トライアルプログラム

株式会社 リコー×北海道富良野市/特定非営利活動法人C・C・C富良野自然塾

インタビューに答えてくれた人

中島吾郎さん

北海道富良野市のワーケーションの特徴は何ですか?

観光地ゆえの充実した屋内施設と、富良野の自然を活かした体験型プログラムです。富良野自然塾の塾長でもある倉本聰のドラマ「北の国から」の舞台になった特別な場所で、自然と触れ合い、地球環境やSDGsを意識することができます。
また、富良野塾出身である現役の役者がファシリテーターを務めるコミュニケーションワークショップ(ふらの演劇工房)も、ほかにはない特徴の一つではないでしょうか。このような日常ではできない体験が利用者の皆様にとって、新しいアイデアを生むきっかけになると思っています。

日常ではできない体験が利用者の皆様にとって、新しいアイデアを生むきっかけになると思っています

実際に受け入れてみて、どんなメリットを感じましたか?

企業との繋がりや移住・定住者の増加、新たな観光需要が創出されています。当塾としては、自然の中に身を置くことで、利用者の皆さんが地球環境や社会課題について考えていただくきっかけになっていることを大変嬉しく思います。
体験プログラムの一つに「高校生への出前授業」があるのですが、企業側にとっては若手社員が自分の言葉でプレゼンする機会となり、一方で高校生にとっては都会で働く若手社員の言葉が将来のことを考える良い機会になったようです。企業と地域住民の間でのコミュニケーションは、相互にメリットがあることを実感しています。

企業と地域住民の間でのコミュニケーションは、相互にメリットがあることを実感しています

今後の取り組みについて考えていることは?

プログラムの内容自体は今あるものを続けていく予定です。ワーケーション受入実績は増えていますが、求めている方に今後どのように届けていくかプロモーション戦略が課題だと考えています。また、現状は企業単位での受け入れが多いですが個人単位の受け入れも検討しています。
加えて、町の人たちをどう巻き込んでいくかも今後の課題です。農業や観光だけではなくワーケーションが新しい富良野への来訪目的となるよう、地域内でもワーケーションに取り組むことに対する認知度を高めていく必要があると考えています。

導入を検討している受入地域へのアドバイスは?

目的とターゲットを明確化し、地域・関係者が共通認識を持つことが大切です。地域で一致団結することで、それぞれの地域で良いものができるのではないでしょうか。
ワーケーションを受け入れるにあたっては、例えば長野県軽井沢や長崎県壱岐など、とにかく視察をたくさんしました。先行地域はライバルではなく同じ目的を持ち、まちづくりや地域を良くしたいと思っている仲間です。ほかの地域との比較でなく、「連携」を目指していくのも大事なことだと思っています。

トライアル 企業Voice

株式会社 リコー