報道・広報

アジア太平洋環境プログラム(ASPIRE)への参画について
~ 国際的な協力のもと、空のエコをさらに進めます ~

平成21年10月6日

 

我が国は、本年10月11日からアジア地域で初めてアジア太平洋環境プログラム(ASPIRE)に参画し、運航効率の向上を進め、消費燃料及び排出ガスの削減を図ることにより、環境への取り組みを強化していきます。

 

・        アジア太平洋環境プログラム(ASPIRE:ASia and Pacific Initiative to Reduce Emissions)とは、アジア太平洋地域において、管制機関と航空会社が連携をとり、効率的な運航を実現することで、消費燃料及び排出ガスの削減を図ろうとする環境への取り組みであり、現在は、米国、豪州及びニュージーランドが参加しています。

・        我が国は、これまでもRVSM、洋上管制間隔の短縮(50海里から30海里に短縮)、UPR及びCDAを導入するなど、効率的な運航を推進しています。

・        日本の参画により、ASPIREプログラム対象空域は太平洋全域となります。今後、関係機関と連携をとり運航効率を高めることにより、日本の航空会社を含むより多くの運航者に、消費燃料の削減や飛行時間の短縮等の便益をもたらすとともに、排出ガス削減効果(JALの試算によればボーイング747-400 1機でCO2排出量を13,140㎏削減)により環境に貢献することが可能となります。

・        今般、以下のとおり署名を行い、アジア地域で最初の参画を果たすことにより、アジア太平洋地域のみならず全世界に対して、日本の地球環境保護への姿勢を大きくアピールできます。

・        なお、ASPIRE署名にあわせて、ホノルル国際空港から関西国際空港に到着する航空機が環境にやさしいデモフライトを実施する予定です。(別紙参照)

 

「アジア太平洋環境プログラム(ASPIRE)参画の署名」

1.日  時: 平成21年10月11日(日) 18:00 ~ 18:25

2.場  所 : ホテル日航関西空港 

3.署名者 :

   前田隆平 航空局長

   ランディ・バビット 米国連邦航空局(FAA)長官

   タグ・スコット エアサービスオーストラリア部長代理(管制担当)

   ペリー・マシューズエアウェイズニュージーランド国際課長代理

 

 

 

(参考)

・RVSM(Reduced Vertical Separation Minimum):

   29,000フィート以上41,000フィート以下の高度帯において垂直管制間隔をそれまでの2,000フィートから1,000フィートに短縮する方式

・UPR(User Preferred Route):

   太平洋の洋上空域において運航者が運航機材、運航時刻、気象予報等を考慮し任意に作成する経路を飛行する方式

   (日本-ハワイ路線において運用中、日本-豪州/ニュージーランド路線において試行運用実施中)

・CDA(Continuous Descent Arrivals):

   航空機が着陸のための降下飛行を行う際に、最小のエンジン推力を維持し、降下途中に水平飛行を行うことなく

   最適な降下率で計器進入開始点まで飛行する方式(関西国際空港において、深夜・早朝時間帯に試行運用を実施中)

 

添付資料

別紙(PDF形式)PDF形式

お問い合わせ先

国土交通省航空局管制保安部保安企画課航空交通国際業務室 須貝、森島
TEL:(03)5253-8111 (内線51105、51128) 直通 (03)5253-8740

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