衝突時に幼児の腹部を圧迫するチャイルドシートがあるため、2003年度から幼児用チャイルドシート試験時にダミー腹部に面圧計を装着して腹部圧迫の程度を定量的に測定しています。腹部とみなされる肋骨の下端から骨盤(腸骨部分)の上端にかかる荷重の総和を腹部合計荷重として、その値が幼児の身体に障害を与えるとみなされる1.30kN(※2006年度までは1.38kN)を超える場合は「その他の事象」の評価を「×」としています。
腹部圧迫計測においては、ダミー構造に起因した問題により、正しく計測できない場合があり、2006年、2007年度に行った調査研究により評価範囲の見直し及びダミー腹部の改良を行いました。これに伴いその値が幼児の身体に傷害を与えるとみなされる腹部合計荷重値が1.38kNから1.30kNへ変更しています。なお、2007年度の試験からこの新評価範囲及び改良ダミーにより試験を実施しています。