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_ Interview

頑張っている人や企業が
報われる社会に

山影 一茂

  • 所属:
    島根県地域振興部
    交通対策課長

  • 入省:
    平成19年(総合職事務系)

経歴:
H19.4
国土交通省入省(総合職事務系)/都市・地域整備局都市計画課
H21.7
財務省主計局法規課
H22.7
財務省主計局調査課
H23.7
大臣官房総務課 法規第5係長
H24.4
大臣官房総務課 法規第3係長
H25.7
中部地方整備局総務部 人事課長
H27.7
鉄道局鉄道事業課 企画調整官
H29.7
土地・建設産業局建設市場整備課労働資材対策室 企画専門官
H31.4
総合政策局政策課 企画専門官
R3.7
住宅局住宅生産課 企画専門官
R4.7
島根県地域振興部交通対策課 管理監
R5.4
現職

Past入省したきっかけ

入省したきっかけと国交省の魅力

岩手県盛岡市の出身で、地方の活性化に役立つ仕事をしたいという思いから国交省に入省しました。国土交通省には人材の「多様性」があると感じています。課題解決のため、様々な専門知を持つプロの力を結集し、対処することで、よりよい結果が生まれる。それが国交省の強みであり、魅力だと考えます。

Nowやりがい・面白さ

やりがいと面白さについて

強く印象に残っている業務は「建設キャリアアップシステム」の導入です。これは建設現場に設置されたカードリーダーでカードを読み取り、職人の就業履歴をデータとして蓄積していく仕組みです。就業履歴によって職人の技能や経験を可視化し、それに見合った対価の支払いや処遇改善につなげることで、建設業の担い手を確保する。こういったコンセプトのもと、官民一体となってシステム構築が進められました。

2019年4月の運用開始を控え、私はシステムの周知・普及に向けて全国を駆け回るとともに、データを活用して技能のレベル分けを行う「建設技能者の能力評価制度」の創設にも取り組みました。他国や他産業にも例がない取組です。「理念はわかるが、具体のメリットが感じられない」という厳しい声も頂き、理解を得て議論を深めるには困難を極めました。一方、このシステムで「まじめに職人を育て、雇用する企業が報われる社会にしてほしい」という事業者の切実な声を胸に、気持ちを奮い立たせて業務に当たりました。

当時ゼロからスタートしたこのシステムは、令和5年12月末時点で、全国の職人の3分の1に当たる約130万人が利用しており、建設業界のインフラとなりつつあります。こうしたプロジェクトに関われることも、国家公務員の仕事の醍醐味と感じています。

Future今後の目標

国土交通省における今後の展望

現在は島根県に出向し、公共交通の維持・活性化を担当しています。航空路線の撤退やバス路線の廃止という厳しい現実に直面しつつも、ベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空との間で定期便就航に向けた覚書を締結するなど、「島根創生」に向けたチャレンジにも取り組んでいます。目の前の課題を一歩ずつ改善し、よりよい明日の社会を作る。そういうマインドで、これからも仕事に向き合いたいと考えています。

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