世界的にサプライチェーンの脱炭素化に取り組む荷主が増える中、海陸の結節点である港湾においても、荷主や船社・物流事業者の要請に対応して港湾施設の脱炭素化に取り組み、競争力を強化していくことが必要です。また、港湾・臨海部にはCO2を多く排出する産業が立地しており、港湾において、水素等へのエネルギー転換に必要な環境整備を行い、これら産業の脱炭素化を後押しすることも必要です。
このため、国土交通省では、「2050年カーボンニュートラル」等の政府目標の下、我が国の産業や港湾の競争力強化と脱炭素社会の実現に貢献するため、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化や水素・アンモニア等の受入環境の整備等を図るカーボンニュートラルポート(CNP)の形成を推進しています。
カーボンニュートラルポート(CNP)の形成のイメージ
「カーボンニュートラルポート」って何?【国土交通省 港チャンネル】
(https://youtu.be/pmG8-aZvAW8)
■「港湾脱炭素化推進計画」作成マニュアル
令和4年12月、港湾における脱炭素化の推進等を図る改正港湾法が施行されました。今後、同法に基づき、港湾管理者が、官民連携による港湾脱炭素化推進協議会での検討を踏まえ、港湾脱炭素化推進計画を作成し、同計画に基づき各関係者がそれぞれの取組を進めることとなります。
国土交通省では、港湾管理者による港湾脱炭素化推進計画の作成を支援するため、「港湾脱炭素化推進計画」作成マニュアルを公表しています。
国土交通省としては、本マニュアルの公表に加え、引き続き、計画の作成に係る経費の補助や、地方整備局等の職員が協議会に参加して助言を行うなど、港湾管理者による計画作成を支援し、CNPの形成の取組を促進してまいります。
「港湾脱炭素化推進計画」作成マニュアルを公表します
~港湾管理者による官民連携の「港湾脱炭素化推進計画」の作成を支援~
(令和5年3月30日(木)) 報道発表資料
・ 「港湾脱炭素化推進計画」作成マニュアル(PDF)
・ 参考資料1:CNPの形成に資する技術 ・取組に関する事例集(PDF)
・ 参考資料2:関係法令等 (PDF)
・ 参考資料3:港湾脱炭素化推進計画イメージ(PDF)
■カーボンニュートラルポート(CNP)の形成に向けた検討会
学識経験者等の意見を聞きながら、カーボンニュートラルポート(CNP)の形成に向けた施策等を検討するため、「カーボンニュートラルポート(CNP)の形成に向けた検討会」を開催しています。
開催状況
■CNP認証(コンテナターミナル)制度案
世界的にサプライチェーンの脱炭素化に取り組む荷主等が増えており、荷主等から選ばれる競争力のある港湾となるためには、これらのニーズに対応してターミナル内の港湾施設の脱炭素化等に取り組むことが重要となっています。
このため、国土交通省では、ターミナルにおける脱炭素化の取組状況を客観的に評価する認証制度の導入に向け、学識経験者等の意見を聞きながら検討を行い、「CNP認証(コンテナターミナル)」制度案をとりまとめました。
令和5年度は、本格運用に向けた試行を予定しています。国土交通省としては、我が国の港湾が荷主、船社等から選ばれ、ESG投資を呼び込む、競争力のある港湾となるよう、本制度の本格運用に向けて引き続き検討を行ってまいります。
港湾のターミナルの脱炭素化の取組を評価する
「CNP 認証(コンテナターミナル)」制度案をとりまとめました
(令和5年3月30日(木)) 報道発表資料
・ 港湾のターミナルの脱炭素化の取組に関する認証制度要綱(案)[試行版]
・ 港湾のターミナルの脱炭素化の取組に関する認証制度 ガイドライン(案)[試行版]
■港湾ターミナルの脱炭素化に関する認証制度の創設に向けた検討会
学識経験者等の意見を聞きながら、認証制度の創設に向けた検討を行うため、「港湾ターミナルの脱炭素化に関する認証制度の創設に向けた検討会」を開催しています。
開催状況