Past入省したきっかけ
入省したきっかけと国交省の魅力
岩手県盛岡市の出身で、地方の活性化に役立つ仕事をしたいという思いから国交省に入省しました。国土交通省には人材の「多様性」があると感じています。課題解決のため、様々な専門知を持つプロの力を結集し、対処することで、よりよい結果が生まれる。それが国交省の強みであり、魅力だと考えます。
Nowやりがい・面白さ
やりがいと面白さについて
強く印象に残っている業務は「建設キャリアアップシステム」の導入です。これは建設現場に設置されたカードリーダーでカードを読み取り、職人の就業履歴をデータとして蓄積していく仕組みです。就業履歴によって職人の技能や経験を可視化し、それに見合った対価の支払いや処遇改善につなげることで、建設業の担い手を確保する。こういったコンセプトのもと、官民一体となってシステム構築が進められました。
2019年4月の運用開始を控え、私はシステムの周知・普及に向けて全国を駆け回るとともに、データを活用して技能のレベル分けを行う「建設技能者の能力評価制度」の創設にも取り組みました。他国や他産業にも例がない取組です。「理念はわかるが、具体のメリットが感じられない」という厳しい声も頂き、理解を得て議論を深めるには困難を極めました。一方、このシステムで「まじめに職人を育て、雇用する企業が報われる社会にしてほしい」という事業者の切実な声を胸に、気持ちを奮い立たせて業務に当たりました。
当時ゼロからスタートしたこのシステムは、令和5年12月末時点で、全国の職人の3分の1に当たる約130万人が利用しており、建設業界のインフラとなりつつあります。こうしたプロジェクトに関われることも、国家公務員の仕事の醍醐味と感じています。


Future今後の目標
国土交通省における今後の展望
現在は島根県に出向し、公共交通の維持・活性化を担当しています。航空路線の撤退やバス路線の廃止という厳しい現実に直面しつつも、ベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空との間で定期便就航に向けた覚書を締結するなど、「島根創生」に向けたチャレンジにも取り組んでいます。目の前の課題を一歩ずつ改善し、よりよい明日の社会を作る。そういうマインドで、これからも仕事に向き合いたいと考えています。