すべてのチャイルドシートが、すべての自動車に取り付けられるわけではありません。チャイルドシートメーカーなどから出されている「車種別チャイルドシート適合表」などを参考に取り付けられるかどうかを確認して、自分の自動車に適合したチャイルドシートを選びましょう。
チャイルドシートの取り付け方法は、製品によって異なるため、それぞれの取扱説明書に従って取り付けてください。市販されている多くのチャイルドシートは、自動車のシートベルトを用いて座席に固定する方式が主流であり、シートベルトの通し方により2点固定式と3点固定式があります。
前席中央及び後席中央に取り付けられているもの。なお、市販のチャイルドシートの多くは、2点式シートベルトに対応していません。2006年10月のシートベルト及びシートベルト取付装置に関する基準の見直しにより2012年7月以降新たに販売される乗用車(乗車定員10人未満)及び貨物車(車両総重量3.5トン以下のもの)は、3点式に変更されます。
2点式シートベルトが取り付けられる座席以外の座席に取り付けられているもの。なお、シートベルトの巻き取り装置には、次のELR式シートベルトなどがあります。
通常はシートベルトを自由に引き出せますが、急ブレーキなどの衝撃を感知した時のみシートベルトがロックする機能(ELR:エマージェンシー・ロッキング・リトラクター機能)を備えたものです。
通常はELR機能ですが、シートベルトを全て引き出せばALR機能(自動ロック付き巻き取り装置)に切り替わり、巻き込み方向にのみ動きますが、引き出せなくなります。チャイルドシートの取り付けに緩みが生じにくく、取り付けが比較的容易です。
ISOFIX対応のチャイルドシート取付具が座面の奥に付いている座席です。車種ごとに指定されたISOFIX対応チャイルドシートを組み合わせて使用します。また、2006年10月にチャイルドシートに関する基準の見直しが行われ、デザーストラップとの組み合わせにより、汎用ISOFIX対応チャイルドシートが認められましたが、自動車が汎用ISOFIX対応チャイルドシートに適応している必要があります。
通常は座席(後席が一般的)の中に折りたたんで収納されていますが、子供を乗車させるときには引き出して使用することができる子供用の座席です。なお、現在では、輸入車の一部に学童用(ジュニアシート)がオプション設定されています。