観光庁「新たな旅のスタイル」ワーケーション＆ブレジャー

長期滞在の湯治場として昔から利用されている板室温泉を、今回のワーケーション受け入れ地として選定しました。宿泊施設で仕事に集中し、その後、温泉でリラックス。また、周辺には豊かな自然を活かしたアウトドア体験ができる場所があり、板室ダムのダム湖ではカヌーやSUPなどのアクティビティのほか、すぐ近くの渓流や管理釣り場では魚釣りもできます。普段とは異なる環境でクリエイティブなワークにいそしみつつ、心身ともにリフレッシュできる「現代湯治ワーケーション」の実証実験も兼ねた取り組みをしています。

複数泊に対応した食事の提供や24時間入浴可能な温泉など、宿泊施設における長期滞在の土台は元々ありました。さらに近年は宿泊施設内のWi-Fiなどのほか、屋外でもストレスのない通信環境が整備されてきました。

今回のマッチング企業であるエヌアールさんは地域の課題解決にも取り組んでいる現役のビジネスパーソンであることから、ビジネス視点で観光地を見てもらい、率直な意見を聞くことができました。講習会や研修会にも積極的に参加していただき、板室温泉の最寄り駅でお洒落な古民家カフェなどがある黒磯駅エリアとも連携してPRしていくべきなど、魅力を引き出してもらったり、新たな気づきを得られたことは、今回のトライアルの一番の収穫だったと思います。

那須塩原市には、歴史ある温泉地のほか、JRの各駅を中心とした市街地エリアもあり、同じ「ワーケーション」でも違ったスタイルを提供することができると感じました。
今回のトライアル実施後、地域内の事業者同士でいろいろと情報交換が行われましたが、他地域の企業と接することで地域の事業者たちにとっても、新たな気づきが得られるいい機会になったのではないかと思います。エヌアールさんにはSNSを中心としたメディアへの情報発信の手法など具体的なアドバイスをいただいたので、そういったところも今後、取り組んでいきたいと考えています。