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止むを得ず河床掘削を行う場合にはスライドダウンを基本とする。
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スライドダウンの工夫の事例-1
塩谷川
事業主体 | 新潟県 |
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事業名 | 災害復旧助成事業 |
水系/河川名 | 信濃川水系/塩谷川(しなのがわすいけい/しおたにがわ) |
年災 | 平成23年度 |
河川の流域面積 | 58.1km² |
河道特性 | セグメント1(扇状地) |
主な工事概要 | 河川掘削、引堤・護岸等 |
工夫点
・河道特性を活かし、環境改変はなるべく避ける。
・平坦な河床とせず、現況のみお筋をスライドダウンさせ、低々水路を形成させる。
・護岸の水際部に植生を持つようにし、直接人の目に触れる部分を極力小さくする。
スライドダウンの工夫の事例-2
野沢川
事業主体 | 静岡県 |
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事業名 | 災害関連事業 |
水系/河川名 | 二級河川 鮎沢川水系 野沢川(のざわがわ) |
年災 | 平成22年度 |
河川の流域面積 | 13.5km² |
河道特性 | セグメントM(渓谷) |
主な工事概要 | 河道掘削V=72,000m3、護岸A=4,796m2、根継工L=556m、落差工N=5基、帯工N=5基 |
工夫点
平成22年9月の台風第9号によって溢水氾濫が生じ、家屋浸水等の甚大な被害が発生した。また、河道内には大量に土砂が堆積し、これを除去する必要があった。
災害復旧にあたっては、河道内の堆積土砂を除去すると共に、被災前の河床形態を参考にみお筋を復元した。
その結果、災害復旧後に自然な瀬と淵を持った河川を早期に復活させることができた。
その他の配慮事項
みお筋の再現
元の河道のみお筋を再現するように底々水路をつくり、瀬や淵を再現した。
淵の保全
彎曲部の右岸側の河畔林と一体となった良好な淵を保全するように河道を計画し、現在でも淵が保全されている。