トライアルプログラム

鹿島建設株式会社×北海道/鹿追町

インタビューに答えてくれた人

企画課企画係 迫田明巳さん

鹿追町のワーケーションの特徴は何ですか?

十勝地方の鹿追町は全域が日本ジオパークに認定され、町北部の大雪山国立公園内には然別湖があります。また、2021年から「鹿追型ゼロカーボンシティ宣言」を掲げ、バイオガスプラントを核とした再生可能エネルギーの有効活用を進めていて、SDGsにも取り組んでいます。この自然、環境、SDGsをテーマとした地域課題解決型のワーケーションプログラムになっています。

受入環境の整備はどのように進めていますか?

今回のプログラムで新たに施設を作ったり、整備をしたりすることはほとんどありませんでした。日本ジオパークもバイオガスプラントもすでにあるもので、以前から多くの企業が視察に来られていて、子供たちの教育旅行や環境学習にも利用されていました。農村カフェやコテージが点在し、国立公園にはホテルもあるなど、仕事をする場所の確保も比較的スムーズにできました。

仕事をする場所の確保も比較的スムーズにできました

実際に受け入れてみて、どんなメリットを感じましたか?

他の企業もやってみたいというところが出てきており、このプログラムが受け入れられるという手応えを感じています。今後、来訪者が増えていった場合の受け入れ体制面での課題にも気づけたことは良かったですね。
そして何より、この事業を通して鹿島建設さんとの関係性がより深まったことです。地域課題にとても真剣に、企業としてどう地域に貢献できるのか、私たちの町のことを考えてくれているその様子を見て、嬉しく感じました。

今後の取り組みについて考えていることは?

例えば、冬にだけ然別湖の凍った湖の上に現れる村「しかりべつ湖コタン」は、町で長年続いているイベントなのですが、財政的に運営が厳しくなっています。コタンを作る人たちが高齢化し、外国人ボランティアもコロナ禍で減っていて、この取り組みをどう持続化していくのかが一つの地域課題であり、コタン作りなどの体験を通して実際に地域課題を感じてもらうことは大事だと考えています。
また、3回行った実証実験である程度、プログラムの型を作ることができたので、今後はその型をベースにどう調整しながら対応すべきか、受け入れ主体をどこにするのかなど、協力してくれた民間事業者の中心メンバーと話し合いながら、検討していきます。

協力してくれた民間事業者の中心メンバーと話し合いながら、検討していきます

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