大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2022年3月22日(火) 10:00 ~ 10:18
衆議院本館
議員食堂    
斉藤鉄夫 大臣

閣議・閣僚懇

(大臣)特に私から報告するものはありません。

質疑応答

(問)新幹線の地震による脱線についてです。
先日、視察にも行かれていましたが、現状と復旧の見通しについて、改めてお願いいたします。
(答)先日16日の地震により脱線した東北新幹線について、19日に脱線箇所を視察しました。
脱線した車両や損傷した電柱、高架の土木構造物等の被害の状況を直接確認し、被害の大きさを改めて実感しました。
JR東日本に対しては、被害状況の把握を急ぎ、可能な限り早期に復旧見込みを公表するよう要請していましたが、昨日21日、JR東日本から、被害状況及び現時点における今後の運転計画の見通しの報告を受けました。
このうち、被害状況については、17両中16両が脱線し、中でも脱線の程度の大きい車両6号車の上部には電気設備があり、いわゆる「ストラクチャー」と言われているものですけれども、この車両をレールの上に戻す(さい)(せん)作業が難しいこと、軌道の変位や損傷が約300箇所、高架橋等の土木施設被害が約60箇所、架線断線が2箇所、電柱被害が79本、架線金具等の損傷が約550箇所等、被害箇所が約1000箇所に及ぶこと。
また、運転再開については、那須(なす)塩原(しおばら)駅-郡山(こおりやま)駅間、一ノ関(いちのせき)駅-盛岡(もりおか)駅間は本日から、郡山駅-福島(ふくしま)駅間は4月2日頃から、仙台(せんだい)駅-一ノ関駅間は4月4日頃から、さらに、残された福島駅-仙台駅間については、先ほど脱線箇所の状況に触れましたが、電気設備の復旧は、車両の撤去完了後になるため、全線運転再開は4月20日前後となるとのことです。
国土交通省としては、JR東日本に対しては、復旧工事が安全かつ迅速に行われるように要請しました。
また、今回の地震によって、車両が脱線したこと及び多くの施設に被害が生じたことについては、現在行われている運輸安全委員会の調査等を踏まえて、今後、しっかりと検証してまいります。
運転再開するまでの間は、航空会社やバス会社等とも連携し、代替交通による利用者の移動手段の確保を図ってまいります。
 
(問)日野自動車についてです。
先日、日野自動車の4種類のエンジンについて、認証の取り消しという重い処分を下されました。
このことについての所感と今後の調査の方針をお願いします。
(答)国土交通省では、7日から10日までの間、日野自動車に対して、道路運送車両法に基づく立入検査を実施し、同社から報告のあった4機種のエンジンに係る問題を中心に、関係者への聞き取り調査や、試験機器の確認等を行いました。
この立入検査の結果、この4機種のエンジンに関して、型式指定申請の際に、不適切な方法でデータ取得を行うなど、環境性能を偽る重大な不正行為があったと判断しました。
今回の不正行為は、自動車ユーザーの信頼を損ない、かつ、自動車認証制度の根幹を揺るがす行為であり、極めて遺憾です。
道路運送車両法においては「不正の手段によりその型式について指定を受けたとき」に指定を取り消すことができるとされており、今般の事案の重大性に鑑み、型式指定の取消処分を行うことが適当であると判断し、18日金曜日、日野自動車に対して、聴聞の通知を行ったところです。
また、今般の4機種以外のエンジンにおける不正の有無についても、日野自動車に対して、事実関係の詳細な調査等を実施し、速やかに報告するよう指示しています。
国土交通省としては、その報告を踏まえ、必要に応じて再度、立入検査を実施する等により、必要な調査を行っていきたいと考えています。
 
 

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