![]() |
拡幅する際には「みお筋」を意識する。現況のみお筋が良好な場合は、現況のみお筋部を残すように拡幅する。 現況のみお筋幅が広すぎる、狭すぎる、みお筋に瀬・淵構造が見られないなど、現況のみお筋部が良好でない場合は、新たにみお筋部を形成する。 みお筋が良好な場合の対応
出典:美しい山河を守る災害復旧基本方針 p.199 |
|---|
みお筋の工夫の事例
矢神川
| 事業主体 | 岩手県 |
|---|---|
| 事業名 | 災害関連事業 |
| 水系/河川名 | 一級河川 米代川水系 矢神川(やがみがわ) |
| 年災 | 平成19年度 |
| 河川の流域面積 | 28.0km² |
| 河道特性 | セグメント1 |
| 主な工事概要 | 河道拡幅、護岸工、排水工等 |
工夫点
川幅を拡幅する際に、流出土砂を撤去してみお筋幅を従前通りに確保した。さらに河道内の大きな石をみお筋内に点在させたことで、みお筋の水面幅ならびに河床の状況が維持された。
その結果、河道内の動的平衡から寄州が徐々に変化、形成され、さらに植生が生育できるような、より自然な河道が創出されている。

みお筋の工夫の事例

宇多川
| 事業主体 | 福島県 |
|---|---|
| 事業名 | 河川災害復旧事業 |
| 水系/河川名 | 宇多川水系 宇多川(うだがわ) |
| 年災 | 令和1年 |
| 河川の流域面積 | 106.3km² |
| 河道特性 | セグメント2-2 |
| 主な工事概要 | 令和元年台風19号による出水で河岸が侵食された。 河道掘削および河床掘削による流下能力の確保・湾曲部の是正。 令和8年1月で約4年を経過(令和4年から)。水際の良好な環境は維持されている。経年変化もあり、護岸を中心とする景観は周囲となじんでいる。 |
工夫点
多自然川づくりアドバイザーの助言等に基づき、水際の植生回復を図るため、矢板護岸で固めない土羽構造で施工した。

みお筋の事例

思川
| 事業主体 | 栃木県 |
|---|---|
| 事業名 | 災害復旧助成事業 |
| 水系/河川名 | 一級河川 利根川水系 思川(おもいがわ) |
| 年災 | 令和元年災 |
| 河川の流域面積 | 883km² |
| 河道特性 | セグメント1 |
| 主な工事概要 | 河道掘削、引堤、護岸等 |
工夫点
彎曲部の外岸側に淵があり、河畔林が生育している環境であったため、これを保全するように法線を設定し、右岸側に拡幅している。

みお筋の工夫の事例
五十嵐川
| 事業主体 | 新潟県 |
|---|---|
| 事業名 | 災害復旧助成事業 |
| 水系/河川名 | 一級河川 信濃川水系 五十嵐川(いからしがわ) |
| 年災 | 平成23年度 |
| 河川の流域面積 | 310.1km² |
| 河道特性 | セグメント1(扇状地) |
| 主な工事概要 | 堤防嵩上げ、河道掘削、引堤・護岸、遊水地、ダム嵩上げ |
工夫点
川幅を拡幅する際に、自然の瀬と淵を再生させるために、「ハーブ工」と呼ばれる小水制を設置した。
ハーブ工の先端部の深掘れから淵を形成し、そこへ流れ込む早瀬が早期に再生された。
さらに、ハーブ工の間には静穏域が確保され、魚類等の生物にとって、産卵場や餌場など、様々な環境が創出されている。

みお筋の工夫の事例
野沢川
| 事業主体 | 静岡県 |
|---|---|
| 事業名 | 災害関連事業 |
| 水系/河川名 | 二級河川 鮎沢川水系 野沢川(のざわがわ) |
| 年災 | 平成22年度 |
| 河川の流域面積 | 13.5km² |
| 河道特性 | セグメントM(渓谷) |
| 主な工事概要 | 河道掘削V=72,000m3、護岸A=4,796m2、根継工L=556m、落差工N=5基、帯工N=5基 |
工夫点
元の河道のみお筋を再現するように底々水路をつくり、瀬や淵を再現した。

みお筋の工夫の事例

足久保川
| 事業主体 | 静岡県 |
|---|---|
| 事業名 | 令和6年度[第36-B3003-01号]一級河川足久保川6年災害復旧工事6年災査定第0005号(河床掘削工) |
| 水系/河川名 | 一級河川足久保川(あしくぼがわ) |
| 年災 | 令和6年 |
| 河川の流域面積 | 28.7km² |
| 河道特性 | セグメント1(谷底平野) |
| 主な工事概要 | 令和6年6月28日から6月29日の梅雨前線豪雨に伴う出水により、上流から土砂が供給され本箇所において河道に土砂埋塞が発生。この足久保川は上流が広範囲に砂防指定地となっており、土砂移動、河床変動が著しい河川である。 復旧延長L=400m 河床掘削工V=14,900m3 この場所は、非出水期には通常、水が伏流しているため流れていないことが多いが、みお筋を設けたことで、水の流れが確認された。 また、これにより多くの生物の生息が確認できた。 |
工夫点
過去の現況河川形状を計測した測量成果を参考に、みお筋の位置や断面を決定した。また、右岸左岸側は「美しい山河を守る災害復旧基本方針」より、護岸下部が隠れるように護岸に向けて横断勾配を付けている。(テラス部)

みお筋の工夫の事例
名賀川
| 事業主体 | 島根県 |
|---|---|
| 事業名 | 災害復旧助成事業 |
| 水系/河川名 | 高津川水系 名賀川(たかつがわすいけい なよしがわ) |
| 年災 | 平成25年 |
| 河川の流域面積 | 17.5km² |
| 河道特性 | セグメントM |
| 主な工事概要 | 掘削工 護岸工 |
工夫点
低水路内のみお筋は自然な流れが、保全・再生されている。

みお筋の工夫の事例
阿武川
| 事業主体 | 山口県 |
|---|---|
| 事業名 | 災害関連事業 |
| 水系/河川名 | 二級河川 阿武川水系 阿武川(あぶがわ) |
| 年災 | 平成25年度 |
| 河川の流域面積 | 694.8km² |
| 河道特性 | セグメント1(谷底平野) |
| 主な工事概要 | 引堤、河道掘削、落差工、帯帯工 |
工夫点
川幅を拡幅する際に、被災前の寄州の植生帯を考慮し、みお筋幅を従前通りにしたことで、みお筋の水面幅ならびに河床の状況が維持される。さらに、拡幅部の水際には寄土や寄石を実施することで、寄州に植生が早期に形成され、より自然な河道が創出されている。

みお筋の工夫の事例

大肥川
| 事業主体 | 福岡県 |
|---|---|
| 事業名 | 大肥川災害復旧助成事業 |
| 水系/河川名 | 筑後川水系一級河川大肥川(おおひがわ) |
| 年災 | 平成29年 |
| 河川の流域面積 | 38km² |
| 河道特性 | セグメントM(山間地) |
| 主な工事概要 | 平成29年7月九州北部豪雨により河岸の崩落、橋梁や堰の損壊等、甚大な被害が発生した。 復旧延長 11.33km、護岸工52,350m2、橋梁架替6橋、堰改築2基 令和7年5月で2年を経過。災害復旧時に施工したみお筋等の水際の環境は維持されている。環境に配慮した石積み等護岸も周辺となじんでいる。 |
工夫点
過去の河川改修および洪水により流れが単調になっている区間では蛇行させたみお筋を筋堀した。みお筋の蛇行のピッチは工事区間上下流の蛇行状況を把握した上でその状況を参考に決定した。また、みお筋を維持させるために巨石を組み合わせた水制をみお筋に合わせて設置した。






















