観光庁「新たな旅のスタイル」ワーケーション＆ブレジャー

日本航空(JAL)グループでは、誰もが生き生きと活躍できるようにフリーアドレス導入などのオフィス環境の改善や柔軟性のある働き方を推進し、ワーケーションも制度化しています。私が所属する支社内でもD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進活動をしており、多様なワークスタイルに対応できる環境と整備が重要と認識しています。今回、このトライアルプログラムを通して、ワーケーションが満足度向上や休暇促進に繋がるのか、また地域の創生や貢献にも寄与することができるのかを自ら体験することで検証してみたいと思い参加しました。

当初、どうしてもはずせない会議がありワーケーションは無理だと思っていましたが、会議にはリモートで参加し、ワークとバケーションを両立することができました。これまでは絶対に諦めていたので、やはりやってみないとわからないと実感しました。休暇の中に仕事を入れるという働き方は可能だと思いましたし、結果として満足度も高く、休暇の促進に繋がりました。
また、以前に今治市を訪れたことがあるので、正直最初は4日間も何をするのだろうと思っていました。しかし、菊銀製瓦やレモン農園の訪問、日本のプロサッカーリーグクラブ・FC今治の企業視察、古民家を改装した一棟貸切宿・オオミシマスペースの見学など、地域の方と交流しながらその歴史や背景も知ることができ、サイクリングで有名な町ですがそれ以外にも魅力がある今治市の観光資源のポテンシャルの高さがよくわかりました。

ワーケーション制度はあるのですが、もっと利用しやすい環境が欠かせないと思いますので、まずは管理職から率先してワーケーションに取り組んでいくような流れをつくっていきたいです。ちなみに、前回12月に参加したことでワーケーションに対する私自身の意識的なハードルが低くなり、今年2月にもワーケーションを行いました。
また、この事業を担当した日本航空松山支店では、地域の皆様と一緒になって今後とも体験メニューを作り上げていき、今治の発展に貢献できればと考えています。

在宅勤務制度が導入されている企業であれば、まず「自宅以外で働く(テレワーク)→フレックスタイム制度を導入→休暇中に働く(ワーケーション)」といった、段階を踏んで範囲を拡大していく方法もあります。
正式な制度化の前にトライアル期間を設けて、検証後に正式導入を進めていくのが良いかと思います。