報道・広報

国連自動車基準調和世界フォーラム第155回会合の結果について

平成23年11月18日

 国連自動車基準調和世界フォーラムにおいて、(1)電気自動車等の導入を促進するための、統一基準を検討する国際的な体制の整備、(2)国際的な車両型式認証の相互承認制度のロードマップ が合意されました。

1.電気自動車等の統一基準を検討する国際的な体制の整備

 スイス、ジュネーブにて今週開催されている国連欧州経済委員会(UNECE)自動車基準調和フォーラム(WP29:※1)第155回会合において、リチウムイオンバッテリーの安全性等の電気自動車に関する国際的な統一基準の検討等を行う新たな体制を整備することを日本・米国・EUが共同で提案し、参加国間で合意されました。これにより、我が国が得意とする安全・環境性能の高い電気自動車等の導入がさらに促進されることが期待されます。

2.国際的な車両型式認証の相互承認制度のロードマップ

 同会合において、日本・EUの主導により、『国際的な車両型式認証の相互承認制度(IWVTA:※2)』の創設に向けたロードマップについて正式に合意しました。今後、2016年3月までにIWVTAの実現に向けた基盤整備を行うこととなっています。

 これらの活動は、本年6月に我が国で取りまとめられた『自動車基準認証国際化行動計画』(※3)に添ったものであり、木場自動車局次長より、この行動計画を各国へ紹介するプレゼンテーションを同会合で行い、我が国の取り組みについて、アジア諸国等の新興国がWP29に積極的に参加していくことの重要性を含め、WP29出席者より支持を得ました。

 国土交通省としましては、今後とも、行動計画に基づき、産業界や欧米等と連携のうえ、自動車基準認証制度の国際化を推進し、世界各国において安全・安心な車社会を実現しつつ、企業がより活動しやすい環境を作り出していくこととしています。

※1 WP29は、自動車基準の国際調和と認証の相互承認を多国間で審議する唯一の場であり、我が国も積極的に参画しています。
※2 IWVTAは、車両全体としての型式認証を目指すものであり、IWVTAが実現されれば、現在の部品ごとの型式認証制度を包含した形でより包括的な型式認証を行うことが可能になります。
※3 この行動計画は、官民の代表者からなる『自動車基準認証国際化ハイレベル会議』において取りまとめました。

お問い合わせ先

国土交通省自動車局技術政策課 斧田、永井、森本
TEL:(03)5253-8111 (内線42252) 直通 (03)5253-8591

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