原因で建築物が腐食したり、無線機器の構成品に致命的な故障が発生することもありますが、航空管制技術官全員が一丸となって復旧作業に取組んでいます。

全国異動のメリット、デメリットについて教えてください。

メリット・・・環境が定期的に変わることで公私共に心機一転、リフレッシュできる!
デメリット・・家庭を持つと将来的には単身赴任も考えなければならない
 国家公務員として全国異動は避けては通れないこととなりますが、デメリットばかり考えると自分自身の成長にも良くありません。常にポジティブに考えることが良い結果をもたらすのではないかと思います。

未来の航空管制技術官へメッセージをお願いします。

昨今、多様性を求められる社会となっていますが、航空管制技術官においては随分昔から多様性社会が実現している職場だと感じています。人それぞれ得意、不得意なことが多々あるとは思いますが、お互いに尊重し、自分や相手の能力を最大限に活かして業務を遂行することが航空管制技術官に求められる責務だと思っています。 (※職員の所属、写真は取材当時のものです。)

INTERVIEW #05

その願いをパイロットまで届けます

石毛 克行

航空交通管理センター

石毛 克行

航空交通管理センターの特徴、業務の醍醐味について教えてください。

管制指示、電波による誘導、時には緊急事態への対応。これらのサービスは必要な人に届けられて初めて意味のあるものとなります。途切れることないサービスを届けるためのマネジメントを行っているのが航空交通管理センターです。全国でもここにしかないシステムを管理しているのも特徴です。

これまで経験した業務で印象に残っていることを教えてください。

航空衛星運用
今の航空機の運航には人工衛星を使った航法が欠かせません。かつては航空局みずから人工衛星の打上や運用を行っていました。現在でも衛星航法にかかるWebサービスは航空交通管理センターのシステムから提供されています。

国際民間航空機関(ICAO)
国境を越える航空機の運航には各国の協調が必要です。その約束事を議論する国際会議に出席したときの緊張は今でも覚えています。我が国では世界でも先端的な運航が行われています。それを支える航空交通管理センターは数多くの国からの視察を受け入れています。

未来の航空管制技術官へメッセージをお願いします。

航空交通サービスを安全に必要な人に届けること。それは国際条約で定められた「国の責任」です。我が国においてシステムの管理などを通してその重要な使命を負っているのが航空管制技術官です。「安全に目的地まで到着してほしい」。その願いを届けるシゴトに責任と誇りを持って取り組んでいる私たちの仲間になりませんか。 (※職員の所属、写真は取材当時のものです。)

INTERVIEW #06

連携は安全の礎石

前田 慶

航空交通管理センター

前田 慶

職場ではどのような役割を担っていますか?

日本上空や隣接する外国との間を飛んでいる航空機の流れをスムーズにするためのシステムや、航空機の出発・到着時刻、行き先や通る経路を管理するシステムなどの運用、維持管理を担当しています。これらのシステムは外国の管制機関や航空関係以外の機関にも接続されており、航空交通管理センターでは空港などの他管制機関と比べ多くの機関と連携し業務を実施しています。そのため、システム不具合時の影響が多岐にわたることや、ここでしか使わないような専門知識も多くプレッシャーを感じることもありますが、その分やりがいも感じています。

航空管制技術官ならではのちょっとした裏話はありますか?

北アメリカやハワイ方面に向かう航空機は、その日の天候や偏西風の状況などから悪天候地域の回避や消費燃料削減などのため毎日作成される最適な経路を飛行しています。この経路作成のための計算も航空交通管理センターのシステムが行っています。

未来の航空管制技術官へメッセージをお願いします。

航空機を利用するすべての方に安全で快適に旅していただくため、日々様々な方面の専門家が連携して空の安全を作り上げています。そんな空の安全の一翼を技術という方面から担っているのが私たち航空管制技術官です。あなたも航空管制技術官となり、一緒に安全で快適な空の旅を作り上げてみませんか。 (※職員の所属、写真は取材当時のものです。)

INTERVIEW #07