平成20年8月12日
国土交通省では、六会コンクリート(株)が出荷したレディーミクストコンクリートに不適切な材料使用の可能性があるとの情報提供を受け、調査を進めてきましたが、今般、神奈川県、横浜市、鎌倉市及び大和市より建築基準法違反の事実について報告がありましたので、下記のとおり公表します。
1.建築基準法違反の有無の調査状況
(1) 国土交通省では、経済産業省から、六会コンクリート(株)のレディーミクストコンクリートの出荷先情報の提供を受け、関係する特定行政庁に対して情報提供を行い、関係物件の特定と建築基準法違反の事実確認を行うよう要請したところです。
(2) これを受け、7月8日に横浜市の共同住宅1物件及び藤沢市内の事務所1物件について、7月16日に横浜市の共同住宅2物件及び介護老人保健施設1物件、鎌倉市の共同住宅1物件並びに茅ヶ崎市の工場1物件について、8月5日に横浜市の共同住宅3物件について、計10物件の建築基準法違反の事実を公表したところです。
(3) その後の調査の進展により、今般、別紙の19物件について、建築基準法違反の事実について、神奈川県、横浜市、鎌倉市及び大和市から報告がありました。
2.建築基準法違反の内容
建築基準法第37条では、柱やはり等の構造耐力上主要な部分に用いるコンクリートは、JIS規格に適合するか、国土交通大臣の認定を受けたものでなければならないこととされていますが、今回問題となっている六会コンクリート(株)が出荷したレディーミクストコンクリートは、JIS製品として納入されたにもかかわらず、レディーミクストコンクリートのJIS規格(JIS A 5308)では使用が認められていない溶融スラグ骨材が用いられており、同規格に適合していないため、建築基準法第37条に違反しています。
(別紙)(PDF形式)