海事

スマートフォンを活用した小型船舶の事故防止

 我が国の周辺では、毎年2,000隻以上の船舶事故が発生しており、そのうち7割以上を占める小型船舶の安全対策が喫緊の課題となっています。
 近年、民間企業や商船高等専門学校において、他船の接近を警告するなどして船舶事故を防止するためのスマートフォンアプリが開発されています。急速に普及が進むスマートフォンを活用すれば、新たな装置を設置する費用負担が小さいこともあり、普及の観点から小型船舶の安全性向上への効果が高いと考えられます。
 国土交通省では、船上という特殊な環境においても安全に利用いただけるよう、スマートフォンアプリに求められる要件を定め、安全なスマートフォンアプリの普及を推進しています。

平成29年度の取組


 国土交通省では、スマートフォンを活用した船舶事故防止分科会におけるこれまでの議論も踏まえ、平成29年度に、異なるスマートフォンアプリ同士で位置情報等を共有できないという課題の解決に資するよう、異なるスマートフォンアプリの位置情報等の共有を図る仕組みの検討を行うこととしております。

仕組みのイメージ図


 この一環として、試作した異なるスマートフォンアプリ間の位置情報等の共有に関する仕組みについての実海域上における動作確認を行うため、下記のとおり海上実験を行う予定です。

【海上実験の概要】
1.事前実験
期間:平成30年2月8日(予備日:2月9日)
場所:東京湾 東京ディズニーリゾート前面海域
参加団体:日本無線株式会社、マリーンネットワークス株式会社、国立弓削商船高等専門学校
実験内容:
 ・アプリケーションの位置表示機能の検証実験
2隻の船舶に各社の位置情報交換アプリを搭載し、アプリ同士の位置表示機能を確認します(実験船に搭載されたGPSによる位置情報と、位置情報交換アプリにより計測された位置の比較検証も行います。)。
 ・避航操船実験
  避航操船実験では、2隻の船舶に各社の位置情報交換アプリを搭載し、疑似的に衝突コースに2船を設定して航行させ、警報の判定状況を確認します。

実験海域

2.本実験
期間:平成30年2月10日~3月9日
場所:東京湾全域
実験内容:
・位置情報を共有する仕組みの確認
協力者にスマートフォンを貸し出して海上でスマートフォンアプリを利用してもらうことを通じ、異なるスマートフォンアプリによって位置情報等の共有を支障なく行うことができる仕組みとなっていることを確認します。

使用するスマートフォンアプリ概要

また、海上実験では、海上保安庁より付近を航行するAIS搭載船の位置情報等(※)の提供を受け、当該位置情報がスマートフォンアプリ上で適切に表示されることもあわせて確認する予定です。
(※)個人を特定できないよう事前に加工したもの

船舶におけるスマートフォンアプリ活用のためのガイドライン(アプリ開発者向け)

 船舶事故を防止する機能を持つアプリを開発する方に守っていただきたい安全要件をまとめたガイドラインです。
 ○船舶におけるスマートフォンアプリ活用のためのガイドライン概要版
 ○船舶におけるスマートフォンアプリ活用のためのガイドライン(平成29年3月16日公表)

船上におけるスマホの使い方ガイド(アプリを使う方向け)

 船上におけるスマートフォンの安全な使い方をまとめたパンフレットです。
 ○船上におけるスマホの使い方ガイド(平成29年3月16日公表)

スマートフォンを活用した船舶事故防止 海上実証実験デモ

 平成28年12月14日から16日に東京湾で行った「スマートフォンを使った船舶事故防止の海上実証実験」の様子です。





船舶事故防止スマホアプリの紹介


 今後、船舶におけるスマートフォンアプリ活用のためのガイドラインに適合するアプリをここで紹介していきます。

スマートフォンを活用した船舶事故防止分科会 資料

 国土交通省では、小型船舶事故の未然防止を目的として、平成28年3月に小型船舶安全対策検討委員会を設置し、その下にスマートフォンを活用した船舶事故防止分科会を設置しました。各会議資料及び議事要旨は以下のとおりです。

■第1回 開催日:平成28年7月25日(月)
議事次第
委員名簿
議事要旨
資料1:スマートフォンを活用した船舶事故防止分科会の設置について
資料2:小型船舶事故の現状と対策
資料3:鳥羽商船高等専門学校 資料
資料4:弓削商船高等専門学校 資料
資料5:株式会社ブリスコラ 資料
資料6:富士通株式会社 資料
資料7:日本無線株式會社 資料
資料8:海外における船舶向けスマートフォンアプリ
資料9:船舶におけるスマートフォンアプリ活用のためのガイドラインの方向性
資料10:船舶におけるスマートフォンアプリ活用のためのガイドライン(たたき台)
資料11:今後の予定

■第2回 開催日:平成28年12月1日(木)
議事次第
委員名簿
議事要旨
資料1:船舶におけるスマートフォンアプリ活用のためのガイドライン(たたき台)
資料2:小型船用スマートフォンアプリ基本的仕様検討実験の概要
資料3:日本無線株式會社 資料
資料4:富士通株式会社 資料
資料5:株式会社ブリスコラ 資料
資料6:海上実験への参加について
資料7:船上におけるスマートフォンの使い方について
資料8:船上におけるスマホの使い方ガイドブック(案)
資料9:今後の予定

■第3回 開催日:平成29年3月16日(木)
議事次第
委員名簿
議事要旨
資料1:海上実証実験の結果について
資料2:船舶におけるスマートフォンアプリ活用のためのガイドライン概要版
資料3:船舶におけるスマートフォンアプリ活用のためのガイドライン(案)
資料4:日本無線株式會社 資料
資料5:富士通株式会社 資料
資料6:弓削商船高等専門学校 資料
資料7:株式会社ブリスコラ 資料
資料8:マリーンネットワークス株式会社 資料
資料9:今後の課題の整理
資料10:小型船舶が海図を使用する上での注意点等
資料11:船上におけるスマホの使い方ガイド
参考資料:new pec(航海用電子参考図)の特徴

プレス発表


平成28年7月20日 船舶事故防止のためのスマートフォン活用について検討会を開催
平成28年8月10日 船舶事故防止スマートフォンアプリの安全性について実証実験を行います
平成28年11月29日 船舶事故防止スマートフォンアプリを使った海上実験の方法を検討します ~第2回スマートフォンを活用した船舶事故防止分科会を開催~
平成28年12月1日 船舶事故防止スマートフォンアプリを使った海上実験を行います! ~船舶の安全確保に向けた新たな対策を推進~
平成29年3月14日 船舶事故防止スマホアプリの安全要件を取りまとめます ~第3回スマートフォンを活用した船舶事故防止分科会を開催~
平成29年3月16日 船舶事故防止スマホアプリの安全ガイドラインを策定しました! ~スマホで衝突事故防止!~

お問い合わせ先

国土交通省海事局安全政策課
電話 :03-5253-8631

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